目覚めて早々に宿を飛び出したベルは呆気に取られていた。
(オラリオだ、しかも最近のじゃない、僕がオラリオに来たばかりの時のオラリオ、空気で何と無く分かる、時間が巻き戻った?)
ベルは一瞬そう考えるが手の中にあるデュアルメアカプセムを見てその考えを否定する。
(違う、時間が巻き戻ったんじゃない、今までが未来を見てたんだ、このままだと皆が死ぬ、でもそうはさせない)
「
ベルは1人決意を固め冒険者になる為に行動を開始する。
最も既に入るファミリアは決めており初めてだが初めてではないと言う不思議な感覚で地理はバッチリの為迷う事も無かった。
宿を離れ暫く歩いていると通りの屋台から元気の良い呼び込みの声が聞こえてきた。
「さぁさぁ!!オラリオ名物じゃが丸君だよ!!美味しいよ!!」
子供の様な体躯に黒髪を2本のツインテールに纏め道行く人々に声を掛け続ける。
(…………神様)
彼女こそ炉の女神ヘスティア、ベルを最初の眷族とした【ヘスティア・ファミリア】の主神でありベルが探し求めた存在。
「ん?やぁやぁそこで見てる君、君もじゃが丸くん買わないかい?色んな味があって美味しいよ?」
「いえ、結構です」
「そうか、残念だ」
「その代わり」
「ん?なんだい?」
「貴女の眷族にして下さい、女神様」
「………………えええええええええええええええええええ!?」
「いや〜まさか勧誘しなくても眷族になりたいって子が来てくれるとはねぇ〜」
ヘスティアのバイトが終わった後、2人で【ヘスティア・ファミリア】の本拠地となる廃教会に来ていた。
「でも、本当に僕の所で良いの?僕の本拠は見ての通りボロっちぃけど…………」
「はい、神様の所が良いんです」
「ベル君!!」
ヘスティアはその言葉に感極まり涙ぐみながら抱き着くと暫くそのままになりヘスティアが落ち着いた頃に2人で中に入った。
「良し!!じゃあベル君に恩恵を刻むよ」
「はい、お願いします」
ベルはそう言うと上着を脱ぎ上裸になるとその背中をヘスティアに晒す。
「よーし……ん?これは……うんうん、え?」
「どうしました?もしかして刻めなかったんですか?」
「いや、刻めたのは刻めたんだけど、これは」
ベル・クラネル Lv1
力:I 0
耐久:I 0
敏捷:I 0
器用:I 0
魔力:I 0
スキル
・
夢を夢と自覚出来る。
明晰夢を操る事が出来る。
・
理想的な動きをする事が出来る。
理想的な考え方が出来る様になる。
「どんなスキルか良く分からないけどでも2つもスキルがあるなんて凄い事だよ、ベル君は将来凄い冒険者になる、僕が保証するよ」
「ありがとう御座います」
こうして、また新たに1から【ヘスティア・ファミリア】が始まった。
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