目覚めたら潜在犯でした 作:赤いロロ雑巾
やっと明日は休みがもらえる…1日だけだけど
いつも通りの
いきなり睡眠ガス?みたいなものが吹き出してきた。
まぁ、いつものメンタルケアの強力なやつか…
くらいに軽く考えてた私は、直ぐに寝ちゃいました。
次に起きた時にいたのは、真っ白な壁の部屋だった。
起きるとすぐに、一面がガラス張りのようになった。
目の前には、
その後には、
わけがわからないよ…と思っていると、
突然その女性が喋り始めた。
『君…確か
突然だが、君はこの世界をどう思うかね?』
質問の意図がわからない…とりあえず率直に言おう。
「
こんな
排除した、と思ってます。正直に言うなら、
何で私が生かされているのかが疑問です」
『…随分と自己肯定感が低いのだな。
君は、そんなシビュラを恨まないのか?』
「最大多数の最大幸福…でしたか。
私を隔離することで皆さんが幸せになるなら、
それこそが私の幸せです。
シビュラ…のことも、悪くは思えません。
むしろ、社会をここまで綺麗に維持する
システムを組んだ人間を尊敬したくなります。」
『犯罪係数が300を超えると殺処分される。
そのことを知っていながら、なぜ君は
290でリミッターをかけてまで生きている?』
「
自分の意志で300を超えるのは、自殺と同じです。
正直、自殺するだけの勇気は私にはありません。」
『別に、君が施設で何かをする必要はなかった。
それこそ、ただ生きているだけでよかった。
なのに、君は狂ったように学び続けた。何故かね?』
「
少しでも
少しでも社会の役に立てれば…と思ったからです」
『排除されても、なお社会の役に立とうとする…
ハハハ、実に面白い。
やはり君を永眠させなかったのは正解だった。
改めて自己紹介…をさせてもらう。
私の名前は
そして、後にあるのがシビュラシステムだ。』
「…えーと、どう見ても人間の脳にしか見えません。
正直、そんなに脳みそって高性能な物ですか?」
『人間の脳の処理速度は、本気を出せば、
それこそ君が使っている端末数万台分の
データを捌くことが出来る。
247個の脳を繋げば、それこそ神も作れるのだよ。』
「なるほど…お疲れ様です?
んで、そんなお偉方が私なんかに何の御用で?」
『率直に言おう。我々の一員にならないか?
君の学習効率には正直驚かされている。
それを取り入れたら我々は更に
そう判断したのだよ、どうかね?』
「…ちなみに、皆さまの犯罪係数は?」
『
「…だったらお断りします。
私みたいな、それこそ『腐ったミカン』を
皆さまの中に入れちゃったら、
多分ですけど、良くないことが起こります。
この綺麗な世界を、私は
『…この秘密を知った人間がどうなるか。
それくらいわからないわけではないだろう?』
「あー、むしろ、
どんなシステムにも例外はありますよね?
ドミネーターにも例外作って、
さっさと殺してくれると助かるんですが…」
…あれだけノータイムで話してたのに、
突然彼女?の話が止まった。何が起きたんだ?
『…流石にそこまでして君を殺す価値はない。
かと言って、君をただ眠らせるのもつまらない。
社会の役に立ちたいというなら、
今のまま学び続けたまえ。
ここは、今までの潜在犯隔離施設ではない。
どれだけ学んでも、誰の迷惑にもならない。
もし、何か手助けが出来るなら考えてもいい。』
「なら…椅子の前に置いて座って漕ぐ、
エアロバイク…みたいな奴ありますよね?
アレだけ貰えれば十分なんですが…
この身体、妙に重くて動きづらいんですが、
何か運動しようにも道具がなくて困ってまして…」
『…随分と無欲だな。まぁいい、考えておく。』
そして、壁は一旦真っ白に戻り、
その後、見慣れた和室ホロとペン太が姿を見せた。
…あの人たち、結局何がしたかったんだろ?