レミリア:紅魔館の主。○○の…
最近、○○からの扱いが違和感を覚える。
彼がここに来て半月程たった。
常に私の傍にいるよう伝えているけれど、それでも幻想郷は普通の人間には危険だ。
幻想郷には妖怪や鬼、神などが沢山いる。
人間など、ただの気まぐれですぐに死んでしまう。そんな脆い生物。
○○は私にとって短い間の暇つぶしであった。
少しの間の暇つぶし。そのはずだった。
だが、一緒にいるととても安心する。
なぜかは全く分からないけど、心地いい。
だからこの半月、彼は私に殺されずに生きている。
特別なにか力があるわけではない。
ただ、彼は私を一人の女の子と見ている。
本来ならとても気に食わないだろう。
膝に乗せられ、頭をなでられたときは、突然のことで頭が真っ白になった。
怒りよりも恥ずかしさが勝って、それでいて嫌ではない。
○○が近くで笑っていると幸せな気分になる。
500年以上生きていてこんな感情は初めてだ。
パチェにこっそりと聞いたけれど、
「自分で気づくことが大事よ」
と言われてしまった。
○○がくれた赤い月のような【ネックレス】が命より大切なものになって、
いつかくる私とあなたが別れるその時に。
絶対に忘れてやるものかと誓えるように。
血を吸う際、○○に死なれないようにちょっぴり【まじない】をかけたのは内緒の話。
だって、簡単に死なれては困るもの。
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まだ異変の前兆が特定出来ていないらしい。
確かに異変の前兆はあるらしいが原因がわからないそうだ。
咲夜さんに聞いた話だが、ここまで人間に懐いたレミリアは珍しいらしい。
可愛いものは愛でるのが信条な俺からすると、特段変わったことはないと思うのだが。
半月も経つと流石に普通の人間とは思えない力を自覚する。
レミリア本人が何も言わないので、聞く必要は無いだろう。
きっと元の世界に戻ることも無い。
幻想郷は忘れられたものが集まる所だと聞いた。
つまり、ここに来た時点で俺は元の世界から存在しないものになっている。
帰った所でそこに居場所はない。
ならいっそこの幻想郷で生きる。レミリアの傍に…
この力はそこらの妖怪には負けない程の力。
おそらくレミリアがくれたこの世界である程度死なない程度の。
それに応えなくてはいけない。
赤い月のようなネックレスを誓いに変えて。
今日もとびきり可愛がって、照れるレミリアと笑わなくては。
ほら、レミリアが呼んでいる。
「今、行くよ。」
今夜は月が…見えずとも。