〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』   作:楓舞星

34 / 59
後になって後悔しないか心配です。幻の20話投稿です


30話:転生特典

 

「...それは......」

 

 【別に謝る事じゃないよ。仕方のなかったって奴だと思う。それに、両親が死んでしまったのは多分、『私』が持つスペシャルが関係していて......いや、まだこれは憶測の域をでないか】

 

「...どういうことだ?」

 

 【まあとにかく、ボクも少ないながら知っている事がある。それは、『私』のスペシャルについてだ】

 

「私の...スペシャル...本当にそんな都合の良いものが私にあるのか?」

 

 私は、未だ携帯ドラゴンの情報について飲み込めなかった。

 

 【ああ、あるよ。というか、ボクは膨大な容量を誇るそこの領域押し込められた...っぽい。よくわからないけど、そこで色々行動したりして......でね、『私』のこのスペシャルは、どうやら意思を持つみたい。ボクがその証拠。きっと、本当ならなかったんだけど、ボクが転生してきたからかな?】

 

「意思を持つ...?転生してきた?お前の正体は一体...」

 

 考察の範疇を出ないが、ムザキの『すべてうまくいく』のようなものも、考え方によってはある意味スペシャルが意思を持っていたと言えると思う。

 

 そして、転生してきたとはなんだ?

 

 【言葉通りさ。キミみたいに、ボクも死んで、転生してここにきたんだ。まあ、宿り先が肉体ではなくスペシャルだから、転生って言ったら定義から外れそうだけど】

 

そんな話はどうでもいいと、続きを『ボク』は語った。私の、自身の能力、そのスペシャルの判明しているのだろう効果の一部を。

 

 【ボクが宿っているスペシャルの名前は、『タイジするシガナイ運命』。あともう一つの、『*****サ*イバル』の方とか、その他諸々はボクにもよくわからない。『タイジするシガナイ運命』の効果は、『運命のアリア・ギアス』というものに対して強力な特攻効果を持つ。そして『運命のアリア・ギアス』を壊すことが可能...でもその代わり、なにかしらの代償を捧げなければ突破できない...っぽい。宿っている本人でさえ、それぐらいしか、今はわからない】

 

「なん...だと?」

 

『運命のアリア・ギアス』に対して強い特攻効果を持つ?そ、そんな能力があるなら、ムラサメ父さんやシウ母さんを救えたかも知れない......

 

「ち、畜生!畜生!!!」

 

 【もしかしたら、『私』がそう思う事も含めて、ボク達の父や母は犠牲になったのかもね】

 

『ボク』はどこか哀れみのある声でそういった。

 

 【それにしても、他の文字化けしているスペシャルについては大丈夫なんだね】

 

「ああ、これはもう完全に、『不屈の魂魄』と『病的な高潔』だ。それぞれの効果は、やる気が湧いてくることと、不合理や不条理に染まる自分が許せなくなる...だ。他のスペシャルは知らん。私のスペシャルのことだから、多分最高でも一部がゴールド、大体がブルーツー、パープルだと思うが...『最愛なる奔放なるモノに』はなんなんだ?」

 

 【へー、ボクには原作知識っていうのがないからよくわからないけど、『不屈の魂魄』とかって良いスペシャルなの?】

 

「一応、『不屈の魂魄』、『病的な高潔』の格としてはプラチナスペシャル...世界を支配出来るぐらい大きな力の中でも最上位に位置するらしい」

 

 【おお、いいじゃん!そっちも転生してきたんでしょ?ならそれが転生特典って奴なのかもね】

 

「うーん、私としては納得出来ないんだよなぁ...だって、本来ならセンエースしか持っていないスペシャルなんだから」

 

 【え、あのモブ面ってそんな高級なスペシャル持ってんの?さすが物語の主人公だねぇ】

 

「...ふっふっふ、うちのセンさんを舐めるなよ!いずれ神になる男なんだから!」

 

 【神?詳しく聞かせてよ!】

 

 そうして、私たちは会話に花を咲かせた。原作知識などをポロポロ話してしまったが、まあ良いだろう。私のスペシャル相手なんだし。

 

 【ああ、あと、ボクもスペシャルを持っているよ】

 

「は?お前はスペシャルなんだろ?スペシャルがスペシャルを持つなんて意味不明なマトリョーシカ状態...いや、センエース神話ならあり得るか」

 

 【ボクのスペシャルは幾つかあるけど...その中でも、じゃじゃん!『アヴニール前図書館室部屋』っていうのをよく使ってるよ!】

 

「どういうスペシャルなの?」

 

【えーっと、言っちゃえばネタバレだね。自分がなんなんだろーって思ったことをネタバレしてくれる本が手にはいる。ボクが謎に思うと、脳内で?脳ないけど、ページが見れて、そのページに知りたい事柄と対応した消費ポイントが見れる】

 

「それ、もしかしてプラチナスペシャルじゃない...?」

 

【プラチナスペシャル?ボクはスペシャル...異能としか知らないんだけど...まあ折角だし、『使う』か。ふむふむ。スペシャルっていうのはレッドとブルーとパープルとゴールドとプラチナ、プライマルプラチナとプラスプライマルプラチナで分けられていて、レッドは不利な特性を、プラチナはさっき言った通り世界を征するほどの特性がある...か。なるほどね】

 

「おいおい、まさか使ったのか?ポイントもったいなくないか?」

 

【割とよく使ってるから、へーきへーき】

 

「ラストエリクサー症候群持ち大発狂だな...」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。