エム×ゼロの使い魔   作:第7サーバー

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さくしゃはすぐにとうこうしたいびょうにかかった!
なおしのおわっているすとっくがきれた!
さくしゃはこうかいした!


BM3:盗賊フーケを捕まえろ!

虚無の曜日――いわゆる休日に、大賀はルイズと共にトリステイン王国の城下町に来ていた。

大賀は聖凪高校内にいるところを着の身着のままといった感じで、ルイズに“サモン・サーヴァント”で召喚されたので、当然のことながら着替えやら日用品やらを持ち合わせていなかった。

世界が違うので通貨も違い、お金もない。

そのことを最初にオスマンに相談した時に、一応だが支度金として5エキューを貰っていた。

それがどれくらいの価値かこれまでわからずにいたが、どうやら1エキュー金貨が1万円で5万円とかそれくらいのようであった。

これを太っ腹と取るべきか貴族の学院で学院長をやってる割にはケチ臭いと取るべきなのかは微妙なところだ。

どれくらい微妙かというと――。

 

「おお、ゆうしゃたいがよ。そなたに5えきゅーあたえよう。これでたびのしたくをととのえるとよい」

 

とでもRPGの冒頭で言われるくらいに微妙だ。

いや、あっちはあれで意外と500万円くらいだったりするに違いない。

まぁそれでも魔王を倒しに行く勇者の支度金としては全然少ないのかも知れないが。

それはともかく、とりあえず大賀は貰ったその金でシャツや下着に日用品など、この世界でもまぁ手に入る物を買い求めた。

そもそも魔法がある世界なので、中世的な世界観ではあっても、そこそこ現代っぽい物が存在しているというか、平民では手に入れ辛かったりするのかも知れないがマジックアイテムとして出回っているようだった。

例えばこういう時に本当に中世的な世界観だと困りそうな風呂やらトイレやらも、マジックアイテムでちゃんとお湯が張りかえられていたり水洗だったりしている。

まぁ学院の大浴場は貴族じゃないと大っぴらには使えないので、みんなが寝静まった頃にこそこそ入るか、使用人用のサウナを使うハメになっていたが。

なので歴史の授業で習った気がしなくもない、実際には通りが汚物塗れだったみたいな自体にも遭遇せずに済んでいた。

そう考えれば魔法使い至上主義みたいな世界になってるのも納得してしまう。

何せ魔法がなければほんとに汚物塗れの通りを歩くハメになったかもしれないのだから。

 

「(ま、魔法がなければそもそも召喚なんてされてねーんだけど……)」

 

とこれまでの全ての思考を否定する本末転倒な考えにも至るが、そこは言っても仕方ないのでもう受け入れることにしていた。

 

「タイガ、何キョロキョロしてるのよ。田舎者丸出しだからやめてよね」

「誰が田舎者だっつーの」

 

ここの方がよっぽど田舎だとツッコむのもメンドクサイ。

ルイズ的にはここが都会で最先端の街なのだろう。

 

「それで、他に何がいるのよ」

「ん、もう大体必要な物は買ったぜ。だから、何か使えるモノがねーかなって、見てたんだよ」

「ふーん、そう。……あんたほんとはメイジとはいえ、一応は平民の使い魔のフリをしてるんだし、武器屋とかも見る?」

「武器……は別にいらねーかな。それより秘薬っつーかそっちの方が見たいんだけど(“ホッチャー”の材料を探すって以外にも使える物があるかもしれないしな)」

「秘薬ねえ。そういうのはお店で買うと結構するけど大丈夫なの?」

「うぐっ……こ、今回は見るだけだからよ」

「ま、いいけどね。それならこっちよ」

 

そうして先行するルイズの後に続く大賀。

これがどこかの世界では武器屋に行けば運命的な――今後の相棒となるべき武器との出会いがあったりしたのかも知れないが、この世界の大賀にとっては関係のないことだった。

そもそもそういうアイテムはすでに持っている状態で召喚されたからして。

 

 

夜になって自室となった使用人用の部屋で、ルーシーと駄弁っていたら、キュルケが訪ねてきた。

キュルケはこの前のギーシュとの決闘で大賀に対する株を上げた者の一人で、メイジに立ち向かえる平民として興味を持ってしまったようだった。

どこまで本気なのかわからないが、大賀のことをダーリンなどと呼んで、誘惑するような素振りを見せている。

大賀はその呼び方はやめろと嫌がっていたが、聞く耳を持つキュルケではなかった。

 

「今回はダーリンにプレゼントがあるのよ」

「プレゼント?」

「ほら、ダーリンって平民で魔法が使えないじゃない? だからまた決闘なんかを挑まれてもいいように剣を買ってきたのよ。どう? 豪華でしょ?」

 

キュルケはドアの外に隠していたのか杖を振って、大賀の前にピカピカと輝く大剣を用意してみせた。

自分の前で抜身の剣が止まったので、大賀は僅かに仰け反る。

 

「お、おう……剣か。剣な」

「何よー。せっかく用意したのに嬉しくないの?」

「い、いや! わざわざ用意してくれたってのは嬉しいよ。サンキューな」

 

実際キュルケは大賀のことを考えて用意してくれたのだろう。

正直大賀の本心としては必要ないのだが、さすがにその気持ちを無碍にはできない。

 

「喜んでもらえたようで何よりだわ。……それよりもダーリン。夜に女が一人で殿方の部屋に訪ねてくる意味はおわかり?」

「ちょっ、待て待て落ち着け! お前がどこまで本気かしらねーけど俺は心に決めたやつが――」

 

胸を強調しながら迫ってくるキュルケに、大賀が自分には好きな相手がいると口にしようとしたその瞬間。

タイミング悪く――あるいは良く、ルイズもまた大賀を訪ねて来て、軽くノックした後に返事も聞かないままドアを開けたのだった。

 

「タイガー、邪魔するわよ……って、の゛っ!!?」

「んげっ……」

「あら、ルイズ。あんたもダーリンを誘惑しに来たの?」

 

「な、なんっ、あんたたち、にゃにを、何をしてんのよーーー!!!」

 

 

――そして、突然の出来事に感情を爆発させたルイズが、魔法的にも大賀を爆発させた後に、キュルケと言い争いになり、売り言葉に買い言葉で、なぜかその元凶とされた大賀はロープでぐるぐる巻きにされて宙に吊るされていた。

そのロープの端を銜えて空に浮かんでいるのはキュルケの親友であるタバサの使い魔である風竜の“シルフィード”だ。

魔法で大賀をその状況から解放した方の勝ち。

恐ろしいことにこの二人は大賀を使って的当てをやろうとしているのだ。

大賀は必死に抵抗の言葉を喚くが、事ここに至ってしまっては、大賀自身の力で抜け出すことはできない。

せいぜい大賀の周囲を心配そうな顔で飛んでいるルーシーに頼んでロープから解放してもらうといったところだが、ここはすでに空なのだ。

他の者たちの意図しないタイミングでロープから解放されたら、そのまま地面に激突で転落死確定となってしまうかも知れなかった。

 

「よせー!!! やめろー!!! 落ち着いて考え直せー!!!」

 

「大丈夫よダーリン! すぐにあたしが解放してこの胸で受け止めてあげるから!」

「ふっ……タイガ。そういえばあんたが言ったんだったわね。どうせ失敗で爆発しかしないなら、もういっそ爆発の魔法ってことにしちゃえばいいって。大丈夫大丈夫。狙いはいつも的確だもの。そのロープだけ爆発させることもきっとできるわ」

 

「そんな目をしたやつの言葉を信用できるかーーー!!!」

 

「っさいわね! 大体あんたがキュルケと……その、なんかしようとしてたのがいけないんでしょー!!! ツェルプストーの人間はラ・ヴァリエールの敵なのよ! 敵! あんたわたしの使い魔のくせに懐柔されてんじゃないわよ!!!」

 

「されてねーっつの!!!」

 

「あらん、恥ずかしがらなくてもいいのよ、ダーリン!」

「む、むむ、胸かー!!! そんなにこの女みたいにだらしなく大きいのがいいの!!? どうせすぐに垂れるわよ! 牛よ、牛! あんたはキュルケに珍しがられてるだけだって気づきなさいよ! いいえ、わたしの魔法で爆殺して気づかせてあげるわ!!!」

 

「って死!!? お前いま完全に本音が出ただろ!!! 俺をこの機に乗じて殺す気だろ!!! そうすれば新しい使い魔が喚べるって!!!」

 

「……その手があったか」

 

「しまったー!!! 余計なこと言ったーーー!!!」

 

大賀は身体をぶらぶらと揺らして、狙いを定めさせないようにしてるために、銜えているシルフィードは迷惑そうだった。

シルフィードの背中に座るタバサはこの状況に、大賀の生死にもまるで興味がないのか黙々と本を読んでいる。

 

「ルイズ。ハンデよ。先攻はあなたに譲るわ。それでダーリンを解放できたらあなたの勝ちで良いわ」

「ふん、その余裕後悔させてあげるわ」

 

もうこうなってしまえば大賀の喚きも通じない。

ルイズは集中するように一度目を瞑ると、その手に持った携帯用の杖を振った。

 

「当たれ!」

 

「うおー、頑張れ俺の腹筋!!!」

 

「なっ……!!?」

 

ルイズの狙いは確かに的確だったように思えた。

しかしルイズが杖を振る直前に大賀が腹筋に力を込めて、一回転する勢いで動いたために、それを追って手元が狂った。

そして爆発は大賀の周囲ではなく、その後ろの学院の本塔の壁で起こった。

 

「ちょっ、タイガ! あんた何をそんな本気に動いてんのよ!!? いまあんたが動かなければ、絶対上手く行ってたわ!!!」

「あっはっは! 残念だったわねルイズ! ダーリンはあんたじゃなくてあたしに解放して欲しかったのよ! にしてもロープじゃなくて壁を爆発させるなんて器用ね!」

 

ルイズが爆発させた本塔の壁にはヒビが入ってしまっている。

それを見て高笑いを上げたキュルケは次は自分の番と“ファイアーボール”の呪文を唱えた。

 

「避けなさい、タイガ!!! 避けないとヒドイわよ!!!」

「無駄よルイズ。あなたの失敗魔法と違って、あたしはこの火球を自在に操れるのよ」

 

大賀はルイズに言われるまでもなく、キュルケの魔法も避けようとしたが、火球はキュルケの杖の動きに合わせるようにウネリ、見事に大賀とシルフィードの間の部分を焼き切った。

 

「のぉおおおおおおお~~~……おおっ?」

 

滝のような涙目で落下する大賀の身体は、それまで興味がなさそうに自分と本の世界に入り込んでいると思われたタバサが無造作に振った杖、“レビテーション”の魔法によってゆっくりと地面に下ろされた。

大賀は少し意外な面持ちでその恩人の顔を見たが、すぐにキュルケが抱きついてきて邪魔された。

 

「やったわね、ダーリン! これであたしたちの仲は認められたわよ!」

「……仲は認めてないわよ仲は。あんたが勝手にプレゼントをあげるのは許すってだけでね」

「あら、負け惜しみ?」

「負け惜しみなんかじゃないわよ! 大体タイガが動きさえしなければ――ぁあああああああ!!?」

「何よ、そんな奇声をあげて――」

 

彼ら、彼女たちにとっては本当に突然のことだった。

しかし、その場にいる者たちが知らなくたって、世界はいつだって動いてるし、その人物もそういう行動をしていたのだ。

ルイズが爆発させたその壁を目印にするかのように――30mはあろうかという巨大なゴーレムがいきなり出現し、その壁に拳を叩きつけた。

 

「な、なな、何だありゃあ!!?」

「とと、盗賊よ! 盗賊“フーケ”!!! 最近この国を騒がせている盗賊があんなゴーレムを使うって聞いたことがあるわ!」

「盗賊だって!!? 知らねー!!! 初めて聞くワード過ぎる!!!」

 

「あ、私、街でそんな噂を聞いたかも……」

「マジかよ!!?」

 

ルーシーは聞いていたらしい。

だが、買い物やらに夢中になっていた大賀はそのフラグとも言える会話を聞き逃していたようだ。

とにもかくにも、盗賊フーケは学院に現れ、いままさに学院の宝物庫にあまりにも大胆すぎる方法で進入を果たし、盗みを働こうとしているらしい。

その姿は大賀の目にも留まった。

闇色のローブを着た人物がゴーレムの腕を伝って破壊した壁からその中に侵入していく。

 

「る、ルーシー!」

「大賀?」

「“魔法糸”だ! 俺の上着のポケットに入ってる! それを何とかあの犯人に!」

「あ、うん! わかった!」

 

縛られたままでろくに身動きの取れない大賀はルーシーにこの状況を託した。

ルーシーが“魔法糸”の端っこを持って飛んで行ったことを確認して、降ってくる瓦礫からヘコヘコと地面を転がり逃げる。

ルイズが何とかロープを解こうとしてくれているが、大賀に抱きついていたはずのキュルケは大賀を捨てて一目散に逃げ出していた。

まだ自分が傷ついてまで大賀に奉仕するほどの想いはなかったようだ。

そんな大賀とルイズの二人を救ってくれたのは、またしても口数は少ないながらもできる女であるタバサだった。

シルフィードに指示を出し、二人を拾い上げてその場を離脱する。

そうこうしているうちにフーケの仕事も終わったのか、ゴーレムは現れた唐突さと同じようにいきなり崩れ、元の土に戻って動かなくなった。

そして、全てが終わってしまってから他の学生やら教師やらも外に出てきて、辺りが騒がしくなる。

大賀はその小さな指で〇を作るルーシーに、縛られた状態のままでこっそりと頷きを返した。

 

 

そのしばらく後――。

ロープからようやく本当に解放された大賀は一人――いや、ルーシーと二人で、その糸を辿っていた。

しかしその先にフーケの姿はない。

 

「ローブが捨てられてんな……わざわざ着ていた物を脱いだってことは、“魔法糸”に気づかれたのか、あるいは――」

 

大賀はキー呪文を言ってローブから“魔法糸”を外す。

 

「――学院関係者ってことだな」

 

おそらく間違いないだろうと確信を込めた言葉を大賀は呟いた。

どっか遠くに逃げたと見せかけて、ローブを脱いで学院に戻ったのだ。

そうでなければ闇夜に紛れられるこのローブを、わざわざこんな場所に脱ぎ捨てては行かないだろう。

元の世界の都会のように、空いた土地にはみんなビルが建っていて人が溢れているような環境ではないのだ。

わざわざ自分の持ち物であるローブを捨てる意味なんてない。

 

「どうするの、大賀?」

「……とにかく今日のところは戻って寝るしかねーな。どーせ、本格的に動くのは明日の朝になってからだろ。それで盗まれた物が何なのかとか聞かないことにはどこに隠したかとか考えることもできねー」

 

 

そして翌朝――。

大賀を含めた事件を目撃した生徒たち、ルイズ、キュルケ、タバサは宝物庫に実況見分のついでの事情聴取のために呼び出されていた。

 

『“破壊の杖”、確かに領収いたしました。“土くれ”のフーケ』

 

壁には大きな大穴があいており、外には青空が広がっている。

そして破壊されていない内部の壁には先程の文字が書き残されていた。

やはり犯人はフーケという盗賊に間違いがないようだ。

集まった教師たちは、自分たちが勤める魔法学院の宝物庫が狙われたことに憤っており、口々に衛兵やら当直の人間やらの責任を追及していた。

その場を学院長のオスマンが鎮めると、オスマンは大賀たち事件の目撃者に視線を向けた。

 

「事件を目撃してたというのは君たちだな」

「そ、そうです。あの、大きなゴーレムが突然現れて、いきなりここの壁を殴り壊すと、肩に乗っていた黒いメイジが、宝物庫の中へ……そしてまたすぐに出てきて、ゴーレムは学院の城壁を越えると元の“土くれ”に戻ってしまいました……」

「それで?」

「……と言われても、後には、土しかありませんでした。肩に乗っていた黒いローブを着たメイジは影も形もなくなってました」

「後を追おうにも手がかりナシというわけか……」

 

オスマンはルイズの言葉に考えるようにしながら自身のヒゲを撫でている。

ふと、何かに気づいたように手を止めると、そばに立っていたコルベールに尋ねる。

 

「ときに、ミス・ロングビルはどうしたね?」

 

“ロングビル”というのは緑髪でメガネを掛けたオスマンの秘書だった。

コルベールは朝から姿を見ていないと言い、他の者たちもロングビルの行方について噂を始める。

そんな風に噂をしていると、その本人が姿を現した。

 

「ミス・ロングビル! どこに行っていたんですか! 大変ですぞ! 事件ですぞ! 大事件!」

「……申し訳ありません。朝から、急いで調査をしておりましたの」

「調査?」

 

捲し立てるようにロングビルに詰め寄ったコルベールだったが、ロングビルは落ち着き払った様子でフーケの行方を追っていたと言った。

 

「で、結果は?」

「はい、フーケの居所がわかりました」

「な、なんですと!」

 

コルベールが素っ頓狂な声を上げた。

 

「誰に聞いたんじゃね? ミス・ロングビル」

「はい、近在の農民に聞き込んだところ、近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を見たそうです。おそらくその男がフーケで、廃屋はフーケの隠れ家ではないかと」

 

ロングビルの言葉に対してルイズが叫んだ。

 

「黒ずくめのローブ? それはフーケです! 間違いありません!」

 

「(大賀……)」

「(まだわかんねーよ。怪しいのは確かだけどな)」

 

一方で大賀はルーシーと内緒話をしていた。

オスマンは目を鋭くして、ロングビルにその場所は近いのかと尋ねた。

 

「はい。徒歩で半日。馬で4時間といったところでしょうか」

「ではすぐに国に報告しましょう! 魔法衛士隊を派遣してもらわなくては!」

 

コルベールはそう提案したが、オスマンは首を振ると、老人とは思えない迫力で怒鳴った。

 

「ばかもの! そんなことをしてる間にフーケは逃げてしまうわ! それにここは魔法学院じゃぞ! その魔法衛士隊にも何人ものメイジを送り出してきた誇りある貴族の学院じゃ! その誇りを汚されたのならば我ら自身が動かんでどうする!」

 

へえ……と大賀はオスマンのことを少し見直した。

厄介事を押し付けてくるだけのジジイかと思っていたが、学院長というだけのことはある。

――と、思ったのだが。

 

「では捜索隊を編成する。我と思う者は杖を掲げよ」

 

「「「…………」」」

 

誰もいなかった。

思ったよりも残念な演説というか求心力だった。

教師連中の誰一人動こうとしない事実に大賀は呆れてしまった。

そんな中でただ一人杖を掲げたのは、それまで俯いていたルイズだった。

 

「ミス・ヴァリエール!」

 

土系統の教師であるシュヴルーズが驚いた声を上げた。

 

「何をしているのです! あなたは生徒ではありませんか! ここは教師に任せて……」

「誰も掲げないじゃないですか」

 

ルイズのキッパリとした物言いにシュヴルーズが言葉に詰まる。

そんなルイズの様子を見て、キュルケもしぶしぶ杖を掲げた。

 

「ツェルプストーまで!」

「ふん。ヴァリエールには負けてられませんわ」

 

誰だって犯罪者を相手にはしたくないが、それに勝る勇気がルイズにはあり、キュルケには対抗心があった。

そしてタバサにはそんな親友を心配する気持ちがあったようで、キュルケが掲げたのを見てタバサもまた杖を掲げた。

 

「そうか。では君たちに頼むとしようか」

「オールド・オスマン! わたしは反対です! 生徒をそんな危険にさらすわけには!」

「では君が行くかね? ミセス・シュヴルーズ」

「い、いえ……わたしは体調が優れませんので……」

 

シュヴルーズは教師として生徒を想う気持ちは持っていたが、犯罪者に立ち向かう勇気には欠けていたようだ。

 

「で、では私が!」

「……コルベール君。君は戦うのを苦手としていたじゃろう」

「ですが――」

「まぁ落ち着きなさい。彼女たちは敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くして“シュヴァリエ”の称号を持つ騎士だと聞いておる」

 

オスマンの言葉にルイズたちだけでなく教師たちも驚きの声を上げた。

 

「それにミス・ツェルプストーも優秀な軍人を輩出した家系の出で、彼女自身もすでに“トライアングル”のメイジとしてミス・タバサに並ぶ実力者だそうではないか」

 

キュルケはそう言われて悪い気はしないのか得意気に髪をかきあげた。

 

「そしてミス・ヴァリエールは――えー……ヴァリエールは、数々の優秀なメイジを輩出した公爵家の息女で、その、なんだ、真っ先に杖を掲げた勇気の持ち主でもある!」

「(困ってんじゃねーか……)」

 

オスマンはルイズの褒めるところがなかなか見つからなかったようで、もごもごと口を動かし視線を彷徨わせた上で、何となくそれっぽいことを言って誤魔化していた。

 

「し、しかもその使い魔は! メイジ――ではないが、あのグラモン元帥の息子を相手に決闘して、ほとんど無傷で勝利するだけの機転を持っておる! そんな彼らが協力すれば盗賊の一人や二人捕らえられるに違いない!」

「(俺は行くの決定なわけね……ま、いいけどな。けどその場所に行って犯人を釣り出せるかが問題だよな……)」

 

とにかくオスマンのそんな取り成しに教師たちは反論の言葉をなくした――というよりは、コルベールやシュヴルーズといった仁徳派の教師以外は自分じゃなくてよかったくらいに思っているのか、それ以上何かを言うことはしなかった。

 

「魔法学院は諸君らの努力と貴族の義務に期待する」

 

「「「杖にかけて!」」」

 

盗賊フーケの捜索隊に任命されたルイズたち三人はマジメな顔で杖を掲げ、大賀はとりあえず軽く頭を下げておいた。

 

「では、目的地に向かうための馬車を用意しよう。ミス・ロングビル。目的地を知っている君も彼女たちに同行してもらいたいのだが、構わないかな?」

「もちろんですわ。言われなければ彼女たちにならって自分から名乗り上げるつもりでした」

「そうかそうか。他の者たちと違って君は頼もしいのう」

 

ジロっと横目で教師たちを見ながらオスマンがそんなことを言ったので、その場に集まった教師たちはすっかり萎縮してしまった。

 

 

「はぁー、とんだ貧乏くじを引くハメになったわね。ルイズ、あんたのせいよ」

「何よ、別に頼んでないわよ」

「頼んでなくても、あんたが行くって言っちゃったら、行かないわけにいかないじゃないの。ツェルプストーの人間としてはね」

「知らないわよ、そんなの」

 

四人(+ルーシー)はロングビルを案内役にさっそく学院を出発していた。

ロングビルは馬車の御者役も買って出てくれたので、四人は荷台でこんな風に気楽なお喋りに興じられていた。

と言っても、キュルケの愚痴を他の三人が聞かされてるようなものだったが。

 

「……それはそうと、ミス・ロングビル。手綱なんて付き人にやらせればよかったんじゃないですか?」

「いいのです。わたくしは貴族の名をなくした者ですから」

 

没落したということなのだろうか。

キュルケはきょとんとした。

 

「だって、あなたはオールド・オスマンの秘書なのでしょ?」

「ええ、でも、オスマン氏は出自にはあまり拘らないお方なので」

「そうなの。差支えなかったら事情をお聞かせ願いたいわ」

「ちょっとやめなさいよ。そんなの差し支えある事情に決まってるじゃないの――って、あ、ゴメンなさい」

「いえ、ありがとうございます」

 

ルイズの失言にもロングビルは優しい微笑みで対応した。

キュルケはそれを見て鼻白んだようで、興味の対象を次は大賀に移した。

 

「ねえ、ダーリン。あたしがあげた剣を持ってきてないみたいだけど」

「え、あ、ああ……アレな! その、何だ……あんなゴーレムが相手じゃさすがに役に立たないかなって。逃げるのも身軽な方がいいしさ」

 

大賀はキュルケが機嫌を損ねるかと少し焦ったが、キュルケは「それもそうね」とあっさり大賀の発言を受け入れた。

実際キュルケ自身もあの巨大なゴーレムを出されたら逃げるしかないと思っているのかも知れない。

だからこそ“火炎ブレス”を吐けても動きの遅いフレイムという名前の自分の使い魔を置いて来たのだろう。

 

「あーあ、いい天気ね。何やってるのかしら、あたしってば」

 

そんなキュルケの言葉が表すように道中は襲撃などもなく平和だった。

そしてロングビルが言っていたように約4時間で、フーケの隠れ家があるという鬱蒼とした森の中に入っていった。

先刻キュルケはいい天気と言ったが、その森の中にはあまり光が届かず、昼間だというのに薄暗く、その奥に犯罪者がいるという心理でいることもあって気味が悪かった。

 

「ここから先は、徒歩で行きましょう」

 

ロングビルのそんな言葉で大賀たちは馬車から降りた。

森を通る道から小道が続いている。

キュルケは「怖いわ……」なんて言って大賀の腕を取ろうとするが、大賀はすぐにぶんぶんと腕を振って拒絶する。

そうやってじゃれている二人の姿をルイズはジト目で見ており、ルーシーも頬を膨らませて、大賀の髪を引っ張ったりしていた。

 

とにかく徒歩になってからしばらく歩いて、一行は開けた場所に出た。

森の中の空き地といった風情で、その真ん中にはこれまたいかにもと言った廃屋が確かに存在していた。

 

「わたくしの聞いた情報だとあの中にいるという話です」

 

ロングビルが廃屋を指差して言う。

 

「(ねえ大賀、私が見てこようか?)」

「(ああ、頼めるか? 他の奴には見えないとは言っても気をつけろよ)」

「(任せて)」

 

大賀はこっそりとルーシーと会話を交わし、偵察を頼む。

その間にルイズたちの方でもタバサがちょこんと地面に座り木の棒で自分の作戦を絵にして説明していた。

それによると偵察兼囮がまずは一人で小屋に近づき、フーケが中にいたら挑発して外に誘い出し、そこを残る全員で一斉放火するというものだった。

 

「この偵察兼囮ってのは……」

 

大賀が確かめるように口にすると、全員が一斉に大賀を見つめた。

 

「だよな……」

 

とは言っても、すでにルーシーが問題ないと合図を送って来ている。

大賀は一応それっぽく、こそこそと廃屋に接近して、ルーシーが張りついていた窓から中を窺った。

確かに中には誰もいないようだ。

ルーシーのように透明になっているとかそういうことでもないだろう。

大賀は手招きでみんなを呼び寄せた。

 

「誰もいないぜ」

 

タバサがドアに向けて杖を振った。

 

「ワナはないみたい」

 

そう呟くとドアを開けて中に入っていく。

大賀とキュルケも後に続いたが、ルイズは見張りをするなんて言ってドアの前に陣取った。

そしてロングビルはここにフーケがいないのならばと偵察のために森の中に消えていく。

 

小屋に入った三人は何か手がかりがないかとその中を調べ、ものの数分もしないうちにタバサが「“破壊の杖”」と言って、奪われた宝物を発見してしまった。

しかし、その“破壊の杖”だとタバサが大賀の前に持って来た物が、実物を見たことはなくても大賀にとっても元の世界の物であるとすぐにわかる代物であったから大賀は少し混乱した。

だがタバサからそれを受け取り、それについて考えようと思った矢先に外で見張りをしていたルイズの悲鳴が聞こえてきた。

 

「――きゃぁあああああああ!!?」

「どうした、ルイズ!」

 

三人が一斉にドアを振り返ると、それとほぼ同時に廃屋の屋根が吹き飛んで行った。

 

「いぃいいいいいいいっ!!?」

 

屋根がなくなったおかげで空がよく見えた。

その青空をバックに30m級のゴーレムが大賀たちを見下ろしている。

 

「ゴーレム!」

「ちょっ、またこんないきなりかよ!!?」

 

キュルケが叫び、大賀が身構え、タバサは杖を振って呪文を唱えた。

巨大な竜巻がゴーレムに向かってぶつかっていくが、ゴーレムはビクともしていない。

続けてキュルケも火炎でゴーレムを包むが、それも全く意に介した様子は見受けられなかった。

 

「無理よこんなの!」

 

キュルケは叫び「退却」と呟いたタバサと共に逃げ出した。

大賀は自分も逃げるためにルイズの姿を探す。

するとルイズはゴーレムの背後というか真下というか、その辺りで杖を何度も振って、ゴーレムの表面に小規模な爆発を起こしていた。

 

「何やってんだ、あのバカ!」

 

大賀はルイズに向かって駆け出そうとして、自分が手に持っている物に気づいた。

 

「そ、そうだ、このロケットランチャーなら!」

 

咄嗟の思いつきで大賀はなぜか“破壊の杖”とか呼ばれているらしいそれをゴーレムに向けて、引き金を引くが、まったく発射される気配がない。

点火系列が接続されていないせいだ。

 

「――って、俺だって、ロケットランチャーの使い方なんてわかるわけねーじゃねーか! 引き金を引きゃいいんじゃねーのかよ!!? だあ~~~っ!!! “M0円錐”!!!」

 

ロケットランチャーを使うのは諦めてルイズに駆け寄った大賀は“M0”で、いままさに振り下ろされようとしていたゴーレムの拳を、かつて特訓の際に“ビックフット”にやったようにして削り取った。

元が土とは言え、魔法による構成を消し去れば、押し潰されることなく崩すことができるようだ。

しかしこんなデカブツの構成を丸ごと消し去るようなことをすれば、貴重な“魔法ポイント”が全て失われてしまうだろう。

プレートをブラックプレート化する時にもゴーレムとは散々向き合ったのでよくわかる。

もっともあの時は大賀自身がルーシーサイズにまで小さくされてもいたのだが。

大賀はルイズを抱えてその場から逃げ出した。

 

「ちょっと! 離して! 何逃げてるのよ、あんた! 貴族は敵に背を向けちゃいけないのよ!」

「言ってる場合か!」

 

この期に及んでも逃げることを嫌がるルイズに大賀は辟易しながらも、その足を動かし続けながら、ルーシーを呼ぶ。

 

「ルーシー! ルーシー!」

「大賀! ゴメン、大賀に伝えに行く前にあの人が動いちゃって」

「ああそれはもういい! それよりもこんなのマトモに相手できない! 居場所はわかるか!」

「大体の位置ならわかるけど……」

「だったら、この“魔法糸”でもう一回だ! 何とかあいつを見つけ出してくれ!」

「うん、あの人を見つけて、これをつければいいのね! わかった!」

 

そう言ってルーシーは大賀たちから離れて飛んでいった。

 

大賀の言うあいつ、ルーシーの言うあの人――そう、ここに来るまでに大賀は犯人の当たりをつけていた。

というか、こうしてゴーレムが現れたことで確信を持った。

ルーシーもすでに現場を目撃したようだ。

“破壊の杖”が盗まれた時、一緒にあのゴーレムの出現を見たルイズたち学生の中に犯人がいるとは最初から思っていない。

わざわざ後を尾けてきた人間もいなさそうだ。

となると、この場にいる人間の中で残っているのはただ一人しかいなかった。

 

「――見つけたよ、大賀!」

 

ゴーレムから必死に逃げ回ること数分。

戻ってきたルーシーの言葉に、“魔法糸”を辿って、大賀はその犯人、“土くれ”のフーケと対峙した。

そしてソッコーで片をつけるために出し惜しみもしなかった。

 

「オープン! “声震砲(ボイスワープ)”!!!」

「なっ……ぐはっ」

 

“BM0プレート”にチャージしてあった“声震砲(ボイスワープ)”でフーケを奇襲によって吹き飛ばすと、即座に接近して杖を奪い取り拘束する。

杖を奪ったことによって接続が切れたのかゴーレムが崩れた。

接近する際に放り出したルイズは状況がわからずに、ぽかんとしていた。

 

 

「え、えぇええええええええ~~~っ!!? ってことは何? ミス・ロングビルがフーケの正体だったわけ!!?」

「ああ、そうだ。あの時一緒にゴーレムの出現を見た俺たちを除けば、この場にいるのはこの人しかいないだろ。実際、こうして杖奪ったらゴーレムは崩れたしな」

 

大賀にそう説明されても寝耳に水のルイズは、目を白黒させながら、疑問点を口にした。

 

「あんた、よくわかったわね……。普通にそこら辺にフーケが隠れてるとは思わなかったの?」

「フーケが学院関係者だって当たりはつけてたからな。ちょこちょこ言動も怪しかったし、何よりゴーレムに襲われる前に姿を消して、そのまま現れないとなるとそうかなってよ」

「へえ……」

「とにかくこれで事件は解決だ。それにルイズもわかっただろ」

「わかったって何が?」

「だから、考えなしに自分の前に立ち塞がるモノにぶつかったって玉砕するだけってことがだよ。たとえば今回俺がお前だったとしても、さっきフーケに使った魔法を爆発のアレにして捕らえただけだ。あんなゴーレムを倒そうなんて思わない」

「うっ……」

「要は魔法なんて使えなくてもよ。魔法使う奴を先手必勝で凹っちまえばそれで終わりってことだよ。まぁケンカの話だから日常的には役に立たないかもだけどな」

 

その後、空に待機させていたらしいタバサのシルフィードに乗ったキュルケとタバサの二人とも合流して学院に戻った。

“破壊の杖”を取り戻し、フーケも捕まえたことで大賀たちはとても褒められた。

まぁさすがにロングビルがフーケの正体ということには驚いていたが。

ルイズたちには何やら勲章を与える申請もしてくれるそうだが、それは平民の使い魔ということになっている大賀には関係のないことだった。

大賀はルイズたちが退出してから“破壊の杖”をどうやって手に入れたのかオスマンに聞いたが、それは30年も前にオスマンを助けてくれた命の恩人が持っていた物だということだった。

しかしその男はそのすぐ後に死んでしまったらしい。

その男は“破壊の杖”を二本持っていて、オスマンを助けてくれた時に使用した物は男の墓に一緒に埋めて、もう一本を男の形見として宝物庫にしまっていたようだ。

そんな物騒な物を男が持っていた意味はわからないが、おそらくは大賀と同じ世界出身であるその男は、結局元の世界には帰れず、元の場所に帰りたいとうわ言を繰り返しながら死んでいったらしい。

身につまされる話だった。

大賀は若干神妙な雰囲気になっていたが、何やら“フリッグの舞踏会”とかいう新学期に入った際にやるパーティーをやるというのでその会場に向かった。

フーケの騒動があったせいで一時は中止も考えられたが、フーケを逮捕したことでそれを祝う意味でもパーティーは予定通り行われることになったのだと言う。

 

「……何つーか、さすがに場違いだな、こりゃ」

 

舞踏会の会場では誰もが煌びやかにドレスアップしていたために、大賀は完全に浮いていた。

とりあえず、いつも以上に豪勢な食事が無料だと言うので、それを山盛りで皿に載せて、壁の人になる。

そんな状況でもキュルケは大賀に寄ってきたが、他の男子からも多く誘いを受けているようで、大賀が食事をすることにしか興味がないとわかると気持ちを切り替えてそちらに行った。

さすがにこんな状況で習ったこともないダンスを踊るなんて恥ずかしい真似は、大賀的にも難易度が高すぎたのだ。

しばらくすると、ルイズが今回の事件を解決した一人として特別待遇で姿を現した。

大賀はよくわかってなかったが、どうやら公爵家の人間だということも関係しているようだ。

ドレスアップしたルイズは馬子にも衣装――的なことを言うと凹られることはルイズよりもさらに小柄な姉を持つ身として知っていたので、無難に似合ってるなと言った。

 

「踊ってあげても、よくってよ」

「いや、それはいいや。俺そういうの興味ねえから」

 

そう言って、再び料理を食べ始める大賀にルイズは一瞬キレそうになったが、「(今回はこいつのおかげ、今回はこいつのおかげ)」と心の中で繰り返し、なら踊る相手がいないから自分もと大賀並に皿を山盛りにして戻ってきた。

そして舞踏会の間中黙々と料理を食べ続ける二人――かと思えば、いつの間にかそこにタバサも合流していて、こちらは大賀以上に山盛りの料理を食べている。

今回の関係者の中で一人真っ当に舞踏会を楽しんでいたキュルケはそんな彼らの姿を見て、何とも色気のない主役たちだと呆れたが、それはそれで楽しそうにも見えるからまぁいいかと思った。

そしてそれならば自分が今夜の主役だとばかりに、相手の男子を引きずるように自分本位だが魅惑的な踊りで会場を沸かせていた。

 

異世界らしく空に二つの月が輝いている――そんな春の夜の出来事である。




どうやら才人だけじゃなくてデルフにも出番はないようです。
だってM0で魔法は消せるし、いらないんだもの。
それに大賀の相棒はルーシーですから。

あ、読み直して気づいたんですが。
一度学院に戻ったフーケは、時間を少し置いてから盗んだ物を隠しに行ったってことで。
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