〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
1歳になった。そして、今、人生の佳境ポイントに立っている。
「なあムラハネ。お前ぶっちゃけ喋れるよな。喋ってみ?」
そう今、私は『自身が天才かどうかをアピールする』、その瀬戸際にいるのだ。
ここで喃語でも喋れば、まあ知性レベル10はあるだろう。
普通に喋れば知性レベル30は硬い。
流暢に喋れれば知性レベル104だろう。
因みに、今の私は普通に流暢に喋れる。でも、かと言って別に脳が発達しているかと言われればそんなわけでもない。
ベッドで横になっているとき、ふと暗算をしたのだ。適当に128×128程度の、田中家だったらすぐに解けて当然だろう問題だ。
だが、
(えーっと、まず百の位が...っで、12800になって、その次十の位が...2560...かな?んで、次は一の位が...あれ?百の位ってなんの数字だったっけ?あっ、12800だ。でーえっと、128×8をして...最後にこれらを足し合わせると...あれ?16000前半ぐらいか?いや、これくらいの結論だったら概算でも出せるだろ。もっと詳細に...)
そう、別に賢くないのだ。脳が未発達という可能性もあるが、普通に3桁×3桁の暗算すらまともにできないのである。自身のワーキングメモリの低さに驚いたほどだ。
ここで天才性をアピールしたら、ISプログラムにぶち込られるかどうかが決まるのかもしれない。私としてはそれは嫌である。どうして馬鹿な私が天才たちに囲まれて生活せにゃならんのだ。
私が選択するのは当然...
「?」
「うーん、俺の勘違いなんかなぁ...」
はい、勝ちました。試合終了です。
私は内心勝ち誇った様な顔をする。そして、いつ喋るのかを真剣に考える。
詳しくは知らないが、家庭科でやった。喃語を喋る様になるのが1年と半年ぐらいだったはず...それ辺りに合わせていけば問題ないだろう。
そう思い、私はその場が過ぎるのを待った。
________
私、3歳になった。
そして、今、テストを受けさせられている。簡単な算数から、中学入試レベル、果ては東大入試数学レベルまで完備してある。
最後の問題をチラリと見たけど、ぱっと見、普通に数三使いますね...理系じゃないっすか。
3歳児になにを求めてるんです?
因みに、今の私では解けない。数三は習ったし、普通に自主勉強も欠かしてなかったから大学入試で通用するレベルだったけど、この3年間で忘れた。
微分はともかく、いきなり積分とか無理。
...多分、これがかなり上手に出来たらISプログラムに入れられるんだろうけど、前も言ったが私はごめんである。
物理の問題も多少あった。こっちも、当然ながら解かなかった。あと、私は解法暗記系受験戦士だったので、数学同様忘れており、解けやしない。元から今の私には序盤から中盤の小学理科内容程度の問題しか解けないのだ。まあ解くつもりもないから良いけど。
良い感じに、3歳が取るぐらいの超簡単な問題だけ書いた。恐らく知性レベル2に該当するだろう。その程度に抑えた。
因みに、本来の私の知能からしたら大体、知性レベル1か2の間を彷徨うことだろう。私は勉強出来るだけのバカなのである。もっと言うと、勉強すら出来ないバカであった。決して知能労働とかは出来ないタイプ...あれ?なんでこんな奴がイス名乗ってんですか?
問題を見た感想としては、当然ながら、やはり理数系の人材を目当てにしている。そういう意図がよく読み取れた。
『田中村羽(田中・イス・村羽)』(現在)
才能 【?】
根性 【?】
カリスマ 【G-】
ルックス 【B+】
コミュ力 【?】
政治力 【G−】
支配力 【G−】
運 【?】
演技力 【F−】
人心掌握 【G−】
異性関係 【?】
眼力 【G−】
天命力 【G-】
総合評価 【?点】
知性レベル 【1】