ブルーアーカイブ スターダストクルセイダース   作:さるとる

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不定期になってしまうかもですが、何卒よろしくお願いします。





入学式 その①

 

「………何で俺はベッドにいるんだ?」

 

 目を開けて視界に入ったのは見知らぬ天井。そして体勢から自身がベッドに仰向けに寝っ転がっていることが分かる。病院送りにでもなっちまったのだろうか?……いや、仮にそうだとしてもこうして目を覚ます訳ないか。何故なら俺は死んだ筈だからだ。

 

 いつも通り高校へ向かおうとしていた俺に、無情にもトラックが一台突っ込んできた。トラックという質量に、時速50以上はくだらない速度で突っ込んできたんだ、助かるはずがない。

 

 ……ちゃんと歩道歩いてたのにな……向こうから突っ込んできたらどうしようもできないじゃあないか。

 

「それにしても、病院じゃないというのなら、ここはあの世か?それならもっとファンタジーな場所が良かったぜ……これじゃただの民家と変わらないじゃあ…………!?!?!?」

 

 多分この瞬間、俺は世界一情けなくてマヌケな動きをしただろう。だが許して欲しい、ベッドから身体を起こし、横を向いた瞬間あまりにも衝撃的な光景が目の前にあったんだ。

 

 例えるならそう、山道でふと振り返ってみたら3メートル級のヒグマがいたくらい衝撃的な光景だった。見間違いだとか目の錯覚だとかそんなちゃちなもんじゃあねぇことがはっきり分かるくらい衝撃的なものだった。

 

「〝スター……プラチナ〟……!?」

 

 星の白金(スタープラチナ)が俺の目の前に立っている。そして特に動くこともなく俺を見つめている。

 

『星の白金(スタープラチナ)』〝ジョジョの奇妙な冒険第3部スターダーストクルセイダーズ〟の主人公〝空条承太郎〟のスタンドだ。その力強さ溢れる見た目と、『コイツなら絶対何とかしてくれる』という圧倒的な無敵感とスゴ味から数多くのスタンドの中でもトップクラスの人気を誇るスタンドの一つ。そんな存在が今俺の目の前にいる。…………どういうことだ?近くに承太郎さんでもいるのか?

 

 いや、それは無いはずだ。星の白金(スタープラチナ)の射程距離はどこまでやっても5メートル程度が限界。それなら本体が鳴らす物音や気配が少しはあってもいいだろう。しかしそれを全く感じられない。

 

 ……ということは……本体は俺……?ちょ、ちょっと試しに念じてみるか。

 

 とりあえず(シャドーボクシングしろっ!)念じてみると星の白金(スタープラチナ)は素早く空を殴る。

 

 動きが本格的だな……やっぱ近距離パワー型は素晴らしいな。

 

 いや待て待て!当たり前のように受け入れるな俺!!起きてることが意味不明じゃあないかッ!

 

 何で俺が星の白金(スタープラチナ)を使えるんだ!一瞬俺が承太郎さんになったのかと思ったが、自分の腕とか足とかみてもあそこまで筋骨隆々にはなってないし、視点とかも今までと変わらない。……となるとマジで俺のまま星の白金(スタープラチナ)が使えてるのか……。

 

「一応顔もチェックしとくか……」

 

 部屋を出て、洗面所を探す。……今更だけどここ家主さん居るのか?まぁいた時はそん時はそん時で何とかしようか。

 

 そんなこと考えながら移動してるうちに、見つけたぜ洗面所。ここでお顔の確認といこうかぁッ!!

 

勢いよく洗面台の鏡に顔を近づける。……うん、普通に俺の顔だ。じゃあスタンド以外に変化は…………ん?

 

 鏡に映る自分の頭上に違和感を感じ、視線を上に向ける。するとそこには天使の輪っか?のような物があった。

 

 おいおい、俺は死んで天使ちゃんにでもなっちまったってのか?天国に辿り着くほどカブトムシとも螺旋階段とも無花果のタルトとも言ってないぜ。

 

 ……うーん、おかしなことが起きすぎて自分のテンションが最高にハイッ!になってるのがよく分かる。深夜テンションに近しい感じだぜ。

 

 

 

 さて、とりあえず、天使の輪っかっぽいのについては考えない事にした。今の所スタンドも天使の輪っかっぽいのも外は無いしな。なんならスタンドはスタプラだからプラスにも程がある。

 

 あ、ちなみにスタプラは(引っ込め)って念じたら消えたよ。室内でできる程度に試した感じ、出す出さないまで自由自在みたいだ。どうやらマジのマジにスタンド使いになっちまったみてぇだぜ。

 

「まぁ、これ以上考えても頭が痛くなるだけだからな。ちょっとくつろぐか」

 

 訳わかんないことが連続で起きすぎて少し疲れたので、リビングらしき場所にあるテーブルの側の椅子に座る。

 

「なかなか座り心地のいい椅子じゃあないか、気に入ったぜ」

 

 そうして身体を暫く休めた後、俺はテーブルに分厚い封筒のような物が置いてある事に気づいた。そしてそれにはデカデカと『転入書類』と書かれていた。

 

「中身が気になるな……もしこの封筒が俺宛ての物じゃなかったらと考えると少々気が引けるが、好奇心には勝てないから見ちまおうか」

 

封筒を開けると、そこからいろんな種類の紙が入っているのが確認できる。

 

「これは俺のプロフィール的なやつか?ほう……〝空承丈三郎(そらじょうじょうさぶろう)〟どうやら名前も変わっていないみたいだな、よかったよかった。そしてこれが……学校についての書類か、名前は……〝トリニティ総合学園〟?聞いた事のねぇ名前だぜ。お、入学式の日程が書いてあるじゃあないか、どれどれ……『4月10日午前9時』からか。今は何日なんだ?」

 

 何か日付を確認できる物を探していると、机にスマホがある事に気づく、灯台下暗し過ぎるだろ。まぁいい、とっとと電源つけて確認しないとな。ここまでの流れ的にこのスマホも俺のだろ、機種一緒っぽいし。

 

 スマホの電源をつけて表示されている日にちを確認する。

 

「なるほど、今は4月10日の8時35分か…………………………は?」

 

 どうなってやがる!?入学式開始まであと25分しかないじゃあねぇか!!スタンド攻撃を受けているのか!?まだトリニティ総合学園っていう学校の場所すら分かっていないってのに!

 

 クソ!道のりを調べたいってのに、俺のスマホのアプリが訳わかんないないのに変わりまくってるぜ!俺のGoogleマップはどこなんだァッ!!

 

「こ、このままじゃ遅刻する…………いやまてよ、まだ終わっちゃあいないッッ!!」

 

 この星の白金(スタープラチナ)を活かす時が早速来た!コイツは目がとんでもなくいいんだ。それを利用して、外に出てコイツでぐるっと周りを見渡せば、トリニティ総合学園を見つけれるんじゃあないかッ!?幸い学園の見た目は転入書類の一つにデカデカと写真が貼ってあった。やはり運はこの丈三郎に味方しているッ!!

 

 適当に服装を整えたりの準備をし、急いで玄関から外に出る。

 

「〝星の白金(スタープラチナ)〟!!」

 

 スタプラを可能な限り上へ飛ばし、ぐるっと一周させる。……あった!それらしき建物を発見したぞ!!あとはこいつに続く道をダッシュで探りまくるだけだぜ!急げ!!

 

「全く、ただでさえ状況を把握し切れてないってのに……たった今遅刻の危機だなんて………………やれやれだぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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