〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
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世間では、バグスペシャル3が発表された。今回の病気の原本は恐水病のようだ。全世界の人間1000万人に罹るようだ。
バグスペシャル4が発表された。原本は天然痘らしい。全世界の人間2000万人に罹るようだ。
バグスペシャル5が発表された。原本はエボラ出血熱らしい。全世界の人間3000万人に罹るようだ。
バグスペシャル6が発表された。原本はハンセン病らしい。全世界の人間4000万人に罹るようだ。
バグスペシャル7が発表された。原本はーーー
バグスペシャル32が発表された。原本は白血病らしい。全世界の子供に罹るようだ。
だが、今回は止める手段がある。
『センエースって奴を連れてきたらバグスペシャル32の放出を停止してあげるよ。ああ、そうそう、俺対策チームのリーダーさ』
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「なんだ?用っていうのは?」
センはくたびれた顔でそう言った。頭は若干、前のほうがハゲかけている。
「セン...今までよく頑張ってくれた。だから、ありがとう、そして、すまない...リーダー...」
『蝉原対策チーム』の副リーダーである、後藤はそう言った。
決起集会と名付けられているこの場所には、いま、蝉原対策チームの全員が集まっている。
全員が、今、苦しそうな顔をしている。センも気づいているだろう。その雰囲気に、センは不思議に思って...
「あ?どういうこと?」
「リーダーも、ニュースはもう見たよな?あいつが...蝉原勇吾が、リーダーを差し向ければバグスペシャル32の放出を止めてくれる...らしい」
「ああ、そのことね......俺は、あれに行く気はない。俺が行ったところで蝉原がバグスペシャル32を止める可能性なんて皆無だ。それに、俺が居なくなったらこの部隊はどうなるんだ?言っておくが、この部隊は俺が居たからはじめて回ってる部分も多いと思うぞ」
「ああ、リーダーがいるから、この部隊は今も形骸を保っている。それは、ここにいるみんながわかっていることだ。だけどっ!バグスペシャル32が放出されない可能性があるというのなら、僕は行くべきだと思う!もう、病人を見るのは散々だ!」
「......リーダー命令だ。俺は行かねえ」
センも輝木のことを思い出しながらも、しかし、否定する。だが、その声に反応したのは、誰もいなかった。逆に居たのは...後藤に賛同する声だった。
「リーダー...私も行くべきだと思います!」
「私も!」
「俺もだ!」
「「「「「「リーダー!お願いします!」」」」」」
「...おいおい、これはどういう事だよ...」
「......リーダーが、恐怖でその選択を選んだ訳ではないということは僕もわかっています。だから、残念だ...」
「...何言ってんーーー.........」
ガン!
鉄パイプでセンは後頭部を強打され、そうして、ゆったりと気絶した。