トンチキ魔族カードバトル!   作:カナリア創作店 出張

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トンチキ魔族カードバトル! その4 vsドラゴンさん!

 

昼休みのこと。

 

「ねぇ。人間くん……あのね……えっとね……」

 

真っ赤な髪と、頭に生えた捻れた角。

クラスメイトのドラゴンさんは、その巨体に見合わないオドオドとした態度で僕に話しかける。

 

「……カードですか?」

「え!?わかったの!?」

「そりゃあ、デッキケース持ってますし」

 

今日は、天使さんとサキュバスさんが不在だった。いつもはみんなでこの時間カードゲームをしているのだが、なにか用事があるらしい。

 

「一戦、してくれないかな」

「いいですけど、契約の儀はナシですよ」

「うん。残念だけど分かった。やってくれる方が、嬉しいし……えへへ」

 

モジモジとしながら笑う。魔族さんたちはみんな可愛いから、こちらも照れてしまう。

 

──ともあれ、そうして始まったデュエル。

デッキの強さを聞くと『いちばん強いヤツで大丈夫』と言った。

 

それほど強いのか?それとも単に自信家なのか。

我がスライムデッキでひとつ揉んでやります……か。

などと、調子に乗っていた。

 

「「デュエル!」」

 

先行は彼女。やはり彼女の種族がドラゴンということもあり、選んでいるデッキはドラゴンデッキらしい。

 

「ど、ドラゴンエッグを召喚!」

 

1/0/1の『ドラゴンエッグ』が場に出る。

 

 

対する自分のターン。スライムを場に出しエンド。

 

ドラゴンエッグは自身を破壊し、手札、デッキから経過ターン以下のコストのドラゴンを出すカード。

あまり長居はさせたくないが、スライムデッキには対抗策がない。

 

相性が悪い……。

 

契約の儀じゃなくて良かった、としみじみ思う。

 

「ドロー!『龍の財窟』!

場に残るレリックカードで、毎ターン財宝カウンターを置きます。

更に、コストを支払うことで追加でカウンターを置きます」

 

彼女の場にドラゴン娘と、それに伴った金ピカの洞窟が現れる。

 

知らないカードだ。スタン落ちがないこのゲーム。新参者の僕も勉強したとはいえ、知らないカードは多い。

 

警戒しつつ、しかし、相手も動く気配はないので、こちらもじっくりとプレイする。

 

「僕のターン!

ドロー!手札から『死者の忘れ形見』!これもレリックで、自分の場のカードが破壊される度にドローできる!

更に、スライムをもう一体!」

 

──しかし、場に出して思う。

 

致命的に相性が悪い。

自爆特攻してドローし、アドを稼ごうにも、相手の場にはドラゴンエッグのみ。

0で攻撃してもライフの変動は行われないため、お互い破壊することはできない。

自壊カードは今手札にはないし……。

 

山札をみつつ、ターンを終えると、彼女は笑う。

 

「えへへ。私の有利……だね」

「まだ序盤だよ」

 

苦しい答えだと自分でも思った。

ボードアドバンテージは彼女にある。

経過ターンに応じて場に出せるカードが残り続けることと、ライフが多いバニラのスライムが場に複数いるのとでは、意味合いが異なる。

 

早急に運営はスライムに攻撃力付与のカードを刷るべきだ。

 

──その後も、彼女は『宝物の守護龍』という、宝物関係(財宝カウンターの乗ったカード及びドラゴンエッグ)を破壊から守る0/10のユニットを召喚し、盤面を強化。次のターンのドローで引いた『痛み分け』をそれに使わされ、上手く守られていた。

 

相手は逐次、嫌なタイミングでカードを出していく。

僕の手札の解決策を見透かすように、それの対策をポンポンと繰り出していき、約8ターン。

 

───龍が、牙を剥く。

 

「スペル『コピー』場のカードの複製体を生み出す。それを三つ使い、『ドラゴンエッグ』は4つとなる!

そして、場の四体の卵を………孵化!」

 

ばりん!ばりん!ばりん!ばりん!

四つの破壊音が鳴り響き、場に4体のドラゴンが現れる。

 

『フロスト・ドラゴン』『フレイム・ドラゴン』

『ウィンド・ドラゴン』『ロック・ドラゴン』

 

4体のドラゴン娘が王者のごとく君臨した。

 

『コピー』。場のカードの完全な複製体を生み出すスペル。

経過ターンすらコピーするこのカードは、カードショップでアホみたいに高い、超レアカードだ。

それをプレイ用かつ、僕とのデュエルに?

 

「ドラゴンさん………かなりやってるよね……」

「えへへ。」

 

彼女は笑って誤魔化した。

 

僕にとっては笑えない事態だ。

 

場には貧弱なスライムが4体。

フレイムはコスト3以下を全て焼く効果を持ってるし、フロストは場のレリックの効果を無効化、ウィンドは守備カード無視で直接攻撃、ロックは破壊耐性。

 

………正直、負けが見えてきた。

 

「えへへ。強いでしょ?このデッキ」

「めっちゃ強い」

「えへへっ。そう言ってくれると、嬉しいな……」

 

本気で嬉しそうだった。まぁ当然か。

自分の考えたデッキを褒められることほど、嬉しいことは無い。

 

場のカードは全滅。レリックも封じられ、絶体絶命。

 

だが、あのカードさえ引ければ。

 

「───ドロー!!」

 

祈るように山札に指を置き、カードを引く。

 

────祈りは、通じた。

 

「スライムを召喚!そしてスペル『同体化』!

このカードは相手のカードを選び、場のユニットと効果を同じに上書きする!

ロックドラゴンを選択!」

 

物静かそうなメガネをかけたドラゴン娘さんが、スライムに覆われて、半透明なスライムドラゴン娘になる。

効果を持たないスライムと同じになってしまった姿にかつての威厳などは感じられない。

───妙にえっちだ。

 

対戦相手のドラゴンさんも頬を赤らめていて少し気まずい。

 

「……こ、これにより、破壊耐性は消失!更にスペル『星屑の弓』!場のカードをコストに、相手のカード全てを破壊する!」

 

破壊音が5つ。場のスライムを犠牲に、4体のエレメントドラゴン娘が全滅する。

 

しかし、コストも限界だ。フロストドラゴンが消えた今、自分の場のレリック効果復活してドローできたとはいえ、引けたカードはこのデュエルでは使えなさそうな『守護天使』のカード。

 

処理に追われ、壁を用意することなくターンを渡すことになる。

 

「私のターン。

────ふふ」

 

初めて。

へへへ、ではなく。余裕を含んだ「ふふ」という笑い声をあげた。

ドラゴン娘さんが僕に微笑む。鋭い八重歯が見えた。

 

「召喚。『蒐積のベオウルフ・ドラゴン』」

 

場の財宝カウンターが目減りしていき、金ピカで豪奢な姿のドラゴン娘が現れる。

 

「このカードのコストは20。でも、財宝カウンターを消費し、コストを軽減して召喚できる。

私が少しづつ貯めてた貯金、崩せなかったみたいだね」

 

スライムはレリック破壊カードは積んでいない。

いや、あることにはある。しかし、それを破壊しようとした時、ちょうどタイミングよく耐性ユニットを出されていた。

 

──間違いない。この人、技巧い。

プレイ、知識、センス。どれを取ってもずば抜けている。

 

くそ。カットの時やけに手馴れていたことに、もっと疑問を抱くべきだった。

 

「えへへ。全国大会出てるんだ私」

 

ガチじゃん。

 

「──本当に残念。

ね?今からでも契約の儀にしない?

ずっとカードしてよ?私と結婚してさ」

 

「やるわけないじゃないですか!」

 

「ちぇー。」

 

なんで勝ち確のタイミングで言うんだ?

 

「このカードの効果は場の財宝カウンターによって増える。

今は──

破壊耐性、攻撃選択不可、飛行(ユニット無視)、財宝カウンターの乗ったカードに自身と同様の効果付与。」

 

彼女は僕にそう告げたあと、ターンを返す。

速攻(出したターンに攻撃できる)を持っていないことが救い──否。あれを突破しなければならないというプレッシャーはもはやなにかの罰だ。

 

ベオウルフ・ドラゴンの攻撃力は僕のライフが余裕で消し飛ぶパワーだ。

流石はドラゴンデッキ──しかも全国大会出場者のデッキだ。

 

「君のターンだよ。」

「分かってますよ!僕のターン!ドロー!」

 

今日は祈ってばっかだな。

そう内心おもいつつ、カードを引く。

手札は散々対処で減らされ、山札の1番上のカードだけが、希望だった。

 

──果たして。

 

「…………ッ!よしッ!スペル『洗脳』!!」

 

キラリと光るこのカードは、今までずっと僕に逆転の運命を運んできたカード。

 

「でも君の場に財宝カウンターはない。それはただの火力の高いドラゴンだよ。」

 

僕の場に来た途端、急に『ベオウルフ・ドラゴン』さんがみすぼらしい姿になる。

ボロボロの服に早着替えした『ベオウルフ・ドラゴン』───いい加減長いから『ベオドラ』と言うが──は、ドラゴンさんの場の『財窟』にわなわなと手を伸ばしていた。

 

「更に、『鏡合わせの有線爆弾』!お互い、同じ種類のカードを一枚ずつ破壊!僕が選ぶのはレリック!

『死者の忘れ形見』と『龍の財窟』を破壊!」

 

お互いの場にあるレリックが粉砕され、粉々に砕け散る。

財窟が砕けた時、場の『ベオドラ』さんがものすごく悲壮な顔をしていた。

 

今はさめざめと泣いている。

 

「やるね!でも……財窟の効果!破壊された時、デッキから『財宝』カテゴリのカードを手札に加える!

私が手札に加えるのは『龍胤』!」

 

龍胤?なんのカードだ?

しかし、既に手札に加えられたカードに気を配るほど余裕はない。

僕の場に来たこの『ベオドラ』の処理をどうするか。

 

だが、その答えは随分前から持っていた!

 

「手札から『同体化』!場のスライムを選び『ベオドラ』をスライムにする!

そして、『分裂』!スライムカードを選んで破壊!

そのコストの分だけスライムトークンを生み出す!」

 

スライムにされたベオドラが、そのまま爆発する。

家壊されたり、スライムにされた挙句破壊されたり。なんとも踏んだり蹴ったりだ。

 

生み出されたトークンは心做しか金色が混ざっていた。

 

グロいぜ……。

 

「えげつな………可哀想とか思わないの?」

「カードゲームだし」

「あはっ。そういう割り切り方、私とおんなじ。やっぱ私たち似てるよ。

相性いいと思う。結婚しよ!」

「しませんよ……」

 

しかし、これで壁は立てれた。

もうコストはないのでターンを渡すしかないが、あとは耐久して勝利を──。

 

「……んー。でも勘違いしてる」

「──ひょ?」

「そんなひ弱なトークンたちじゃ、私のドラゴンの前に無力だって。

抗えないって、示してあげる!」

 

彼女の手が山札に伸び、鋭くドローを刻む。

ふっ、と笑う彼女は盤面にカードを出す。

 

「──『龍胤』。墓地からドラゴンを呼ぶ『財宝』カード。私はこれにより、『フレイムドラゴン』を場に出す」

 

盤上に炎が逆巻き、火炎を纏ったドラゴン娘が現れる。

 

「『フレイムドラゴン』の効果、覚えているよね?

──コスト3以下のユニットを全て破壊する。トークンのコストは一律0!よって……」

 

絶え間ない破壊音が響く。

僕の盤面の壁が一気に打ち破られ、辺りに金色の破片が転がる。

 

「ひ、酷いことを!」

「き、君がそれを言うの……?」

 

ともあれ、振り出しに戻った気分だ。

 

「……まだだよ。」

「え?」

「まだまだ絶望はこんなもんじゃないよ」

 

楽しそうに──あるいは、愉しむように。

彼女は深く、粘着質な笑みを浮かべカードを場に出す。

 

「『龍の進化』。フレイムドラゴンを墓地に送り、同属性、同カテゴリ、コストがひとつ上の別ユニットを手札、デッキから場に出す。

現れて『バーニング・ドラゴン』」

 

フレイムドラゴン娘の周囲に炎が噴出し、彼女を覆う。

そして次に現れた時には───

 

「………なんでバニー?」

「バーニ、だから?」

「知らないんですか?」

「……私もわかんない」

 

気が強そうなフレイムドラゴン娘が、バニー姿でこちらを睨んでいた。

 

「これでターンエンド。君の手札は2枚だけど、大丈夫そう?」

「…………」

 

正直、勝てない。

破壊数は今の一斉除去で稼げたが、エンペラースライムを場に出したとしても、純粋に火力で押し負ける。

手札は『守護天使』と『エンペラースライム』のみ。

 

ここで………何をドローすれば………?

 

だが──ドローしなければ、僕のターンは始まらない。

デッキから一枚引き抜く。強い祈りを込めて。

そのカードは……。

 

「墓地、手札、場のスライムカードをデッキに戻し、『エンペラースライム』!

そして……『沈黙の律征者』!

お互いにユニット効果を封じる!」

 

これで、『バーニングドラゴン』の効果は封じられた。

効果を受けない『エンペラースライム』を火力で倒さない限り、相手は効果を使用できない。

 

これで、何とか時間を稼いで……。

 

「ふふ。ふふふふ。ふふふふふふ。

よく頑張ったね!

君の戦略!君の戦法!どれもとっても素敵!

─────で・も♡

私には到底及ばないかなぁ!!!」

 

ドロー。そして、迷う様子もなく、全て予想通りという風に、彼女はカードをプレイした。

 

レリック──『竜骨使役術(ドラゴンネクロマンス)』

 

「発動時、墓地に存在するドラゴンユニットの効果をコピーし、使用する。

私が選ぶのは『フロストドラゴン』。

『フロストドラゴン』の効果は、『このユニットが存在する間、選択したレリックの効果は無効化される』

それをレリックによりコピーすることで、君のレリック……『沈黙の律征者』は無力となる!」

 

半透明のフロストドラゴン娘さん(頭に三角巾付き)が僕のレリックを抱きしめると、それが凍りついていく。

 

レリックによる突破。『沈黙の律征者』に対する、完璧な回答だった。

 

「───ッ!だけど、エンペラースライムのライフは30!越えられ………」

 

「越えられるよッ!全然ッ!!」

 

彼女が目を爛々と輝かせて言う。その姿は対戦を申し込んできたおどおどとした姿はなく、狂気的にカードを楽しむ……至って普通のカードプレイヤーの姿だった。

 

続けざまにドラゴンさんがプレイしたカードは『龍の宝飾』。

 

バニーガールのドラゴン娘さんに、金ピカのアクセサリーが装備される。

 

「場のカードに、財宝カウンターを置く。私が置くのは『バーニングドラゴン』。

更に、私はもう一枚!」

 

プレイしたのは、2枚目の『竜骨使役術』。

 

「………ッ!」

 

「墓地の『蒐積のベオウルフ・ドラゴン』をコピー!

よって、財宝カウンターの乗ったカードに能力付与。選ぶのは飛行効果!」

 

金ピカな『ベオドラ』が、こちらを恨めしい表情で睨みつつ、『バーニングドラゴン』の背中に寄り付く。

『バーニングドラゴン』の背中の羽に金色の装飾が施され、空に浮かび、エンペラースライムの手の届かない場所へと飛んだ。

 

「さぁて、人間くん?君のライフは満タンだけど………バーニングドラゴンはそれを一撃で消し去る火力を持ってるよ」

 

「ぐ……」

 

手札には『守護天使』が微笑むのみで、何の役にも立たない。

天使さんの役たたず!

 

「『バーニングドラゴン』の直接攻撃!」

 

炎を纏った『バーニングドラゴン』さんが、僕に向かってくる。

 

為す術なく──本当に、あらゆる戦術と戦法が為す術なくやられた。

ガチデッキで、自信のあった不敗のデッキが、手札事故でもなく、真っ当にやられたというのは、忸怩たる思いだった。

 

「────ちくしょう」

 

拳がライフメーターに突き刺さる。拳の直撃に少し遅れて、炎が噴出したかと思うと、僕のライフメーターが0を刻み、ゲームは終了した。

 

「え、えへへ……た、対戦ありがとう。」

 

彼女が手を差しのべる。

あらゆる戦術が通用しなかったが、それは、プレイスキルによるものが大きかった。

デッキの見直し、プレイの熟練、カードプールの把握。

やることや課題がみつかる、いいゲームだったと思い、僕も手を差し出す。

 

「うん。

対戦ありが───ッ!?」

 

──どくん。

なんだ?心臓が痛む。

ふらふらと、体が言う事を聞かない。

動かない。

 

何故?僕は、負けたけど……『契約の儀』は執り行っていないはず。

 

荒い呼吸を繰り返す僕に、彼女が心配そうに近づく。

そして、僕の顔を覗き込むと、彼女はにまり、と微笑んだ。

 

「……なにかの暗示?かな。ねぇ、最近魔眼とかで催眠かけられなかった?」

 

──そういえば。

インキュバスさんに魔眼で対戦を挑まれたような……。

 

「その暗示が残ってたみたいだね。

対戦に負けた相手の言うことを聞く。人間くんは魔力による耐性がないから……。

──えへへ。」

 

ゾッとした。

それは、今の僕の状態にではなく、何かを思いついた彼女の微笑みに、だ。

 

僕を仕留めた時のような、愉しそうな笑みを浮かべて、彼女は囁く。

 

「──今後、君はカードを挑まれたら断れないし……『契約の儀』を断っちゃダメ」

 

ずきっ、と心臓が再び痛む。

まるで、心臓にその言葉が刻み込まれたみたいだ。

 

「えへへ。じゃあ、もう1戦──」

 

「「ダメ!!」」

 

ドラゴンさんが僕に対戦を挑む直前。

2人の白黒の翼が僕を包んだ。

 

「オタクくん!だからあれだけ言ったのに!」

「人間さん!大丈夫ですか!?」

 

天使さんとサキュバスさんだ。

 

「あひゅっ、ギャル……わた、わたた」

 

途端にしどろもどろになるドラゴンさん。どうやらギャルが苦手らしい。

 

「ちょっとさー。あたしのオタクくんに手、出さないでくれる?」

「あひゅっ、ごめ、ご、ご、ごめんなさい~~~ッ!」

 

脱兎のごとく逃げた彼女は、そのまま前の席に着くと顔を伏せた。

一瞬、伏せた隙間から、ギラギラとした視線が僕を貫いたように見えた。

 

「オタクくん!はやく医務室に!」

「そうですわ!私が運びますから!」

 

くらくらと痛む心臓と頭に目眩を覚えつつ、彼女の言葉が頭の中で反響する。

 

『今後、君はカードを挑まれたら断れないし、『契約の儀』を断っちゃダメ』

 

そうなってしまったら………僕は。

 

遠のく意識の中、僕は今後を考えようとしたが。

 

どれも痛みでかき消され、まともな思考に纏まることはなく。

徐々に消えていく意識の中で、僕は二人の心配する声に包まれていた。

 

 

 




おまけ

ドラゴンデッキ ☆☆☆☆☆

全国大会出場デッキ。火力、対応力、防御力、どれをとっても強い。
今回の戦法は、『ドラゴンエッグ』に答えがないスライム相手ということを知っていたために取った戦法であり、アグロ相手にはコスト1ドラゴンを並べる戦法を取って対処する。
ハンデスにはやや不利。

『竜骨使役術』:墓地のドラゴンの効果をコピーする効果。割と低コスト。
初期の方のカードなため、『ユニット』の部分を『レリック』と読み替える特殊ルールが適応されている。

『守護天使』:この後、役たたずだったことをログから知り、天使さんは少しだけ泣いた。
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