「本当に申し訳ございませんでした」
【ロキ・ファミリア】から離れ自分達の天幕に入ったベル達を待っていたのはそう言って土下座する【タケミカヅチ・ファミリア】の面々だった。
「じゃあ僕達に貸しが出来たと思って下さい、とても大きな貸しを」
ベルのその一言で取り敢えず事態は収まった。
その後、ヘルメスの誘いを断ったり【リヴィラの街】を見学中に絡まれたりと色々あったがそれ以外には特に何事も無く翌日を迎え【ロキ・ファミリア】が帰っていくのを見送った後テントに入ってくる侵入者を撃退する。
「ゴホッ!?な、何故分かった!?」
「姿を消しても布ズレの音や足音が消せてない、そんな道具子供のかくれんぼで無双できる程度だ、僕への嫌がらせ目的だったんだろうけど無駄だ」
ベルはそう言うと姿の見えない相手の兜を引っ剥がす。現れたのは先日ベルにいちゃもんを付けてきた【リヴィラの街】の頭目モルドだった。
ベルはモルドを解放すると兜を手にテントの外に出る。
「ヘルメス様!!僕の実力は分かったでしょう!?これ以上何かするなら僕も考えがありますからね!!」
近くで見ているであろうヘルメスに向けてそう言い兜を踏み砕く。
その光景を見ていたアスフィは隣で笑うヘルメスに尋ねる。
「それで、どうするんですか?」
「う〜ん、ベル君の実力は分かったけどゼッツとしての力もみたいな、しかしそこら辺の小悪党じゃあベル君の相手にもならない、ならモンスターに相手してもらおうか」
ヘルメスはそう言うと神威を放ちそれを感知したダンジョンが揺れる。
「な、何だ何だ!?」
「何事ですか!?」
「全く、帰ったらただじゃおかないぞあの神様」
ベルは悪態つきながら天井を見上げると天井のクリスタルがひび割れゴライアスが落ちてくる。
「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
突如現れたゴライアスに18階層はあっという間に大混乱に陥る。
「結局こうなるんですか」
「何言ってるリリすけ!!早く逃げるぞ!!」
「無駄だよ、上に続く通路が今の揺れで潰れた、ダンジョンは僕達を皆殺しにするつもりだ」
ヘスティアの言葉にヴェルフは思わず悪態をつく。
「……………………ベル君、お願いしていいかい?」
ヘスティアがベルに向き合いベルも頷くとドライバーを巻く。
「
ベルはそう言うと紫色のカプセムをドライバーに嵌めトリガムを押す。
WONDER メッツァメロ メツァメロ メツァメロ
「
Good Morning Rider ゼッツ ゼッツ ゼッツ!! WONDER
グラビティに良く似た姿に変身したベルは何処からか現れたブレイカムゼッツァーを手にゴライアスに向かっていく。
「さぁ、不思議の国のゼッツと行こう」
そう言ってベルはワンダーカプセムを回転させる。
するとゼッツの体がゴライアスと同じ位の巨体に変わり冒険者達は阿鼻叫喚で慌ててゴライアスとゼッツから距離を取った。