DOG DAYS 勇者の親友は銃戦士   作:孤独な白狼

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では、どうぞごゆっくりしていって下さい。


第6話 勇者と銃戦士、ガレットの姫様に出会う

シンクside

 

「あ!レオンミシェリ姫!」

 

レオンミシェリ姫って…確か…ガレット側の姫様じゃ…?

 

「姫様?あっちの?」

「チッチッ」

 

レオンミシェリ姫は口の前で指を振り言う。

 

「姫などと気安う呼んでもらっては困るのぅ~。我が名はレオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ。ガレット獅子団領国の王にして、百獣王の騎士。閣下と呼ばんかぁ!この無礼者がぁ!!」

「来たー、来ましたー!レオンミシェリ閣下!戦場到着~!愛騎ともども相変わらず凛々しい!」

「クルゥッフー!」

 

あ、あのセルクル黒い…ユウト黒色好きだから見れなかったら残念がるだろうな~…そういえばユウトそろそろ来るかな?

 

「ハッハハハハ!それはさておき…わしは先に進ませてもらおう。はいよー!」

 

そう言い、ガレットの姫様は先に進んで行った…えっ!?追わないと!!ってエクレールが邪魔で動けない…。

 

「勇者!邪魔だ!どけ!」

「いや、そっちこそ!」

 

一先ずエクレールを押しどけよう、と思い僕は上に乗っていたエクレールを押した際…胸を掴んでしまった…あれ?…。

「あぅ…ん…」

「あ、ごめん」

 

…あれ?…違和感を感じていた僕は試しに2度胸を揉んでみた。

モミモミ…。

そして僕がエクレールの事で1つ誤解している事に気がついた。

 

「…………女の子?」

「えっ!?あぐぅ………」

 

すると、ガーンという効果音でも付きそうな顔をし…エクレールは僕を思いっきり殴った。

 

「………こ、このぉー!すっとこ勇者がぁーー!!」

「うぁーーー!」

「おっと仲間割れか~?そしてこの勇者、意外とアホか~?」

 

痛いけど…やっと動ける!早く追わないと!…僕とエクレールは同時にガレットの姫様を追いかけた。

すると、ガレットの姫様と愛騎のセルクルが大きなアリ地獄のような形状をしたアスレチックを飛び越えようとジャンプしている所だった。

 

「「させるかぁーーーー!!!」」

 

僕とエクレールは後ろから追ってジャンプし2人同時にガレットの姫様を狙うが…セルクルの背を足場に跳躍しその場を離れ…僕とエクレールの攻撃をかわされた上に紋章砲を撃ちこまれ…ドカーン!という音と共に僕達は地面に落下した。

 

「痛たた……」

「っ!勇者!お前はなんなんだ!?戦いの邪魔をしに来たのか!?」

「そ、そっちこそ!僕の邪魔を!…」

 

そんな事を言いあっていると背中に何か悪寒のようなものを感じ…僕が後ろを振り向くと、後ろに大きな紋章が現れたガレットの姫様が長柄斧を掲げながらとても凄そうな紋章術の準備をしていた…。

 

「うぉーーーりゃーーー!!」

 

ガレットの姫様が長柄斧を振り下ろし地面に当たると同時に地面にも大きな紋章が現れ…。

 

「獅子王!炎陣!」

 

そう叫ぶや否や周りから火柱が上がり、空からは隕石のような物が降り始め…周りの選手達にも敵味方関係無しに被害が出ていた。

僕とエクレールは一旦ジャンプで距離をとるがここも危ないだろう。

 

「紋章術ってこんな事まで!?」

「レオ姫のは桁が違う!!倒されたくなければ…」

「「とにかく逃げる!!」」

「大!爆!破!!」

 

そして、ステージ全体で凄まじい大爆発が起き…僕達は…。

 

 

ユウトside

 

「一先ずここまで来てはみたが…凄いなこれ…」

 

俺の前に広がるのは大きなアリ地獄のような形状をしていたであろうアスレチックだった、ただボロボロになっており結構な量の獣玉と猫玉があり、1人だけが無傷で立っていた…アスレチックがボロボロなのは…さっきここに来る途中であった凄まじい爆発が原因だろうな、1人だけ立ってるあの白髪の女性がやったのか?かなり強そうだな♪ISOなら中ボスクラスか?まぁ、今の俺の装備じゃ撃破は無理だな…。

 

「爆破ーー!レオンミシェリ閣下必殺の獅子王炎陣大爆破!範囲内にいる限り、立っていられる者はいないという…超絶威力の紋章砲!!味方も巻き添えにしてしまうのが偶にキズですが…それにしてもすごい!!!」

 

「フランボワーズ、確認せい。勇者とタレ耳はちゃんと死んだか?」

「あー、はい!……え~とですね~」

 

あ、シンク…死んだのか…良いやつだったなぁ~。

その時、空から落ちてくる者達がいた…。

 

「そう簡単に!やられるかぁー!!」

 

あ、シンク生きてたか。

 

「……にしても高すぎない!?ねぇ!これ高すぎない!?」

 

シンク慌ててんなぁ~あの高度なら分からなくもないが。

 

「そ、空ぁ~!?勇者と親衛隊長!無事です!!」

 

あいつらどうやってあの大爆発の中、空に飛んだんだ?

 

「だが!これではレオ閣下の的だぞ!?」

 

さぁ、どうするシンク?そのままだと逃げ場はないぞ?

 

「貴様と手柄を分けたくなどないが、2人で懸からねばどうにもらん」

「え?」

「協力だ。さっきのタイミング、今度は外すな!」

「……オーライ!」

 

お、シンクに気合が入った…何かするな。

 

「よし!行って来い!!」

「ひでぇーーーー!」

 

うぁ~シンクが緑髪の子に回し蹴りを食らって、もの凄い勢いでガレットのお姫様に向かって落ちてったぞ…ひでぇなあの子。

ガレットのお姫様はそのままニヤリと笑いながら長柄斧を構え、シンクは落ちてきた勢いも棒に加えながら振り下ろす…2人の武器が衝突し衝撃波が起こったがお姫様の方が威力が上だったのかシンクの方がはじき飛ばされる。

あの威力でもシンクをはじき飛ばすのか…スゲーな、あのお姫様…。

 

「「たぁーーーーーー!!!」」

 

今度は先に着地していたエクレールとシンクが挟み撃ちで攻撃を仕掛けた。

ガレットのお姫様も2人同時攻撃はさすがにかわしきれず長柄斧と盾で防ぐが耐久値がこれまでの戦いですでに危なかったのか両方砕け散った。

 

「んなっ!?」

 

さすがに砕け散るのは予想外だったのか動きが一瞬止まる、その間にシンクと緑髪の子は一旦距離をとり、更に畳み掛ける為追撃する。

それでもガレットのお姫様は紙一重でしゃがみかわすが…それは悪手だった。

 

「うぉぉぉぉーーー!!」

「いゃぁぁぁーーー!!」

「!?」

 

2人はかわされた瞬間に同時に反転し…しゃがんだ為に体勢を崩しているガレットのお姫様に渾身の一撃を放つ。

パキィーン…。

あ、決まったな…ガレットのお姫様の防具が壊せたみたいだし…それにしても目のやり場に困る服だな…短パンとコルセットのような形状の服だけとか…。

 

「うむ。チビとタレ耳相手と思おて、少々侮ったか…このまま続けてやっても良いが、それではちと両国民へのサービスが過ぎてしまうの~」

「レオ閣下、それでは」

「うむ。わしはここで、降参じゃ」

 

可愛らしい小さな白旗を上げ、降参と告げると同時に大量の花火が打ち上がる。

よし、何時までもここにいないでシンク達と合流する為に下に降りるか。

 

「まさか!?まさかのレオ閣下が敗北!総大将撃破ボーナス350点が加算されます!今回の勝利条件は拠点制圧ですので戦終了とはなりませんが…このポイント差は致命的。ガレット側の勝利はほぼ無いでしょう」

 

やっと降りれた…意外と傾斜が凄かったな。

 

「あれ?ユウト?」

「すげぇじゃんシンク、おめでと」

「うん、ありがと」

 

一旦戦は中断しガレットのお姫様から何かお話があるようだ、撮影班まで来るとは…。

 

「勇者よ。親衛隊長の助けがあったとはいえ、わしに一撃入れた事は褒めてやろう。そして勇者の友人もじゃ、今後も同じ活躍が出来るとは思うなよ」

 

そう言いマイクをシンクに投げ渡す。

 

「あ、ありがとうございます!姫さ…」

 

するとシンクが言い切る前にガレットのお姫様は先っぽがフサフサしている尻尾を立たせて…ってあの尻尾って思い通りに動かせるのか…。

 

「閣下!!」

 

どうも姫様と呼ばれるのが嫌みたいだな。

 

「閣下!!」

「うむ♪」

「閣下との戦い…怖かったけど、楽しかったです!」

 

ここは俺も何か言っとくか…シンクがマイク回してきたし…お姫様…じゃなかったなレオ閣下だっけ?

 

「レオ閣下、俺はあなたとは戦ってないので出来ればあなたとも戦ってみたい♪今度の戦では俺とも勝負してもらえませんか?」

「うむ、その時は喜んで相手になろう!♪」

 

シンクと俺が言い終わると、レオ閣下が尻尾をピコピコ動かしてエクレールの方を指していた。

多分エクレールにも感想を言わせろって事だろうと思い、俺はエクレールにマイクを投げ渡す…と同時にレオ閣下が小さく呟く。

 

「…撮影班…タレ耳によれ。良い画が撮れるぞ…」

 

不思議に思いながらも撮影班はレオ閣下の指示通りカメラをエクレールに向ける。

そして、俺が投げたマイクをエクレールが受け取り何か言おうとした瞬間…エクレールの服が突如パンツを残し…四散した…えっと…これ俺のせいじゃないよね…。

 

「あ………はっ!?」

 

そしてエクレールは止まった思考から立て直すと同時に原因に気がついたようだ。

そういやさっき…レオ閣下の防具壊したときにシンクの棒の先がエクレールの服に僅かに当たってたようにも見えたな、原因はあれだろうなきっと…ってシンクお前何時まで見てんだよ…だからベッキーにデリカシー無いって言われるんだぞ…。

 

「勇者、自軍騎士に誤爆!防具破壊を超えて、服まで破壊してしまいました!」

 

仕方ないな…この黒いマント借り物だけど…あの状態でほっとくのも可哀相だしな。

 

「おい、エクレールさん」

「見るな!あっち行け!」

「ハァ……せめてこれだけでも羽織っときな」

 

と言いつつエクレールに自分のマントを投げ渡す。

 

「え?あ、すまない…助かる…」

 

エクレールはマントをタオルのように体に巻いた。

 

「ハッハハハハ!また来るぞ!今度はきっちり侵略してやろう!」

「ここでレオ閣下、堂々とご退場。これは次の侵略戦にも期待が高まりますね!」

「全くです。ですがまだ、この戦も終わったわけではありませんからね」

「そうですよ。戦線の皆さん!最後まで気を抜かずタイムアップまで頑張って下さい!」

「「「おおぉぉぉぉーーーー!!」」」

 

その後、俺はアスレチックから抜け出し地面に座り込んで他のアスレチックに逃げたシンクとそれを追って行ったエクレールのやりとりを見ていた…あいつら何やってんだか…まぁ面白いからいいんだけど♪。

 

「このバカ!このバカ!このバカァーー!」

「だからごめん!ってわざとじゃないって!」

 

よくシンクは武器も無しにエクレールの攻撃を紙一重で何度も何度もかわせるな~。

反射神経には自信があるが…あの速度なら俺の場合は銃がいるな。

 

「ユウト~見てないで助けて~」

「嫌だ。俺関係ないし、自業自得だろうが!」

「それは…そうなんだけど…」

「それにしても…この勇者。強いし凄いが…やっぱり、若干アホかもしれません」

「ほっといて!」

「そして、騎士エクレール!美味しい映像…ありがとうございました!!」

「やかましい!」

 

もう少ししたら戦も再開するみたいだし、こいつらほっといて戦ってこよう♪うん、それがいい♪

俺は騒いでいる2人に踵を返して戦に戻った。

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。
次話の更新もリアルが忙しい為不明です。

次回 勇者と銃戦士、帰れないという事を知る


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