〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
私は両親の葬式の前日、暗やがりな部屋で一人瞑想をしている。その理由は...
【これで、ボクも傍観者ではなく、ようやく舞台に立って喋れるね】
声が聞こえる。それは聞き馴染みこそあったが、知らない声で、なにか忘れているような焦燥感すら与えてきた。
(お前は...誰だ?)
【ボクと『私』はまさしく一心同体の関係さ】
デジャヴ。その感覚が私を支配する。
(...お前の正体は一体なんなんだ?)
【それは、自己鑑定を見てみればわかりやすいかもよ?】
「......自己鑑定ランク3」
私は、いままで葬式の準備や死亡届の提出やらで忙しかったからか自身のステータスを見る機会がなかった。そのため、今、初めて見る。
私は使える限りのギリギリの魔法を使った。
「...なんだと?」
そこに書いてあるものは、私を驚愕させるに値するものだった。
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《レベル》 【5】
[MP] 【72/70】
[スタミナ] 【57/57】
「攻撃力」 【17】
「魔法攻撃力」 【10】
「防御力」 【13】
「魔法防御力」 【7】
「敏捷性」 【14】
「耐性値」 【11】
「魔力回復力」 【9】
「スタミナ回復速度」 【7】
「反応速度」 【15】
「隠しパラメータ合計値」【****】
「獲得経験値」 【なし】
「ネクストEXP」 【12】
「スペシャル保有」
『病的**潔』
『不**魂魄』
『狂***仰』
『病**献身』
『絶対***的*柱』
『こ**な***魂**譜』
『*イ*するシ*ナ***』
『*****サ*イバル』
『**いな*縁』
『セ・******論』
『エ**ー核****ム』
『イ*****カム***ーエンド』
『私か**ナタへの***です』
『ア*****ン・****ー・ア***ァ*ス』
『最愛する奔放なるモノに』
『レッドスペシャル無数』
「状態異常」 『狂信』
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「わ、私に狂信がかかっている?...んな、バカな。それに、なんだこのレッドスペシャルの数......?そして、この文字化けしたスペシャル達は...一体...」
【それは、きっとこの携帯ドラゴンのスペックじゃ測りきれないから起きてる現象だろうね】
私は自身のステータスに驚く。どこから整理したらいいかわからない。まず、文字化けしているが、プラチナスペシャルである、『病的な高潔』と『不屈の魂魄』、『絶対的精神的支柱』などの3種の神器や『病的な献身』が私の中には巡っているようだ。どうしてだ...?初期で持っているのはセンエースのみなはず...いや、『病的な献身』に至ってはセンすら持っていないはず。
そして、無数のレッドスペシャルだ。見てみると、『レベルが上がりにくい』だとか『全属性に対し弱い』だとか、『アレルギー体質になる』とか散々なスペシャルしかなかった。というか、私が風邪をひきやすかったりしたのもコイツらが原因か。
...どういうことだ?原作でも、シグレはレッドスペシャルを持っていたが、それはセンによってされた人為的なもののはず...私は、ただレッドスペシャルが先天的に多い体質なのか?それがアリア・ギアスの一部となってスペシャルが発現した?
んで、この文字化けしたスペシャルはなんなんだ?『*イ*するシ*ナ***』、『*****サ*イバル』とか。後者の最後はサバイバルであろう事はなんとなくわかる...が...こんなスペシャル達、『原作』では存在しなかった。
あと、ギリギリで魔法を使った筈なのに、消費されているMPが異様に少ない...?おかしい点はまだある。鑑定のランクは3なのに、なぜここまで多くの情報が見れる...
『ボク』の話は続く。
【『私』はボクの正体を聞きたがっていたね】
「...そうだな」
【それはボクにもわからないんだ。ただ突然真っ暗な所にいて、エピソード記憶もなしに、ボクはずっと『私』をみていた】
『ボク』は語りだした。