〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
私は玄関まで転移したあと、何をしようかと内心思う。トウシには、何も説明せずに転移してしまった。ひどく衝動的にやってしまったと思う。
私はひどく疲れた顔をしながらも、シグレが作った料理を食べていた。いつも通り美味しかった。
そう、シグレは料理を勉強してくれたのだ。二人暮らしするなら自炊ぐらいできんとあかんやろって言って聞かなかった。
今は、夜に外を出歩くのを私は東高の部活が忙しいことにしているが、じきに勘付かれるかも知れない。
それにしても、どうすればいいんだ......?
「存在値1000を無数に相手をする...そんな可能性すらある」
相手はただでさえ、どんな不条理を犯してきてもおかしくないバグなのだ。だったら、最悪なんていくらでも考えられる。
ひどい、ひどすぎる......
「ミスターZであるセラ姉さんは死に、究極の天才、田中トウシですら、この虚数蝉原には敵わない...センエースも...」
これから、どうしようか。
...田中トウシとセンエースに賭ける...特に後者に賭けるしかないだろう。トウシにジュリアを犠牲にして携帯ドラゴンは作れない。
私は、行動する事にした。
これからどのようなことをしようとも、宣言通りに...私は、諦めない。
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「ムラハネってあんなにスポーツ上手かったっけ?」
「バカ言え!ムラハネは最近、勢いに乗っているらしいぞ!」
周囲の面々が私を見る。
こんなところで『形見』は使わない。卑怯だと思うし、もうゴンズの所で地獄の修業を1年と半年ぐらい経っている。私のレッドスペシャルもりもり貧弱ボディだって少しは強くなっている。
体育の時間では、そう言うのを感じられて純粋に楽しくなった。運動神経が良くなっていき、強くなっているのを実感できるからだ。
そんな風に少し名をあげた。それでも、龍牙峰の方が勿論、運動は出来るわけだが。正直、比べものにならない。
そうしてする事は...
「なぁ、お前さん、金持ってるだろ?ほら、ジャンプしてみろよ」
「や、やめてください...」
「ああ!?」
カツアゲである。名声をあげて、カツアゲして、悪名にする。そうして、私はとある作戦に出た。その名も、『センエース育成計画』。
「なにやってんだ...ムラハネ...」
「あ?なんだセンじゃん。一緒にカツアゲしねぇ?」
「なぜ、お前がこんなことをしている?」
センは冷静に私に聞く。そう、私がやっているのは普通に、悪だ。だから、センの目線から見たら私はクズだろう。実際クズである。でも、それでも、そうするほかないと私は思う……