【ヘスティア・ファミリア】結成から数日、ベルは冒険者登録と座学を終えダンジョンに来ていた。
(今日はアレが起こる日だ、死人は出ないだろうけど万が一があるかも知れないから僕が対処した方が良い)
「ブモオオオオオオオオオオオオオ!!」
「来たな」
ベルが考えながらダンジョンを歩いていると遠くの方から鳴き声が聞こえ僅かに地面が揺れる。その揺れと鳴き声が段々と大きくなりベルはドライバーを胸に巻き付ける。
「
ベルは赤いカプセムを装填しトリガムを押すと同時にミノタウロスの姿が見えて来る。
Impact!! メツァメロ メツァメロ メツァメロ
「
ドライバーに嵌ったインパクトカプセムを回転させるとベルの体を黒い霧の様な物が包み込む。
Good Morning Rider ゼ ゼ ゼッツ Impact!!
ベルの姿は仮面ライダーゼッツに代わり接近して来たミノタウロスを殴り飛ばす。
「ミッションを遂行する」
ミノタウロスの半分程度の体躯ながらミノタウロス以上の身体能力を持ってミノタウロスを圧倒する。
最早ボロボロのミノタウロスにベルは最後のとどめを刺す。
「夜の終わりだ」
トリガムを3度押し込む事でベルの右足に力が溜まる。
「消えろ」
ベルはそう言うとミノタウロスに3度の蹴りを放つ。
強烈な攻撃を受けたミノタウロスは準備に灰へと変わりその場には魔石を残して消えた。
「MISSION COMPLETE、これで多分被害が出ないだろうな」
ベルはそう言うとミノタウロスの魔石を回収する。
「……あの」
そんな姿をミノタウロスを討伐する為に上がってきたアイズ・ヴァレンシュタインは思わずと言った様子で声を掛ける。
「ミノタウロス倒してくれてありがとうございます。貴方は一体?」
「僕は仮面ライダーゼッツ、皆の夢を守る無敵のエージェント、それじゃあ」
「あ、待って!!」
そう言って去ろうとするベルを呼び止めようとアイズは後を追うが見失い仕方無く自分のファミリアに戻って行った。
一方アイズを振り切ったベルはドライバーからインパクトカプセムを取り出し変身を解除する。
「やっぱり夢で見たのと同じ事が起きてる。間違いない、アレは予知夢、なら次に起こるのはきっと」
ベルは次に起きる事に当たりをつけるとミノタウロスの魔石を持ってダンジョンを後にした。
「ベ〜ル〜く〜ん?私言ったよな?【冒険者は冒険しちゃいけない】って、君もそれは十分分かってる筈だよね?」
「は、はい」
「じゃあどうしてミノタウロスに遭遇してあまつさえ倒すなんて偉業を達成しちゃったのかな?」
ギルドの受付でベルを叱る彼女の名はエイナ、ベルの担当アドバイザーにしてハーフエルフの優秀なギルド職員だ。
(そうだった、この頃のエイナさんはまだ僕がゼッツになれるって知らないんだった、まぁ良いか、やっちゃった事は戻らないし)
「ベル君?私の話ちゃんと聞いてるかな?」
「はい、聞いてますよ、何で逃げずにミノタウロスに立ち向かったのか聞きたいんですよね?」
こうしてベルはエイナに夕方になるまでこってり絞られる事になるのだった。
CLEAR MISSION: