東方幻想混和譚   作:誘宵ソラ

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○○:【普通?】の人間。紅魔館の客
レミリア:紅魔館の主。○○の…


東方幻想混和譚~紅魔郷編~ 第二話

最近、○○からの扱いが違和感を覚える。

彼がここに来て半月程たった。

常に私の傍にいるよう伝えているけれど、それでも幻想郷は普通の人間には危険だ。

幻想郷には妖怪や鬼、神などが沢山いる。

人間など、ただの気まぐれですぐに死んでしまう。そんな脆い生物。

○○は私にとって短い間の暇つぶしであった。

少しの間の暇つぶし。そのはずだった。

だが、一緒にいるととても安心する。

なぜかは全く分からないけど、心地いい。

だからこの半月、彼は私に殺されずに生きている。

特別なにか力があるわけではない。

ただ、彼は私を一人の女の子と見ている。

本来ならとても気に食わないだろう。

膝に乗せられ、頭をなでられたときは、突然のことで頭が真っ白になった。

怒りよりも恥ずかしさが勝って、それでいて嫌ではない。

○○が近くで笑っていると幸せな気分になる。

500年以上生きていてこんな感情は初めてだ。

パチェにこっそりと聞いたけれど、

「自分で気づくことが大事よ」

と言われてしまった。

○○がくれた赤い月のような【ネックレス】が命より大切なものになって、

いつかくる私とあなたが別れるその時に。

絶対に忘れてやるものかと誓えるように。

血を吸う際、○○に死なれないようにちょっぴり【まじない】をかけたのは内緒の話。

だって、簡単に死なれては困るもの。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まだ異変の前兆が特定出来ていないらしい。

確かに異変の前兆はあるらしいが原因がわからないそうだ。

咲夜さんに聞いた話だが、ここまで人間に懐いたレミリアは珍しいらしい。

可愛いものは愛でるのが信条な俺からすると、特段変わったことはないと思うのだが。

半月も経つと流石に普通の人間とは思えない力を自覚する。

レミリア本人が何も言わないので、聞く必要は無いだろう。

きっと元の世界に戻ることも無い。

幻想郷は忘れられたものが集まる所だと聞いた。

つまり、ここに来た時点で俺は元の世界から存在しないものになっている。

帰った所でそこに居場所はない。

ならいっそこの幻想郷で生きる。レミリアの傍に…

この力はそこらの妖怪には負けない程の力。

おそらくレミリアがくれたこの世界である程度死なない程度の。

それに応えなくてはいけない。

赤い月のようなネックレスを誓いに変えて。

今日もとびきり可愛がって、照れるレミリアと笑わなくては。

ほら、レミリアが呼んでいる。

「今、行くよ。」

今夜は月が…見えずとも。

 

 

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