シルバーバックが灰に変わり周りで歓声が起こる。
「すげぇなアンタ!!シルバーバックを圧倒してたぜ」
「本当本当!!しかも見たこと無い魔道具と武器だ」
「あ、あの、まだモンスターが逃げ出してて……」
歓声の中で他にもモンスターがいる事を知らせる声もありベルは頷く。
「分かってる、だからこの姿なんだ」
ベルはそう言うとプロジェクションカプセムを回転させる。
するとベルの姿が10人程に分身しそれぞれの現場に向かって走っていく。
同時に遠くの方で爆発音と破壊音が響く。
「ベル君」
ヘスティアが不安そうな顔を浮かべベルを見るがベルは余裕の雰囲気を出す。
「大丈夫です神様、ちょっとここで待っててください、直ぐに終わらせてきますから」
ベルはヘスティアにそう言うと爆発音が聞こえた方に向かった。
ベルが音の聞こえた辺りに辿り着くとそこには無数の触手の様なモンスターと戦う【ロキ・ファミリア】のティオネとティオナのアマゾネス姉妹の姿があった。
しかし祭りと言う状況で武器を持ってきていなかったのか普段武器を使っているアマゾネス姉妹は素手で戦っており、残っているのは少し離れた位置で瓦礫に倒れる【ロキ・ファミリア】のエルフの魔道士レフィーヤだけだった。
(食人花、僕も何度か戦ったけどこんな時から出てきてたのか、あの神様が起こした騒動と混同されて発見が遅くなったんだな)
触手は倒れるレフィーヤに狙いをつけアマゾネス姉妹も助けに入ろうとしているが他の触手に邪魔され助けに入れないでいた。
触手がレフィーヤに襲い掛かりベルは観察を止めブレイカムゼッツァーで触手を撃ち抜くと地面に降りる。同時にレフィーヤに向かっていた触手を斬り伏せながらアイズも現れる。
「アイズ!!と…………もう1人は誰?」
「知らないわよ!!兎に角そこの2人手伝いなさい!!」
その言葉にアイズが走り出そうとするのをベルは手で遮り首を振る。
「必要無い」
ベルはそう言うとトリガムを3回弾きプロジェクションカプセムを回転させる。
走り出したベルは食人花の頭に2度の蹴りを加え最後に飛び蹴りを放つと口の中にあった魔石を砕き貫通する。
「MISSION COMPLETE」
食人花は灰となり消え【ロキ・ファミリア】の3人は倒れているエルフの元へ走る。
「レフィーヤしっかりして!!」
「早く治療院に!!直ぐに運べば助かるはず」
ティオナがレフィーヤを抱え治療院に走ろうとするとその前にベルが立つ。
「何?邪魔する気?」
「貴方…………ゼッツさん?」
アイズの言葉にアマゾネス姉妹はアイズを見た後ベルを見る。
「この人が?でも緑に赤だったんだよね?この人どう見ても青だよ?」
「そんな事今は良いでしょ!!早くレフィーヤを連れて行くわよ!!そこどいて!!」
「その必要は無い、僕が治す」
ティオネが無理矢理通ろうとするのをベルは手で制しそう答えると今度は緑色のカプセムを取り出すとドライバーに嵌めトリガムを弾く。
RECOVERY メツァメロ メツァメロ メツァメロ メツァメロ!!
カプセムを下から捲る様に回転させるとその体色が緑に変わる。
Good Morning Rider ゼッツ ゼッツ ゼッツ!! RECOVERY
「色が変わった…………」
ベルはリカバリーカプセムを回転させながらレフィーヤに近付くとその手をレフィーヤに翳す。するとレフィーヤの体に緑色の光が包む。
すると辛そうだったレフィーヤの顔が和らぎ出血が無くなる。
「これは……」
「レフィーヤの傷が」
「ありがとう、ゼッツ」
「
ベルはそう言うとその場を去った。