ザニスが倒れた事で【戦争遊戯】は終了しヘスティアはソーマとアポロンに取り立てを行う。
「さて、2人共約束は覚えてるね?」
「ま、待てヘスティア、アレはほんの冗談のつもりだったんだ!!なぁ?悪い事は言わないから許してくれ!!」
アポロンはヘスティアに許しを請うがヘスティアは容赦無く宣言通りアポロンから全てを奪った。
「君は今後2度とオラリオに出入りしないでくれ、退団についてはファミリアの子達の意思は尊重する、オラリオを出て行って1ヶ月生活出来るお金位は持たせよう。他は全部没収する」
アポロンはヘスティアの言葉に絶望し膝から崩れ落ち他の神々がその様子を見て面白がる。
「ソーマについては【完成された神酒】を子供達に飲ませる事を禁止する。危険だからね、それと100年間の神酒の製造禁止ときちんとしたファミリア運営を義務付ける」
ヘスティアの言葉に此方もまた絶望の表情を浮かべ膝から崩れ落ちる。ついでに神酒の製造禁止に伴いそれを飲めなくなると言う理由でロキも抗議の声を上げたが。
「なら君の所の子も僕達と【戦争遊戯】をやるかい?」
と言う言葉にロキは黙り込んだ。
それから暫くしてアポロンはオラリオを追放されアポロンに着いていくと決めた者達と共にオラリオを後にした。
そしてそれまで【アポロン・ファミリア】が使っていた屋敷や財産は全て【ヘスティア・ファミリア】の物になった。
「ベル様、これからのご予定は?」
片付けを終え一息ついていると不意にリリルカが尋ねてくる。
「神様に貰ったナイフ、それを手入れ出来る鍛冶師に会いに行こうと思う」
「と言う事はあの方ですか?」
「うん、僕が最も信頼出来る鍛冶師、ヴェルフ・クロッゾに会いに行く」
翌日、【ヘファイストス・ファミリア】を訪れたベルはその中でも新人鍛冶師が品を置くエリアの店員に声を掛けた。
「ヴェルフ・クロッゾさんにお願いしたい事があるんで取り次いでもらって良いですか?」
その言葉に店員は一瞬驚いた様な顔をし直ぐに何かを納得したのか店の奥へ消える。
それから十数分待っていると店員が戻りその傍らには炎の様に赤い髪の鍛冶師の青年が立っていた。
「俺がヴェルフ・クロッゾだが、アンタが俺に依頼したいって客か?って、あんたゼッツじゃねえか!?」
若干不機嫌そうな顔から驚きの顔へとコロコロ表情が変わる様にベルは思わずフッと笑いを浮かべながら話をする。
「はい、実は貴方に手入れをお願いしたい武器があるんです」
ベルはそう言いヘスティアから貰ったナイフを見せると途端にヴェルフの顔色が変わる。
「お前これは…………」
それから暫くヴェルフは黙っていたが何か思い至ったのかベルにナイフを返し専属契約を結ぶ事になった。
結果に満足しながら帰路に着いているとベルは曲がり角で人とぶつかってしまう。
「キャッ」
「っと、すみません大丈夫ですか?」
倒れた相手に手を差し出すとその先には【ロキ・ファミリア】のレフィーヤ・ウィリディスがいた。