〜虚弱田中に転生〜『原作知識チートがチートじゃない世界で【恐ろしすぎる大魔王・蝉原勇吾】と相対する話』 作:楓舞星
「ある技ね...それに、その『危急存亡のサバイバル』って捨てちゃっていいのかな?それのお陰で今まで俺から逃げれていたってことだよね」
「ここからはいつもの戦いじゃあああ!!『タイジするシガナイ運命』と『未来視』だけで戦えるんだよぉぉ!!」
2005vs800(戦闘力高、暴露、スペシャルもりもり)というとうとう勝負がつきそうにない展開。
だが、私この状況を『タイジするシガナイ運命』とその他諸々のスペシャルで切り抜ける。
蝉原の戦闘力は別に大したことはない。だが、数値が厄介すぎる。乗り越えてけ!
(『ボク』!勝算を計算しろ!)
【そ、そんなこと言われても...えーっと、多分客観的に見たら9対1ぐらい。こっちが1ね。...味方のセンエースはもう折れてるから使いものにならないし...スペシャルの覚醒に祈ってみる?】
セン!そうか、その手があったか!
私は蝉原をなんとか吹き飛ばし、センと交流する。
「おい!セン!今は大ピンチであり大チャンスだ!私のスペシャル、『タイジするシガナイ運命』が効果を発揮している今!ここで蝉原を完全消滅させる!」
「...お前たちの異次元バトルには俺はついてけねえよ」
「ただこの後に及んで不貞腐れてるのか!いい加減にしろ!」
「......」
私は、そう不貞腐れているセンの胸ぐらをもう一度掴む。そして、心からの想いを送る。
「私はお前が好きだ!だから、カッコ悪いところを見せるな!輝木を、お前のことを愛した女を忘れたか!」
「......っ」
D型とはいえセンエースなのだ。私はセンエースの、センエース性を愛している。
私がそう言っている間にも、蝉原が襲いかかってくる。私はゴンズから学んだ格闘技で蝉原互角に渡り合う。
生前のゴンズから、私は免許皆伝を貰ったほどには強くなっている。そして、15年間、地獄の修行に励んだのだ。
だからこそ、この数値差でもなんとかくらいつけている。
「ははは、こんなに体を動かしたのは初めてだよ。それじゃあ、終わりにしようか」
蝉原が打ち出した技は異次元砲であった。大型トラックほどの大きさのそれを、
私は不意をつかれ回避出来ずに...
『未来』をみた。それは、私が死なない未来。
「くっ、うおおおおおおっ!!!!!」
そして、急死に一生を得た。
飛び込んできたのはセンであった。私を助けてくれたのか...?
「ふう、あぶねえな...」
「セン!助けてくれたの?」
「ハンカチの礼だ。気にすんな」
センはそう言い、一度は屈した蝉原へと立ち向かう。
「へぇ、まだそんな気力があるなんて、流石センくんだね...でも、君にはこの戦場で何の力もない。ただの木偶の坊さ」
そう蝉原は余裕綽々と言うが、私には秘密魔法がある。
「ところがどっこい、私が選ぶのはコレだ!」
「おっと、まさか...」
「アマルガメーション!」
そうして、私とセンは融合する。
『おい!これはどういう状況だ!』
【やっほー、センくんご機嫌いかが?】
『誰だお前は!』
私の中でどったんバッタン色々起きているが、私と『ボク』は事情を説明する。
『なるほど、つまりはフュージョンってことか』
【よくわからないけど、それでいいよ】
『んで、これからどうすればいい!?』
(戦闘力はガタオチするが、所詮、現闘力。元よりなかったようなもんだから気にする必要はない!よってこれからはセン、お前が前に出て戦ってもらう!)
【いや、ボクがスペシャル、『結合複合超統合体』で補助するから戦闘力は落ちないよ。むしろあがる。デメリットは色々あるけど、センとの合体なら踏み倒せる】
(なに!なら尚更セン、お前がでろ!)
「俺が!?蝉原とぉ!?」
そういうと、外見がセンの姿へと変わる。
「おっと、ここからはセンくんが相手か。少し骨が折れそうだ」
蝉原はそう言いながら、瞬間移動でセンの懐に潜り込み、全力のフックをお見舞いしようとする。だが、センも負けじと私が鍛えた戦闘力を用いて、上空に瞬間移動をし蝉原の裏の裏をかく。
そうして、戦闘は続いていく...
「センくんなかなかやるじゃん!」
「ぐっっっ!!!全力出してんだよぉぉ!!!!」
「そんな調子で俺に勝てーーーがはっ!」
センの肘が蝉原の顔面にぶち当たる。そうして、続け様に膝を二回打ち込んだ。
「なぜ合体してるのに戦闘力が落ちていない!?」
センはそこから胸ぐらを掴んで地面に押し倒してマウントポジションをとり、蝉原をボコボコに殴り倒していく。
「輝木の恨みぃぃ!!!」
そう、センの根底にあった1つの守りたかったもの。この世界の王になるべきと感じるほどの素質を感じていた輝木はもういない。センは私怨を込めて殴りかかる。
そうして、半覚醒したようなセンを相手にする蝉腹であったが......
「それでも、俺の勝ちだねぇ!!」
「ぐえっ!!」
センのターンは終わったと言わんばかりに、蝉原の怒涛の猛攻が続く。
【な、なにかないか!】
『私のスペシャルを使おう!もう既に『危急存亡のサバイバル』はないが、他のスペシャルがある!』
私はセンに語りかける。
『セン!私の未来視を使え!』
「おう!!!」
そうして、センと私と『ボク』でなんとかこの危機を乗り越えてゆく。
先に限界が来たのは蝉原だった。
「ま、まさか、この俺が?存在値800程度の雑魚に負けるのか...?」
【いけえええ!!】
(ぶちかましてやれ!)
「おらぁ!!!全力の右ストレート!【栄雅】!」
「がはっっ!!」
蝉原は盛大に血を流し、そして吐血した。
だが......
「ふふふ、あーはっはっはっはっ!まさか存在値800程度の雑魚に本気にならざるを得ないとはね。バグよ、もっと俺にチカラを寄越せ!もっと!もっとだぁ!!!」
蝉原が更に大きく膨れあがる。存在値2280、2500、2700......ヤバい、私たちのアイですら見えなくなった。
「おいおい、蝉原の様子が...」
【こりゃあヤバそうだね】
(いや、いける。セン、覚悟はいいか?私は出来てる)