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最強2人
「ねぇ、キド。紅の剣士と黒の剣士がこのフロアに来てるんだってさ。」
ギルドに帰ってくるなり、キラキラとした目でカノが走り寄って来た。
だが、別に興味を抱く内容では無い。
「…それがどうした。」
「俺は興味あるっすよ?」
横からヒョイッと話に入ってきたのは、セトだ。
一瞬にしてまたキラッと目を光らせると、カノが得意気に喋り出した。
「ふっふっふ、まぁまぁ聞いてくれたまえ諸君。今から僕たちが倒しに行く、"クリスマスボス"、居るでしょ? 何と……狙ってるらしいんだよね、2人が。」
え、と思わず声を上げる。
誰が、と言うのは聞くまでもない。『最強』2人だ。
「しかも、見てよこの聖書。」
差し出されたのは、シンプルな作りの白い本。
少々疑いながら受け取る。
真ん中で2つに開く様になっており、開くと音声が流れ出した。
《赤目と黒と紅。8人が力合わせん時、希望の光が差し込まん。》
思わず、目を見開いた。
「信憑性は?」
「アルゴからだよ?」
成る程。まぁ、“赤目"に渡した方が早いからな。
紅と黒なんて、行方知れずだし。
俺は、溜息をつくと立ち上がった。
「…勧誘だけだからな。本人が拒絶したら、それ以上は介入しない。」
俺がそういうと、セトとカノは目を見合わせニンマリ笑った。
「さっすが団長っす!」
「モモちゃんは行けないってさ。それ以外はゲート前に集合だから!」
相変わらず、こうと決まれば行動が早い奴だ。
半場、呆れながら俺は準備のために、自分の部屋に足を向けた。