目覚めたら潜在犯でした   作:赤いロロ雑巾

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執筆中の脳内BGM:某手術ゲーの「日曜日」
…カスハラも喰らうし散々です


時間なら、たっぷりある

()()()()()()()()()()()

独房に戻った私は、そんなぜいたくな感覚に襲われた。

 

気温も湿度も快適に保たれていて不快感が存在しない。

ヒーリング系の音楽が流れていて心が癒やされる。

理想的な空間だが、どうにも()()()()()()()

 

とりあえず、そのことを職員に相談してみたら、

音楽だけは好きなものに変えていいと言われたので、

貸してもらった端末で検索して出てきた

アマルガム」とかいう、何となくだけど

懐かしい響きがするロックバンドを流してみた。

この世界の音楽としては少々過激な部類らしいが、

私にはちょうどよかったので、しばらく耳を傾けた。

 

音楽を聴いているうちに、食事の時間になったらしい。

出てきたのは、日本において唯一生育されている

万能麦「ハイパーオーツ」を加工したものだった。

 

だが、私にはそれは妙に気持ち悪く見えた。

同時に、それを摂る時間がもったいない、と思った。

これも職員にお願いして、現代で言うなら

カロリーメイトのような形と食感に変えてもらい、

それで補えない分は、スムージーにしてもらうことにした。

ちなみに、出された食事は残さず食べた。

それで多少色相が濁ったが、処刑されることはなかった。

 

そのまま音楽を聴いてるうちに、私は寝てたらしい。

目が覚めた時には、次の日の朝になっていた。

システムが私の起床を認知したのか、

昨晩要望したとおりの食事が出てきた。

食べ終わると、今度は()()()()()()()()()()

なんていう、これまたぜいたくな悩みに襲われた。

 

これも職員に相談してみたら、社会復帰を目指して

シビュラが提供する教育?プログラムを

一から再履修してみる、なんてことを提案された。

学ぶこと自体は嫌いではなかったので、

とりあえずやってみたのだが…なんか()()()()

精神を悪化させないこと…を最優先にしているからか、

何と言えばいいのか…「厳しさ」が足りない。

とりあえず、犯罪係数の閾値を290程度まで上げて、

問題の難度や速度を、可能な限り上げてみた。

時々ついていけなくなってメンタルケアに切り替わるが、

それ以外の時は、かなり順調に進んでいった。

 

しばらく経つ頃には、職員が要望を聞くよりは

職員側の負担が少なくて済む、と判断されたからか、

本来なら牢獄内では使用が許可されない

ホログラム?のAIアシスタントの使用が認められた。

早速私は、少々デフォルメ気味のペンギンのような

外見に整えてみて「ペン太」と命名してみた。

 

ペン太は、その辺の空中を泳ぎながら、

私の要望をある程度叶えてくれる。

部屋の白い壁も実はホログラムだったらしく、

彼に言ってみたら、田舎の和室みたいにしてくれた。

時々「もう少し食事にこだわったらどうか」とか、

「休むのも市民の大切な義務です」とか

小言みたいなことも言ってくるけれど、

それでも、最初に比べたら充実した生活になった。

 

犯罪係数も、少し下がって「238」にはなってきた…

でも、正直これを100未満まで下げたところで、

私が求めるような生活は手に入らない気がする。

…何となくだけど、そう感じるようになってきた。




色相の多少の悪化に目をつぶれば、
やろうと思えば週3投稿も出来そうな気がしてきた…
…さすがにペン太に怒られるかしら?
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