目覚めたら潜在犯でした 作:赤いロロ雑巾
なぜかフグ刺しが食べたくなってくる…なんでやろ
ちなみに、私のような犯罪係数100以上300未満、
いわゆる潜在犯のレッテルを貼られた人間は、
通常なら、その辺にある「矯正保護施設」、
もしくは「潜在犯更生施設」に収容されるらしい。
そして、社会復帰を目指して、セラピーやらを受けるそうだ。
だが、私が今収容されているのは「潜在犯
…どうやら聞き間違いではなかったらしい。
本来なら「更生の余地なし」とみなされる
犯罪係数300以上で、何らかの事情やスキルがあって
処刑されずに生き残ってる人の居場所のようだ。
しかも、本来なら壁は真っ白ではないらしい。
私が独房といって思いつくような、コンクリート色の壁。
それがこの施設内での標準的な内装らしい。
では、なぜ私が、ある意味こんな「特別扱い」なのか。
まずは「291」という高すぎる犯罪係数。
いつ300を超えてもおかしくない、と判断されたらしく、
常に「
この施設内に置いておくのが一番なんだそうだ。
次は…「なぜそんな人間がテストを受けられたのか」、
そして「なぜ何事もなく自宅まで戻れたのか」。
…これは、この世界においても相当な例外だったらしい。
テストの方については、その後の調査の結果、
教室に設置されていたスキャナーの故障が原因だった。
だが、それでは後者の事例が発生した原因がわからない。
現に、帰宅経路にあった街頭スキャン?は
全て私の顔を認証したうえで「問題なし」と判定したらしい。
ただ、私自身は何となくだが理由がわかる気がする。
職業適性考査を受けた後、私は猛烈な眠気に襲われた。
そして、目が覚めたときには自宅にいた。
恐らく、その間、この身体は
街頭スキャンは、彼の精神
その後、自宅の玄関ドアを通過…何か違和感がある字面だが、
とにかく最後のスキャンを
そして、駆けつけた公安局?の人たちによって、
私は
私自身も、この結論を誰にどう説明すればいいかわからない。
ただ、そのおかげ?で私はまだ生きていられた。
もし、街頭スキャンが今の私を読み取ってしまっていたら、
恐らく、私も周囲も無事では済まなかっただろう。
そして、ドミネーターが3桁の数字を出したのも、
何となくだけど、まだマシな結末だったように思える。
もしもアレが私の犯罪係数を「測定不能」と判断したら、
私は
とりあえず、私は五体満足で生きているし、
「矯正施設」並みの手厚い?待遇をされてるし、
カウンセリングを受けたり、精神薬も飲めている。
犯罪係数は、少し下がって「274」になっている。
近未来の生活も、なかなかいいスタートを切れた。
少なくとも、今の私はそう思っていた。
書き溜めが間に合う場合は今回みたく日曜も投稿しますが、
基本的には水曜夜の週1投稿を予定してます。
…書き損じしたらデコンポーザー喰らいそうだし。