チュートリアル教官オジサンになりたいだけの人生だった…   作:名無しな権兵衛

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 なんかゆるふわな感じの冒険者モノを書きたくて書き始めました。

 気まぐれ更新なので更新されてたら読んだろの気持ちでお願いします。


第零話 転生前の御約束

『お前には今から転生して冒険者となってもらう』

「…はぇ?」

 

 気付くと死んでいたらしいのだが、現在神様間で流行っている自作ゲーム制作の為に新しく世界を創ったという神様が、ゲームのモデルとして観察する為に転生させるから冒険者やれと命じてきた。

 

 どうやらいざ世界を創りゲームある程度のナーロッパ風な舞台を創り上げる事は出来たのだが、役者として活躍出来そうなキャラクターの種類が少なくなり、ゲームとしては凡作かそれ以下の代物になってしまいそうなのだとか。

 

 どうするべきか他のゲーム制作経験のある神々に聞くと、その世界の住人とは発想に差異がある魂達を転生者とし、ある程度の制約と能力操作をしながら送り込み、主人公に該当する人物に近づく様運命を紐付けして冒険をサポートする様に配置していく手法を用いたのだという。

 

 そしてそんな転生者の一人に選ばれたのが俺であり、権能──簡単に言えばチート──を選んで転生先へと送り出される事になったのが現在の状況なのである。

 

『さて、それではどの様な権能が良いか述べてみろ。言っておくが主人公役の現地民と他の転生者へ与えた権能はゲームでのダブりはただ単に詰まらんだけだからナシだぞ』

「まさかの転生で早い者勝ちのフラッグゲームになるとか誰が想像出来たよ…取り敢えず何がダメなのか分からないと決められないので、具体的にはどんな権能が選ばれてるんですか?」

『分かり易いモノで言えば鑑定や金運等があるが…馬鹿の例を挙げるなら「ゲートオブバビロンが欲しい」と言ってきたので、収納系スキルの容量を合わせても十倍は容量のある権能を与えたな』

「アレって中身は自分で集めないといけないし、射出速度とかはサーヴァントだからあのスピードなんであって、常人とかだと遠征なんかでの荷物持ちにしか役に立たないんじゃないのか…?」

『まぁ、アレを用いての戦闘等、事前に拾っておいたモノを言う通り自力の腕力相当の速度で飛ばす事で、貧弱な弾幕を張る程度だろうよ』

「ですよね〜」

 

 パンピーがあんな代物持ってても碌に扱えないだろうし…もしかしてこれちゃんと考えないとマトモに扱えない権能渡されてしまう感じか?

 

『よく分かっているではないか、少しでも楽をしたいのならばしっかり考えて選べよ』

「頭脳労働苦手なのにナッテコッタイ」

『別に権能等とは言っているが、ジョブ等の神秘が存在しているゲームの世界だぞ? 権能などただ単にその系統内では突出している程度の代物でしかないし、下手すれば同じ系統を極めた者に負ける程度でしかないからな、先程の馬鹿を例に挙げれば熟練の運搬業や兵站に就いている者であれば、元ネタとして挙げた者の様に高速で武器や道具を射出する者もいるからな、要は努力をすれば後からどうにでも出来るという事だ』

「あらそうなんで? それならちょっとは気が楽になりそうっすね」

『まぁ、流石にそこそこの相手には負けん程度には権能は強力だがな』

 

 おぉう、何やら強い自負を感じる…強過ぎても弱過ぎても駄目だからってバランス調整めっちゃ頑張ったのかな?

 

 その後しっかりと被ってないかを話し込んで方向性を決める事十数分…。

 

「えー…それでは権能の内容は自動で食糧生産及び保存が出来る箱庭型の権能、但し生産出来る物はインクリメントゲームみたいに段階的であり初期から生産出来るのは米と麦で肉や魚は無し、開放する順番はポイント制であり保存量や品質向上にもポイントを使うものとする…って感じで良いですかね?」

『取り敢えず三食しっかりとした飯が食いたいという事で好きな飯を召喚出来る権能が欲しいと言われた時は速攻で却下したがな…お前あの世界で現代の菓子を召喚しようとするのは駄目だろう…ナーロッパは一応中世相当なんだぞ』

「いや、某テイルズシリーズも結構世界観的には先過ぎる料理が出て来てるから、ワンチャン行けないかと思いまして…」

 

 何気にあの世界調理技術凄くない? てかこの手の話題にツッコミ入れたらダメなんだろうけど、アレらの料理を盛り付ける為の皿やグラスとかってどう用意してるんだろうか? やっぱり戦闘に出てないメンバーが持ってるのかね?

 

『さて、それではいい加減転生させてもらうが構わんな?』

「おっと余計な事考えてたわ…ふぅ、了解、覚悟の準備は出来ているのでいつでも良いですよ」

『ふむ、それでは良き冒険者人生を送れる事を願わん』

 

 そういって神様は此方へ手を翳すと、お約束の様に足元に穴が空き、俺はそのまま奈落へと落ちて行った…。

 

「うわぁァァァッ!? やっぱめっちゃフワッとするゥゥゥッ!!?!」

『締まらんなぁ…』




 こんな感じで進行するゆるふわもの目指してます。
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