この超ポジティブまぬけがっ!番外編   作:甚三紅

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!!注意!!
この話はDIO様女体化、混部です。女体化に嫌悪感がある方は見ないようお願いします。ジョセフが出ますが当然若いです。

コメントでOKをいただいたので張り切って書きました。
魚類様、naekis様、ありがとうございます!
naekis様のリクエストはただいま執筆中ですので暫くお待ち下さい。


聖遺物「カッとなってやった。反省も後悔もしていない。リア充爆発しろ」



リクエスト作品2

まもなく夜になる、という時間。まだ寝ていたというのに携帯電話の着信音に起こされ横になったまま、イライラしながらサイドテーブルに手を伸ばす。いつもならば届くはずの距離なのに己の手はむなしく空を掴んだ。

思ったより端に寄っていたのか?

そう思って体を起こすと違和感に眉を寄せる。視線が低い、服も大きく肩が剥き出しになっている。そして服が胸に引っかかっている上、股の違和感が凄い。

自分の体に触れて確認してみると顎が細く肩幅もない、胸筋は脂肪の塊で腰も細い、尻も丸みを帯び「ズキュウゥン!」もない。

夢か。夢だな。

布団を被り目を閉じる。

次に目を覚ましてもこの悪夢は終わらなかった。

 

 

困った事になった。

クローゼットの前に立ちながら思案するが解決策は思い浮かばない。今までこんなに困った事はない。

何が困るかというと着られる服がないのだ。ラグビーで鍛え上げた体は正にマッチョな上、身長も高かった。今の自分の体は身長も低く華奢と言ってもいい、自分の上着だというのに尻まで隠れてしまう「彼シャツ」状態だ。

だからと言って誰か呼ぶなど論外である、最悪暫く眠り続けても…

 

「ディオ、ご飯ができたんだけど…」

 

ガチャリとドアノブが動く音がして無情にも扉が開かれる。その先にはジョジョがおり、おれの姿に目を見開いて固まっていた。

電気は点けないでおいたというのに吸血鬼であるこいつの前では無駄無意味、とっさに近くにある物を掴んで投げつけるも大した威力にはならずジョジョは微動だにしない。

 

「えーと…ぼくは夢でも見てるのかな?ディオが女性になってる。何だろ、ぼくの願望かなァ。確かにディオが女性だったら合法的に結婚出来るし子供だって作れちゃうけど、寧ろこれが夢なら今からぜひともベッドにinしたいかな。にしても華奢だし柔らかいし相変わらずいい匂いだしこれはもう誘われてるのかな」

 

吸血鬼の身体能力を無駄に使いおれの隣にあっという間に移動したジョジョ。喋り続けながら無遠慮にあちこち触られ苛ついたので思い切り奴の股間を蹴り上げた。

 

「おれに気安く触るんじゃあない!!」

 

床にうずくまり悶絶するこいつに指を突きつける。声もやはり女のもので地味に凹んだ。

 

 

「オーノォォ!!マジで?マジでディオ?何この美人!」

 

大げさなリアクションで頭からつま先までおれを眺めるジョセフを叩いたが、やつは全く堪えない。寧ろ微笑ましいとでも言いたそうな顔に腹が立つ。

おれは今、のこのこと食堂まで来てしまった事を心底後悔している。ジョジョを撃沈させた後、ほぼ無意識で自分のシャツを着て訪れたのだが思った以上に混乱していたようだ。

中に入った瞬間、スタンドを使った訳でもないのに中にいた全員がぴたりと止まったのは面白かったが。ちなみに面子はジョセフ、承太郎、花京院だ。突然現れた女の正体がおれと知ると凝視する勢いで見られ居心地が悪い、ジョセフの反応の方がまだやり易い。

 

「酷いよディオ!いくらぼくでもあそこは鍛えられないんだから」

「なっ、こら離せ!お前こんなにくっつくやつじゃあないだろう!」

 

ジョジョはようやく復活したようで、室内に入ってくるなり抱き締めてきた。すっぽりと腕の中に収まってしまった自分に更に機嫌が低下し暴れてみたが簡単に抑えられた。元に戻ったら覚えてろよ!

 

「うわ、ディオがか弱く見える…ぼくでも抑えられそうなんだけど」

「それよりその服はどうにかならねーのか、色々見えそうで心臓に悪ィ」

 

ジョジョを引き離すのを諦めた頃に呟かれた言葉に目つきが悪くなるのが自分で分かった。なのであえて笑みを浮かべて花京院と承太郎の方を向く。

 

「このむっつりどもが。承太郎、ならお前の上着を貸せ。それなら膝下まで軽く隠れるだろう」

 

とっとと寄越せと手を差し出すと、その手にジョジョが指を絡めて引き戻された。文句を言ってやろうと顔を見上げるとジョジョは酷く拗ねた顔をしていて、おれを抱き締める腕に力が入ったのを感じた。

 

「いくらぼくの子孫といっても駄目だよ、それは面白くない」

「あーあーあー、ゴチソーサマ!」

 

ジョジョの言葉におれよりも先にジョセフが反応した。呆れたと肩をすくめてお手上げのポーズを作ると固くなりかけた空気が和らぐ。相変わらず場を読む事に長けているやつだ。

 

「別にいいじゃないですか、ディオが誰から上着を借りても。何ならぼくが貸しますよ、女性に寒い格好をさせているのは忍びない」

 

が、ジョセフの気遣いは花京院によりぶち壊された。

笑顔で上着を差し出す花京院と笑顔でがっちりとおれを掴まえているジョジョ。

 

「ディオの指名はおれだ。さっさと着せろ」

 

そこに更に承太郎が加わった。承太郎も手に上着を持っている。

三人の間に火花の幻覚が見えるのだが…切実にここから抜け出したい。

深い溜め息をついてジョジョの爪先をかかとで思い切り踏む、痛みから腕の力が弛みようやく脱出する事が出来た。その際小さく声が聞こえたが知らん。

怨みがましい目をしたジョジョ、期待に満ちた目をした花京院、表情はあまり変わらないがガン見してくる承太郎。

三人を完全に無視してジョセフに近づく。こうなったらお前も巻き込んでやる、と薄く笑うとおれの意図を察したらしくすぐさま逃げの体勢に入るジョセフ。

だが座っていたのが仇になったな、立ち上がったところで正面から抱き締めるとぴたりと動きが止まった。おおかた下手に動いたら振り払い怪我でもさせそうだとでも思っているのだろう、華奢っぽいが「おれ」である事に変わりはないというのに。

 

「ちょ~っとディオさん?おれを巻き込むの止めてくんない」

「一人だけ傍観を決め込めると思うなよ、逃がさないからな」

 

三人から殺人的な視線を向けられてジョセフは顔をひきつらせる。一人だけニヤニヤしながらおれたちを見ていたのだ、いい気味だ。

 

「丁度いい、このままおれを部屋まで運べ。美人と触れ合えるなんて役得だろう?」

「そりゃ確かに絶世の美女だけど…」

「お前らは大人しくしていろ、暴れたら二度とこの家には入れん」

 

振り向いて三人に言うと言葉に詰まらせたのが分かる、拳の話し合いでもするつもりだったな、これは。

ジョセフは渋々といった風におれを横抱きにする。俵担ぎでなくて何よりだ。

 

その後部屋に戻るとジョセフで食事を済ませる。「ひどい!お嫁に行けない!」とかぬかしたのでおれが貰ってやると言えば奴は黙った。

その日は何もする気が起きずふて寝をしたが、次の日には元に戻ったので心の底から安堵する。

おれの姿を見たジョジョが

 

「もう戻っちゃったんだ…あれこれ色々したかったのに」

 

と残念がっていたので昨日の分もまとめて「お礼」をしたのは当然の事だった。




DIO様はもはやちょっとやそっとじゃ大して動じなくなってます。
たぶん一番美味しい目をみたのはジョセフ。

loveはジョナサン、花京院。
loveとlikeの間が承太郎。
like(でも世間一般のlikeより遙かに越えて大好き)はジョセフ。
なイメージです。
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