ジョジョの青春の物語 JOJO'S "BLUE ARCHIVE" ~ 城ヶ島譲治は怯まない ~   作:クラウディ

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 ふとタイトルが思いついたので書いてみました。
 なお、1話目からブルアカ成分が1割もない模様()




第■話 空から落ちてきた流れ星①

 

 

――――何をしている花京院ッ!

――――思いつきました。DIOのスタンドの正体を暴く方法を……!

 

 

 1989年、エジプトの都市「カイロ」。

 そこでは文字通り、『運命』を変える戦いが起こっていた。

 

 

――――DIOのスタンドの正体を暴く方法だって!? あんな無茶苦茶なスタンドパワーだぜェッ!? 何するつもりだよ花京院ッ!!!

――――■■、これは今現在の僕が考えうる限りの最善の手だ。成功するかどうかは分からない。最悪の場合、『()()()()()()()()()()()』かもしれないッ……!! そうならないためにも、僕は自分の命を『賭けに出す(BETする)』ッ!!!

――――ッ!? だったら猶更だッ!! 花京院ッ!!

 

 

 最凶のスタンド使いであり、世界を支配しようとする邪悪なる吸血鬼――――『DIO』。

 それを止めようと立ち上がった者達――――呼び名をつけるとするならば『スターダストクルセイダース』か――――による『死闘』は苛烈を極めた。

 

 だが、力の差は歴然だ。

 不死身の肉体を持ち、有する幽波紋(スタンド)の力は理解不能なまでに強力。

 

 まさしく無敵。

 そのような相手であってなお、彼らはなんとか食い下がろうとしていた。

 

 家族を奪われた恨みがある者もいる。

 家族を奪われそうになっている者もいる。

 恩を返すために同行している者もいる。

 心が通い合った友のためと同行してきた者もいる。

 

 それぞれがそれぞれの想いを抱いてこの旅を歩んできた。

 たびたび衝突することもあった。

 仲間と共に笑い合い、絆を紡ぐこともあった。

 

 しかし、この邪悪を止めなければという意思は、皆等しく心に抱いていたッッ!!

 

 

――――■■……

――――俺達は仲間だ! ダチ公だッ! ダチが目の前で死ぬようなことしでかすつもりで嬉しいやつがいるかよォ!? エェッ!? 俺ァぶん殴ってでも止めるぜェ!?

――――……ありがとう、■■……だがしかしッ!! だからこそ僕は()()()()()()()この選択をとるッ!!

――――ッ……! 分ぁったよッ!! オメェは「やる」と決めたらテコでも動きやしねェ!! ただしッ!! ゼッテェ死なせねぇからなァッ!!

――――ッ! ありがとうッ!!

――――しかし花京院! どのような方法でDIOの能力を暴くッ!?

――――ジョースターさん! 今から僕は『馬鹿なこと』をしますッ!!

 

 

 絶望的な相手だが、歩みを止めるつもりはない!!!

 それほどの気迫をもって告げる青年――――『花京院典明』は、自身の胸ぐらをつかんでいた青年に確固たる意志をもってそう答えた。

 歴戦の老戦士――――『ジョセフ・ジョースター』の問いに、花京院はその方法について話すのであった。

 

 

――――これは…………花京院の「法皇(ハイエロファント)」! 「法皇(ハイエロファント)」の『結界』!!

――――触れれば発射される「法皇(ハイエロファント)」の「結界」はッ! すでにおまえの周り半径20(メートル)! おまえの動きも「世界(ザ・ワールド)」の動きも手に取るように探知できるッ!

 

 

 花京院の秘策……それは彼の『幽波紋(スタンド)』である「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」の体を紐のようにして伸ばすことで周囲一帯に張り巡らせた『結界』の中でDIOを迎え撃つこと。

 DIOの『幽波紋(スタンド)』が瞬時に現れることから瞬間移動、またはそれに準ずる力を持っていると推測した花京院による最善の手だ。

 

 

――――くらえッ! DIOッ! 『半径20m(メートル)エメラルド・スプラッシュ』を――ッ!

 

 

 全方位からの『エメラルドスプラッシュ』を浴びせることで、迎撃か回避のために能力を使わざるを得ない状況に引きずり込むという花京院の策は、確かに力を使わせることに成功した。

 

 だが、DIOが行使した力は、花京院の想定以上の力であったのだ。

 

 

 

――――マヌケが……

――――知るがいい……

――――「世界(ザ・ワールド)」の真の能力は……まさに!

 

 

 

――――「世界を支配する」能力だということを!!!

 

――――「世界(ザ・ワールド)」!!!!

 

 

 

 世界が、停止した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「これが……「世界(ザ・ワールド)」だ」

 

 時計の針も、瓦礫も、放たれたエメラルドスプラッシュすらも。

 文字通りこの世全ての『時』が止まった『世界』で、DIOはそう言った。

 

「もっとも、とうの昔にブッ壊れた古時計のように「時間の止まっている」お前には見えもせず、感じもしないだろうがな……」

 

 DIOの「幽波紋(スタンド)」――――「世界(ザ・ワールド)」の能力……それは『時を止める』というものだ。

 全てのものに等しく流れ、そして歩みを止めることも逆行することも不可能と言われている世界の『法則(ルール)』。

 その絶対的な『法則(ルール)』を踏みにじり、あまつさえ己が手中に収めたのがDIOの『幽波紋(スタンド)』――――

 

 

――――「世界(ザ・ワールド)

 

 

「クッ、ククッ……さっきはコソコソと、連載されている少年漫画のようにジョセフや()()()()と仲良く友情なんていうくだらないものを確かめ合っていたようだが……すべては無駄だったようだなァ……!」

 

 

 「世界(ザ・ワールド)」は世界を支配してしまえるほど強力な『時を止める力』を持つ。

 そしてその『幽波紋(スタンド)』を操るDIOは不死身の『吸血鬼』。

 

 確実ッ! そうッ! コーラを飲んだらゲップが出るかのように単純で確実な――――

 

 

 

――――絶望的状況であった。

 

 

 

「まずはお前からだ……死ねィ!! 花京院ッ!!!」

 

 

 DIOの「世界(ザ・ワールド)」が拳を振りかぶる。

 近距離パワー型であるDIOの「世界(ザ・ワールド)」の一撃は容易く花京院の息の根を止めるだろう。

 そして止まった時の中で花京院は動くことも、攻撃されているということを感じることすらもできない。

 

 

 

 『ここで花京院は死ぬ』。

 それは、()()()()()()変えられることなどできない『運命』であった。

 

 

 

 そう、「本来であれば」――――!!

 

 

 

――――ドゥギャァアアアアアアアアアアアアンッ!!

 

 

 

『ウォッシャァアアアアアアアアアアアア!!!』

「な、何ィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!?? グォッ!? ヌグゥオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!??」

 

 振り上げた「世界(ザ・ワールド)」の拳すらまとめて、DIOを殴りぬけるかのように突っ込んできたのは、車のエンジンの擬人化のごとき「幽波紋(スタンド)」ッッッ!!!

 独特な叫び声と共に「機関銃(マシンガン)」など鼻で笑えそうな密度で放たれた拳の弾幕はDIOの体を連打するッッッ!!!

 一撃一撃ごとに肉がつぶれる音を響かせながらその「幽波紋(スタンド)」はDIOを滅多打ちにしていったッッッ!!!

 

 

(こ、この「幽波紋(スタンド)」はッッッ!? あのガキのッッッ!?)

 

 

 混乱しながらもDIOはその「幽波紋(スタンド)」の姿を認識した。

 そう、その「幽波紋(スタンド)」は花京院たちと共に行動していた青年――――

 

 

(な、何故ッ! 時の止まった「世界」に入門できているッ!? 『城ヶ島(ジョウガシマ)譲治(ジョウジ)』ッッッ!!)

「――――――――」

(いやッ! 入門できてなどいないッッ!! こいつは『止まっている』ッ!! こいつの「幽波紋(スタンド)」が本体を引っ張るほどの力で動いているのかッッ!!!???)

『オゥラッシャアアアアアアアアアアアアアア!!!』

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!??」

 

 

――――「城ヶ島譲治」の「幽波紋(スタンド)」、『じゃじゃ馬(トム・ボーイ)』であった。

 

 

――――だが、その猛攻も続かない。

 

 

――――ギ、ギギギギギ……!!

 

 

『グァッ、シャアアアッ……!!!』

「ハァッ……! ハァッ……! チィッ! 理屈は分からんが、貴様が動ける時間はその程度のようだなァ……!! なら、花京院を助けようと無駄な足掻きを見せた貴様から先に葬ってやろうッッッ!!!」

 

 

 錆び付いた歯車のような音を響かせながら、「じゃじゃ馬(トム・ボーイ)」の動きが段々とスローモーションをかけていくかのように遅くなりだし、ついには停止してしまった。

 しかもDIOの目の前で止まってしまうという最悪の事態。

 己の絶体性をコケにされたDIOは怒りのままに「世界(ザ・ワールド)」を動かし……

 

 

「死ねぇィ!!!!」

 

 

――――ドグシャアアアアアッッッ!!!

 

 

 「じゃじゃ馬(トム・ボーイ)」の体を貫いたのであった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

――――城ヶ島譲治。

 

 年齢17歳 高校生

 

 学業は真面目だがいかんせんやる気が伴わない結果となっている男。

 

 あの「空条承太郎」とつるんでいることから他のクラスの教師からは同じく不良のレッテルを貼られている。

 

 彼の通う学校の一部の生徒からは腫れ物を扱うかのような態度をとられることも多くあるが、ごく一部の者達からは密かな人気を得ていた。

 

 彼と話したことがある教師からは「悪いやつではない。人相はちょいとばかり悪いが」と言われ、承太郎からは「悪いやつではない」とのこと。

 

 「大人になってもどこかで元気にやってるんだろうな」と言われる男、それが城ヶ島譲治であり……。

 

――――そんな彼は今、生死の境にいた。

 

 

「へ、へへへっ……ようやっと一泡吹かせてやったぜ……! ガフッ……!」

「譲治!? しっかりしろ! 君のおかげでやっと分かったんだ! 奴の能力が!」

「グゥッ……!! こ、このタンカスにも劣るようなドブネズミがァ……!! 最後の最後にィッ……!! クソッ……!! どうやってェッ……!! ぬぅッ……!!」

 

 

 土手っ腹をぶち抜かれ、血反吐を吐きながら譲治はしてやったとばかりにDIOに指を突きつける。

 譲治に必死に声をかけるのは、幸か不幸か、守られてしまった花京院。

 

 

「ジョージ! い、一体、何が起こったんじゃァ!?」

「ジョースターさん! 奴の能力が分かりましたッ!! 奴はッ!! 『DIO』は『時間を停止』させていますッ!!」

「な、何じゃとォオオオオオオオオオッ!?」

「ッ!! お、おのれぇッ……!!」

 

 

 だがしかし、これで終わりではないと気付いた花京院はすぐさまジョセフへとDIOの能力を共有した。

 自身の能力のタネを明かされてしまったDIOは逃走を開始する。

 

 

「! 譲治をこっちに渡せ花京院!」

「すまない! 頼んだぞ承太郎!」

「ジョージ君! こ、これはッ……!?」

「は、腹から背中までぶち抜かれちまってるッ……! 血もぶっ壊れた蛇口みてぇに止まろうとしねぇッ……!! どうすんだよアヴドゥルッ!?」

「まず傷口を抑えるしかない……だが、だが! 今から病院へ向かおうとしてもッ! 彼の精神力がいかに強靭だったとしてもッ! 彼の肉体が限界を迎えるのが先になってしまうッ!!!」

「アウゥ! アウゥ!」

 

 

 挟み撃ちを仕掛けようとしていた承太郎達も合流したが、譲治の状態はどうしようもできない。

 この旅が始まって、初めて死者が出てしまったという事実に、まるでお通夜のような空気感が漂い始める。

 

 だが、それでもと譲治は力を振り絞り、承太郎へ声をかけた。

 

 

「譲治……」

「承太郎……プッ……しけたツラしてんじゃねぇよ……それでも俺のダチか……? まぁ、心配してくれてるってのは……ちょっぴり嬉しいがな……」

「…………」

「だがな……まだあのドグサレ野郎は生きてるみたいだぜ……?」

「……あぁ」

 

 

 

「――ぶちかまして来いよ。てめぇのラッシュ。俺の分も含めてなッ……!」

「――あぁ。てめぇも死ぬんじゃねぇぞ」

「――ヘッ、やれるだけやってやるよ……!」

 

 

 

 「DIOを倒す」……そのためにこの旅は始まったんだからここで止まるな。

 その意思を込めて、譲治は承太郎達を激励した。

 

 しかし、それも強がっているだけだ。

 譲治の体はついに限界を迎える。

 

 

 

「……あーあ……こうなるんだったら吐くほど食ってから死にたかったぜ……」

 

 

 

 こうして、一人の男がその短い生涯を終えるのであった……。

 

 

 

城ヶ島譲治……

 

エジプトのカイロにて……

 

 

 

―― ■■ ――

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

――――時に皆様は「バタフライエフェクト」というものをご存じだろうか?

 

 世界のどこかで起こった蝶の羽ばたきのように小さい出来事が、これまた世界のどこかで嵐のように大きな出来事を発生させるほどの現象が起こり得る「可能性」を考えた表現である。

 

 何故それを今更になって話し始めるのか、そう思った者も多いだろう。

 

 

 

 しかしッ! これは実際に起こっているのだッ!

 

 本来であれば、あの場にいた者の大半は命を落としていたのが『運命』であったッ!

 

 だが、「ある者」の活躍によりその運命は大きく捻じ曲げられることになるッ!!

 

 

 

 そのある者とは「城ヶ島譲治」ッッッ!!!

 

 

 

 蝶でさえ嵐を引き起こしうるかもしれないと考えられるこの世の中ッ!

 

 幽波紋(スタンド)』と呼ばれる力を持った者が行動を起こせば運命など容易く捻じ曲がるッ!

 

 そう、彼はあの瞬間にこの現象を引き起こしたのだッ!

 

 そして天に昇るはずだった彼の「魂」は「別の世界」へと流れつくッ!!

 

 

 

「……ここ、は……天国……って、やつなのか……?」

 

 

 

 これは、一人の『幽波紋(スタンド)』使いの奇妙な運命を描く冒険譚である――――!!

 

 

 

 

~ JOJO'S BLUE ARCHIVE ~

 

~ 城ヶ島譲治は怯まない ~

 

 






・スタンド名:「じゃじゃ馬(トム・ボーイ)
・本体:城ヶ島譲治

・スタンドステータス
 破壊力:A
 スピード:A
 射程距離:E
 持続力:─
 精密動作性:D
 成長性:A

・能力:「■■に■■■ない」



 書きたくなったから書いてみた。
 続いてるといいなぁ……()

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