〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』   作:楓舞星

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20話:お前さぁ...ムカつくんだよ

カワチから、なんとか集合する場所...売られる場所を聞き出した私はそこに向かった。

 

 そこは、夜の公園であった。街灯には元気に蛾が寄っているのが見えた。

 

 そうして、男の集団を見つけた。全員、『悪』に染まっている様に見える

 

「あ?なんだお前...」

 

 私は凄まれ、トラウマが刺激されビクリとしながらも答える。

 

「カワチシラヌイです...」

 

 恐怖に怯えている姿。それが良いように働いたのだろう。男はすぐに納得した。

 

「ああ!?お前がか。ならいい、要件は聞いてるな?とっとといくぞ」

 

 ざわざわと、背中から五人の男がひたすらに何かをぶつぶつと呟いている。

 

 気色の悪いこと、この上なかった。

 

 ______

 

 そのとき、私はロープでぐるぐる巻きにされていた。とうとう、その時が来たのだ。

 

「あれ?いるのはアイツじゃないの?」

 

「な、なんですと!......お、恐らくアイツは逃げ出して、コイツを差し出しました!」

 

「私がもってこいと言ったのはアイツのはずだ。このクソ無能が」

 

「は、はっ!」

 

 一連の挨拶が終わったらしい。その場の空気を握っている人物、ユズは私に目を向ける。

 

「んで、お前は一体なにをしにここに来た?まさか、アイツの代わり...なんて言わないだろう?」

 

「......そうだよ」

 

「ああ!?声が小さくて聞こえない!」

 

「っ!うえっ」

 

 ムラハネはユズに腹を蹴られた。全力で蹴られた。それはみぞうちにクリーンヒットし、私は胃にあるものを全て吐き出した...まあ元より、食事なんて出来るほどリラックスもしてなかったから、出てきたのは胃液だけなんだけど...

 

「きったな。ほら、お前ら。さっさとやれ」

 

「ほ、本当にこんな上モノ、自由にして良いんですか?」

 

「いいぞ。私が許可する」

 

「「うっひょお!!」」

 

 私はいみものにされた。人生一週目も含めて、初めてを奪われた。

 

_______

 

「......」

 

 今の私は、一糸纏わぬ姿だ。中にはハードな事もあった。何人にマワされたのかも、今の私にはもう検討が付かなかった。それほどに、疲弊していた。

 

 メガネも壊され、虚無の瞳で、私は天井を見つめる。

 

 そんな時だった。

 

「お前さぁ...ムカつくんだよ。マジで身代わりにされてきたらしいじゃん」

 

「......ぇ?」

 

 ああ、結局、こうなる事には変わりないのか。

 

 私がユズの手をみると、そこにはアイスピックが握られていた。

 

「や...やめて...」

 

 私が恐怖に打ち震えた声でそう言うと、彼女は嗜虐心に満ちた目で私をみた。

 

「やめてえええええええ!!!!!」

 

 

「やーめない♡」

 

 

 彼女は容赦なく、わたしの片目をーーーアイスピックで抉り取った。




【初めて使ってくれたね。ボクのこと】
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