「お兄ちゃんーアタシとアイス食べてお話しようー!」
「可愛いナンパだな。アイス何食ってんだ?」
「板チョコアイス! 体重増えちゃうけど……」
「咲希は心配性だな」
「お兄ちゃん、一欠片ずつ食べようよ」
「全部食えや……んで、何話す?」
「えっと……あ! 最近ライブハウスに呼ばれる事増えたよ!」
「そうか! それは良かったな、Leo/needも有名人か……」
「まだ早いよ……でも、いつかプロになるから絶対練習は毎日やるよ!!」
「みんなで頑張ってくれ。俺は応援するか……みんなの居場所を作っておくよ」
「居場所?」
「お前達がのんびりと飯食えるようにカフェで待ってる」
「そういえばお兄ちゃんのバイト先って名前なんて言うの?」
「カフェ『MEGAMI』って名前」
「そんな可愛い名前なの!?」
「一応看板あるんだけど……まぁ、カフェテリアだかカフェテラスとか大きな字で書いてるからそっちに目が行くのか……」
「でも、良いお店だよねあそこ。雰囲気好きだよ」
「店長が長年続けて来た店らしいからな」
「そういえばお兄ちゃんって集中力凄いよね」
「集中力??」
「んーなんて言うかな……なんか、お兄ちゃんが料理した時、話しかけても聞こえてないくらい集中してる気がして……しかも、凄く作るの早いから待ち時間とか退屈しないんだよね」
「へぇ、そんなのあるのか」
「オーラの泉とか持ってるの?」
「ねぇよそんなの……」
もしかしたら翼は能力者かもしれないと咲希は漫画みたいな予想をしたが、翼は強く否定した。漫画やアニメじゃあるまいしと。
☆
「お兄ちゃん、お迎えありがとう」
「おう、今日は珍しく兄さんが飯を作るみたいだぞ」
「つかさお兄ちゃんが!? わーい! 何作ってくれるんだろう?」
「多分野菜ゴロッゴロのカレーだと思う」
「楽しみだなぁ!!」
「兄さんのカレー美味いからな。まぁ楽しみにしよう」
そうして2人は家に帰る。玄関からは遠いが、おかえり、という言葉は聞こえた。司は声がデカいから。
「100dBか……」
「お兄ちゃん何その機械?」
「兄さんの声がデカいから類先輩から貰ったdB測る機械を用意した」
「何持ってるの!?」
「おう、帰ったか我が愛しの弟と妹よ!!」
「「ただいま兄さん(お兄ちゃん)!」」
「今日はオレが作ったカレーだから楽しみにしてると良い」
「咲希、手洗おうぜ」
「うん!」
そして食卓についてからカレーを食べる天馬三兄弟(妹)カレーは普通に美味しかった。
「兄さんピーマン入れねぇの?」
「お前……オレが苦手なこと知ってるだろ……」
「好き嫌いしちゃダメだよお兄ちゃん」
「もう少し米に水分あったらお前も同じこと言えるのかよ」
「うっ……おかゆは……嫌かな……」
好き嫌いするなと翼だけが言える。
「咲希、後で美味しそうなポテチ買ったからみんなで食べよう」
「本当!? ポテチ食べたーい!」
「翼……咲希を甘やかしすぎだろ……」
「飯食う前なら兎も角食ってからなんだから良いだろ」
「まぁ……それもそうか……食べすぎるなよ?」
「はーい!」
食べ終わってから翼は咲希に新しい味のポテチを渡した。
「お兄ちゃん、ナニコレ?」
「??? 味」
「何その味!?」
「食ってみないと分からないやつ」
「お粥味だったらどうするの!?」
「そんな味あるわけねぇだろ……」
そう言って翼は袋を開けて一枚食べてみると……
「お、兄さん、これ一枚あげるよ」
「ありがとう翼、そんなに美味しいのか?」
「食べたら分かる」
「ならばいただくとするか! あむっ……ん……んん!? 翼お前……!?」
「お兄ちゃん何味だった??」
「ピーマン」
「翼お前!?」
「でもお世辞無しで以外と美味いぞ。咲希もほら」
「あーん……ん……あれ? 全然苦くないよ?」
「苦くないから兄さんでも行けるかなって思ったんだけど」
「ぐっ……ま……まぁ、確かに……食べられなくは……無いな……」
「んじゃ一気、一気」
「殺す気か!?」
「蜂の素揚げとどっちが良い?」
「こっちでお願い致します!!」
流石に昆虫食は誰もが無理である(翼以外)因みに翼は幼少期アリを食いまくってた過去があるが、流石にそれ見てLeo/need全員泣いてた。
「お兄ちゃんアリさん食べるもんね……」
「以外と食えた。バッタも塩振ったら美味いぞ」
「お腹壊すから食うなよ!?」
☆
「咲希、もし俺が咲希と結婚したいって言ったらどうする?」
「いっちゃんに刺し殺してもらう」
「怖いわ」
咲希が好きな翼なんて私の知ってる翼じゃない……私の翼を返して偽物!! そんなセリフが一歌から出てくるのだろうか。ただ、刃物を持ったヤンデレな一歌に愛されて眠れないCDくらい出ても違和感は無い。ビジュアルはノノハラナギサとそっくりである。
「でもお兄ちゃんと結婚かぁ……もう家族だからあんまり変わらなさそうだね」
「俺もそう思う」
家族だからなんでも知ってる。だから結婚しても違和感は無かった。妹なので無理だけど。
「いっちゃんとお兄ちゃんが結婚したら多分いっちゃんバンド練習来なさそう」
「なんで?」
「外出る時名残惜しそうにお兄ちゃんを見てそうだから遅刻して来そう」
「というかなんで俺と一歌が結婚するんですか? 俺は咲希が良いです」
「お兄ちゃん死ぬよ?」
大丈夫。私は翼を殺しはしないよ。ただちょっと私の部屋に監禁して目隠しして耳元でASMRして私の声以外受け付けられないようにしてあげるだけだよ。翼カッコいい、好き、大好き、愛してる。早く私だけを見てよ、見ろ、見なさい。私星乃一歌は天馬翼を頂きます(全ての意味)
「なんか寒気が……」
「風邪?」
「じゃないと信じたい。そう言えば咲希……」
「何? お兄ちゃん」
「可愛いな」
「ありがとう」
とりあえず翼は咲希を撫でました。可愛いね。
「そういえばお兄ちゃん、お兄ちゃんって委員会何入ってるの?」
「委員会?」
「うん。部活動は料理部の助っ人でしょ? バイト先はカフェなのも知ってるけど、神山高校って委員会あるんじゃないの?」
「栄養委員会会長」
「ナニソレ???」
「放送部と連携して今日の栄養取れるアレンジレシピとか放送で流す事によって生徒達の健康料理を伝える委員会。なんか料理出来るから栄養のことも分かるだろって言われて会長にされた」
「委員長じゃないんだ……」
「たまに放送で俺の声聞こえたらレシピ伝えてくるってみんなはっきりわかんだね」
知らない委員会にも所属している翼である。
あれこの話翼と咲希が結ばれる話でしたっけ?(違うよ)