この超ポジティブまぬけがっ!番外編   作:甚三紅

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ジョナサンが空気読めないアホの子になるのはなぜだろう。
損な役回りばっかさせてごめんよ。


ディオのお悩み相談室

遅めに寝た日の昼の事だった。

やけに寝苦しい、まるで何か重りでも乗っているようだ。そう思ってうっすらと目を開けると悲壮な顔をした男が眠るおれの上に乗っていた。

そいつはやけにがたいがよく真っ直ぐな瞳をおれに向けている。

 

「ディオ、教えて欲しいんだ」

 

声まで真剣なこいつは…。

 

「ここのぼくと、ぼくの子孫たちがガチでホモってどういう事なのか」

 

ジョジョその2だ。

 

 

 

「愛の形は人それぞれだし誰かを愛するのは素晴らしい事だと思うんだ。ただぼくが受け止めきれてないだけで」

 

…なぜおれはこいつの愚痴を聞いているのだろうか。寝ていたのを半ば無理矢理起こされたせいで頭が痛いし眠い。このままこの阿呆を放置してベッドの中に戻りたい。

部屋には読書用の座り心地の良い椅子がありそれにジョジョその2は腰掛けている。おれはベッドに座っているわけなのだがこのまま横になりたい。

 

「シーザーくんも花京院くんもとてもいい子だし、こっちのディオもいい奴だ。惹かれるのも理解出来るんだけど納得する事が中々できなくて…」

 

さらりと何か言われた気がしたが眠気の方が強い。こいつを締めたら駄目だろうか。

 

「ねぇディオ、ディオは女の子の方が好きだったと思うんだけど、どうなんだい?」

「ん?女の方が楽に決まっているだろう、色々と」

「じゃあ、それを上回る程の魅力があって男が男を好きに…」

「いいかジョジョ。百三、四十年間狭い棺の中で暗い海の底。しかも三、四十年は自分と同じようなガチムチの男と密着し続けてみろ。性別とかどうでもよくなる程度にはなる」

 

全く回らない頭ながら答えてやるとジョジョその2はまじまじとおれの顔を見てきた。

 

「…よく、発狂しなかったね…」

「貴様とは精神力が違う」

 

思わず、といった風にこぼれた言葉に即返す。ああもう眠気が限界だ、ここまで付き合ってやったのだからもういいだろう。

更に何か言いたげな視線を無視してベッドに横になり布団を被る。睡魔は直ぐに訪れた。

 

 

 

- - - -

 

 

 

また別の日の事だ。

 

「ねぇディオ、今自分の姿に疑問とかもたないのかい?」

 

ジョジョその2の言葉に考える。今の姿。

ジョジョが五人くらい乗っても大丈夫なでかいソファに横になっている。頭はジョセフの太股の上、床に座りおれの腹を枕にうとうとしている承太郎、片手は本を持ちもう片方は承太郎の髪を撫でている。ジョジョは洗い物をしていて今この場にはいない。ジョセフは漫画を読んでいる。

 

「あー…はは、改めて考えるとすげーよな」

 

ジョセフが漫画から顔を上げ困ったように笑いながら言葉を返す。ジョジョその2は友好的なためこいつらの反応も普通だ。

ジョジョも承太郎も割と…大分…かなり…自分の好きに振る舞うがジョセフは何気に「世間一般」を気にする。それがましてやジョジョと同じ容姿での指摘だ、少々気まずいようだ。

 

「『仲良し家族の図』だ、何も問題ない」

 

きっぱりと言い切ればジョセフはほっと体の力をゆるめ、ジョジョその2は暫くの間を置いて頷いた。

ジョジョが洗い物から帰ってくるとその2は論文が見たいからと言って部屋を出ていく。その後、ジョジョがずるいと言ってやたらくっついてくるのが困った。

 

 

 

- - - -

 

 

 

「ディオ、ぼくは分かったんだ」

 

また真っ昼間に起こされた。

お前は活動時間だからいいだろうがこっちは寝ている時間なんだぞ。下手に日光に触れれば消滅するというのに…そろそろこいつを力の限り殴ってもいいんじゃあないか?

 

「ディオは性別ディオという存在であって、男とか関係ないかな、て。こっちのジョセフや承太郎を見てたら多分受け止められるようになると思うんだ。いや、なってみせる」

 

そんなキリッとした顔をしても今のおれにとっては苛つくだけだ。というかその2達は無理と言ってるようなものなのだが…まぁ、おれには関係ない。

半分以上意識を飛ばしてジョジョその2を見ていると部屋の扉が勢いよく開いた。

そこにはにこやかな顔をしたジョジョが立っている。顔こそ笑顔だがあれは怒っている時の雰囲気だ。

 

「こんな時間にごめんね、ディオ。ぼくはちょっと彼と話があるから連れていくよ」

 

その2の首をきゅっと締めて意識を落としたようで、ぐったりとしているその2を米俵を担ぐようにしてジョジョは部屋を出ていった。

これで二度と昼間に起こされる事はなくなるだろう。欠伸をひとつしておれは再びベッドに横になった。

 

 

 

 

おまけ

ほぼ会話だけ

 

 

ジョセフ×2「さぁ本物のジョセフくんはどっちでしょーか!」

シーザー「こんな時だけ仲がいいなお前ら」

ジョセフ「せっかくだから鉄板ネタやっとこうかと思って」

ジョセフ「そうそう、みんなの反応とか結構面白いよン」

(片方のジョセフの頭を誰かの手ががっしりと掴む)

シーザー「あ、ディオさん」

(ディオは掴んだジョセフに熱烈なキスをしかけている)

ジョセフ「てうええ!!ちょっ、何あれ!?なになに、何でシーザーも平然としてる訳!?」

シーザー「なる程、お前がその2か。ディオさんだからいいんだ」

ジョセフその2「なにその理由!!?」

(キスは終わったらしくジョセフは崩れ落ちた)

ディオ「これに懲りたらくだらん事をするな。苦情の処理が面倒だ」

ジョセフ「はい…もうしません…」

シーザー「ったく、このスカタンどもが」

ジョセフその2「何なのこいつら!?」




DIO様お悩み相談室はジョナサンの手により強制終了させられました。
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