全部、レジュメってやつが悪いんだ。
実践テストの勝敗はメランダー...IMA社の勝利で終わった。しかし、メランダー、ブルドともに修復が不可能なレベルにまで損壊してしまったようで、私は部下から、プロメテウス社の研究員は同僚からお小言という名の説教を頂戴した。私たちが説教を受けている最中にも作業は進んでいたようで、説教が終わるころにはあいさつ程度しかすることがなくなってしまった。我が社の社員は非常に優秀である。
***
その後、諸々のあいさつなどを終わらせてIMA社に戻った社員一同は、社内の会議室を急遽模様替えして小規模な宴会に興じていた。
「一番、スネイルのモノマネします!!私こそが企業だッ!!!!」
社員の一人が最早定番となった一発芸を披露し、場が盛り上がる。ドッと湧き上がる笑いの声と乾杯の音が響く。そんな宴会のにぎやかさをよそに、私は少し離れた壁際の席でグラスを口に運ぶ。オレンジジュースおいちい。
彼らのことだ。どうせあと5分もすれば盛り上がっている者たちの半分程度は脱ぎ散らかすことになるだろう。巻き込まれるのは二度とごめんである。
そんなことを思いながらジュースを飲んでいると、隣の席にすっと滑り込んできた人物がいた。秘書の小野コトコだ。
「社長、今日はお疲れさまでした。勝利のお祝いのスク水です」
「…労いの第一声がそれ?」
「…?当たり前じゃないですか」
何が当たり前なのだろうか。満面の笑みを浮かべながら差し出されているスク水を受け取る。よく見ればご丁寧にも胸元のゼッケンには「れいぶん」と書いてあるではないか。あと当たり前のように女子用である。
「絶対に着ないからね?」
「そんな~」
残念そうにしながらもコトコは目を怪しく光らせながらじりじりと距離を詰めてくる。あまりの圧に少しのけぞると、彼女の何かしらの琴線に触れたらしくジュルリとよだれを垂らし始めた。
「…何故よだれを垂らしてるんですかね?」
「興奮してきたからです」
「……なんでハァハァしてるんですかね?」
「興奮しているからですッ!!!」※大事なことなので二回言いました。
「‥‥(絶句)」
「こ・う・ふ・ん しているからですッッ!!!!!」※大事なことなのd
どうやら興奮しているらしい。普段ならそれこそ優秀な秘書!といった雰囲気を醸し出しているが今の姿はとても人様に見せれるようなものではない。端的に言えばきしょい。
そんなことを思うと同時に、眼前の秘書がいつかの宴会で言っていたことを思い出す。
『私の夢はロリでもショタでもなく男の娘とズキューンバキューンしてピ――してニュッポンすることだァァァア!!』
あの時の彼女はすさまじかった。「できるわけねーだろ」と合いの手を返した近くの田中君(プログラマー)をどこからともなく取り出した十字架に張り付けて足元をくすぐり続ける拷問を開始し、田中君が泣き叫んでもやめることはく朝日が昇るまで続けていた。
ヘンタイも輯年ほど恐ろしいものはないと持ったものだ。
そしてその執念が今、自身に向けれている。
彼女に見つめられ、心臓がドクンと跳ねる。……生命と貞操の危機から。
彼女は頬を赤らめながら顔を近づけてくる。そして………。
―――――――とりあえず婚姻届けは待ってもらうことになりました。
学業が忙しいのでもしかすると月1投稿になるかもしれません。
バン君出る前に社会人になっちまうよ。