ベル達が18階層に向かっている頃、オラリオではヘスティアの友達であるタケミカヅチがヘスティアに土下座をしていた。
「すまんヘスティア!!お前の所の子が帰ってきてないのは俺の子供達のせいかもしれん!!」
そう言って頭を下げるタケミカヅチにヘスティアは
「良いよタケ、多分ベル君達は無事だから」
「しかし、俺の子供達がした事は許されない事だ」
「それはまぁ、そうだね、じゃあベル君を迎えに行くから君達には護衛をお願いしようかな」
ヘスティアの言葉に隣にいたヘファイストスが待ったをかける。
「あんたダンジョンに行くつもり!?神はダンジョンに入れないって知ってるでしょ!?」
「こっそり入ればバレないよ、だろ?ヘルメス」
ヘスティアがそう言い後ろを振り返るとそこには羽根付き帽子を被った男神とメガネを掛けた女性が立っていた。
「いやはや、良く僕だって分かったねヘスティア、それで?何の集まりだいこれは?ダンジョンがどうとか聞こえたが」
「誤魔化すなヘルメス、君の事だ、もうある程度は分かっているんだろ?」
「まぁね、タケミカヅチの子がヘスティアの子に【怪物進呈】をした、それを知ったタケミカヅチが今君に謝って君は君の子を助けに行こうとしてる、こんな所だろ?」
「そうだよ、ベル君に会いたいなら君も手伝え」
「分かったよ、今日の君は何だか天界にいた頃を思い出す気迫がある、出来るだけの準備をしよう」
そうして夜になり【タケミカヅチ・ファミリア】とヘスティア、そしてヘルメスとヘルメスの眷族であるアスフィ、そしてヘルメスが見つけてきた外部協力者のリューと言うメンバーでダンジョンへ向かった。
一方ベルの方はと言うと
「ハァ……ハァ……ハァ……さ、流石に数十人にリカバリーは疲れた…………」
【ロキ・ファミリア】の治療を終え息を切らせながら座り込んでいた。
「ありがとうゼッツ、皆を助けてくれて」
アイズがタオルを渡しながらそう言いベルはタオルを受け取りながらハハハと苦笑いを浮かべる。
そのままアイズに案内され【ロキ・ファミリア】と火を囲むリリルカとヴェルフの元に辿り着く。
「皆!!聞いてくれ、紹介しようベル・クラネルとその一行だ、既に会った者も居ると思うがゼッツとして皆を毒から救ってくれたのは彼だ」
その言葉に多くの団員がベルに注目する。
「必要以上に仲良くしろとは言わないが仲間を救ってくれた恩人に対する接し方を心がけて欲しい、それじゃあ無事助かった仲間達と彼らを救ってくれた恩人に、乾杯」
「「「「「「乾杯!!」」」」」」
フィンの音頭と共に全員が盃を掲げる。
それから夜の宴のドンチャン騒ぎに入り多くの者がベルに話し掛けてくる。その殆どはベルに命を救われた者やその者と親しい関係の者だった。
暫くその様を楽しんでいると17階層に上がる階段の方からゴライアスの鳴き声が聞こえてきた。
「ちょっと失礼します」
ベルはそう言って立ち上がり声の方に向かう、そこには大所帯を連れたヘスティアの姿があった。