〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
わたし、ムラハネ。せいご6かげつ。
この家にもだいぶ馴染んできた頃合いだ。毎日、シウ母さんの母乳やらを飲み、最近では離乳食もしている。
ここ最近では、今後の立ち振る舞いを考えている。どうしたら良い人生を送れるのかを必死に模索中なのだ。
だって、私、大いなる田中家だぜ?下民よ、ひれ伏せ!が出来る立場ってことだ。
そう、私からしたらこの世界の連中は馬鹿ばっかなのだ!あっはっはっはっは!
...流石に、田中家に転生してるんだから知能バフぐらいあるよね?
まあなくても、なんらかの特化技術ぐらいはあるだろうと推察する。
だってぇ!私はあの、大いなる田中家出身なんだぜぇぇ!?
因みに、私の真名は田中・イス・村羽らしい。うん。完璧に田中家だね。
それにしても、性より名が長い...まあ、よくある話か。森麟太郎とか。余裕で性より名が長い典型例だ。
最近の私はうんちしたくなったら泣いて、ご飯が欲しくなったら泣く生活を続けている。
ずっと泣いてんな、コイツ...
それにしても、まあシグレが可愛いこと可愛いこと...
私は未だ霞んだ瞳で部屋を駆け回っているシグレを見る。最初会った時はムラサメ父さんに手を繋がれやっと立っていたのを思い出す。子供の成長は早いものだと実感する。前世では、別に従姉妹がいたりしたわけでもなかったから、赤ん坊と接する機会なんてなかった。
ああ、なんて可愛い子なんでしょう...まるで天使のよう。
私はシグレの方を向いていると、ふと、シグレも私の方を見たような気がする。そうして、近づいてきた。
「むらはね?」
きゃああ!!可愛いぃ...わたしの名前もっと呼んで!
「あ、あい」
なんとか私も呼応して声をだす。今の歳(0歳)でも、意外と声だけは出るもんだ。
私がそう声を出すと、シグレ嬉しそうに声をあげた。
「ムラハネ!」
可愛いぃぃ!!!
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私がシグレの可愛さに脳を焼かれたあと、考えなければならないことを思いだす。
そう、田中家としての立ち振る舞いである。
私は別にSっ気がある訳でも、見下し癖があるわけでもない。だから特に一般ピーポーに対して思うことなどないわけだ。
それに、田中家と言えば作中トップクラスの頭脳集団でもあるが、同時に作中トップクラスで不遇な役回りをさせられる人たちの事を指す。
例えば、センにパワハラ...まあ、あれは田中家がやり過ぎたから仕方ないが、されたり、砦才吾と蝉原にこき使われたり、散々な目に合う悲惨な家系なのだ。
言っておくが、私はそんな役回りごめんである。
私はもっと自由に、華々しく!華麗に舞うのだ!
まあ、私も大いなる田中家ですし、なんかしらの特化技能程度はあるだろう。2回目だが、決してフラグじゃないぞ?
それを用いて異世界にジャンプ!そうして私は苦難を通し、さいきょーになるのだ!
私は将来のシグレの様になる事を妄想していた。あんな感じになれたらベストである。良い感じのちょい役で出演させてもらう感じ。決して痛みとか、そういうのは基本的にNGでいくタイプである。軽い骨折ぐらいだったら許容範囲かなぁってぐらいだ。
これでもかなり譲歩してるんだよ?私、献血ですら行くの怖いもん。家中に居ても、雷の音で大分ビビったりする。それが私である。