「神の宴?またですか?」
(この時期にそんなのあったかな?)
「つい数日前も【ガネーシャ・ファミリア】か何処かが開いてましたよね?」
ヘスティアが持って来た招待状を覗きながらベルとリリルカは再び開かれるという神の宴に首を傾げる。特にベルは予知夢で見た内容と異なる事態に深く首を傾げている。
「それで、何処の神が開いたんですか?」
「えっと、差出人は【アポロン・ファミリア】だね」
「【アポロン・ファミリア】?」
ヘスティアの言葉にベルは傾いていた首が戻り代わりに眉を顰める。
(アポロン・ファミリアと言えば僕がゼッツであるのがバレるとほぼ同時に接触してきた…………もしかして【怪物祭】で皆の前で変身したから夢より早く僕に辿り着いたのか?だとしたらこの宴の招待状はきっと…………)
「そんな立て続けに宴を開く事なんてあるんですか?」
「無いことじゃないよ、しかしこれは、う〜ん」
「どうかしたんですか?」
「ベル君、確認だけど夢の中でもアポロンは君を狙ってきたんだよね?」
「はい」
「となるとこれも十中八九君を狙っての事だろうね」
ヘスティアはそう言うと内容は二人に見せ2人は同時に
「「ああ~」」
と言う声を上げた。
「まぁ、兎に角行くしかないか」
「大丈夫です神様、何があっても神様とリリは守ります。それに今回も僕が勝ちますから」
「凄い自身だね、まぁそれなら僕も大船に乗った気持ちで居ようかな」
こうしてベル達はアポロンの開く宴に向かった。
宴の会場では既に複数の神が自分の眷族と共に宴を楽しんていた。
ヘスティアとベルも正装しパーティを楽しむフリをする。
飲み物片手に会場を歩いていると反対側からドレス姿のアイズとロキが歩いて来た。
バッタリあったロキとヘスティアは案の定喧嘩を始めその隙にアイズはベルを連れて行く。
「それで?僕に何のご用ですか?」
「貴方…………ゼッツさん?」
「まぁ、アレだけ大騒ぎしたらあなた達なら直ぐに分かりますよね、そうですよ、僕がゼッツです」
ベルはそう言ってドライバーを見せる。
「諸君!!宴は楽しんでくれているかな?」
その時、アポロンが壇上に上がりベルは室内に戻るとロキと喧嘩するヘスティアにそろそろ行こうと耳打ちしアポロンに見えやすい位置に着く。
「やぁヘスティア、宴は楽しんでくれているか?」
「まぁそこそこ楽しんでるかな」
「そうか、呑気なものだな、君の眷族がした事も知らずに」
「……………………どういう意味だ?」
「先日私の友であるソーマの所の子が助けを求めに来た、大事な仲間が1人奪われたと」
(ソーマの仲間?それってまさか)
「リリルカ・アーデ、聞き覚えの無いとは言わせないぞ、彼女を今すぐ【ソーマ・ファミリア】に返すと約束しろ」
「無茶言うな、彼女は既に僕の眷族だ、それに【改宗】した後新たに【改宗】するには最低1年掛かる、忘れたとは言わせないぞ」
「分かっている、だからこそ【約束】だ、1年後必ずリリルカ・アーデを【ソーマ・ファミリア】に返すと」
「お断りだね」
「ならば仕方ない、君に【戦争遊戯】を申し込む!!」
アポロンの言葉に周囲の神々は面白い物を見る様に騒ぎ立てアポロンは嫌らしい笑みを浮かべる。
「勿論我々が勝てばリリルカ・アーデだけでなくベル・クラネルを貰う。眷族を制御出来ない君に眷族を持つ資格はない」
「良いだろう、ただし僕が勝てば、君とソーマの全てを貰う、良いね?」
「何?」
「君の挑戦を受けると言ったんだアポロン、ついでにソーマの所とサポーター君の因縁も断ち切ろうじゃないか、これは言ってしまえば【ヘスティア・ファミリア】対【ソーマ・アポロン連合】の【戦争遊戯】だ」
「………………………………良いだろう!!詳しい話は緊急神会を開き決めようじゃないか」
その言葉に周りの神々のテンションは最高潮に達し宴はその場でお開きとなった。