DOG DAYS 勇者の親友は銃戦士   作:孤独な白狼

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では、どうぞごゆっくりしていって下さい。


第7話 勇者と銃戦士、帰れないという事を知る

シンクside

 

う~…やっとエクレールから開放された…。

一先ず僕とエクレールは一度ロランさんのいる後方まで戻ってきていた。

ユウトは僕が追いかけられている時は助けてくれなかった上にいつの間にか戦場に戻ってしまったようだ。

 

「さて、ガレット軍が勝利していれば、この後は会場でガレットの地酒祭りが行われる予定でしたが…」

「このままビスコッティ軍が勝利すれば、戦勝イベントの開催はビスコッティ側の権利になりますね」

「はい。フィリアンノ城のミルヒオーレ姫、今回のイベントはやはり…」

 

戦勝イベント?あ、姫様が映った。

 

「はい。フィリアンノ音楽ホールから音楽と歌の宴をお届けします」

「姫様のセットリストも~バッチリであります!」

 

え…歌?姫様なのに?

 

「へぇ~姫様って歌とか歌うんだ…」

「歌うんだとは何事だ!姫様は世界的な歌い手であらせられるんだぞ!!」

「そうだよ。お疲れ様だ、勇者殿。エクレール」

 

あ、ロランさんがエクレの着替えを持ってきてくれたみたいだ。

 

「勇者殿、ユウト殿は?」

「あ、ユウトはまだ戦場に残ってて戦の再開を待ってるみたいです」

「そうか、ユウト殿はまだ戦場か…。では、話を戻すが…姫様は他国との会議や交流の際、楽団を連れて世界中で歌われているんだ」

「あ~なるほど~」

「ただ、近頃は戦続きでツアーもめっきり滞ってしまってね。我々も久しぶりに姫様の歌を聞けるぐらいなんだが…」

「貴様も姫様の歌を聴けば、納得するだろうよ…」

 

エクレールはまだ機嫌が悪いみたいだなぁ…。

 

「活躍してくれた勇者殿とユウト殿には特等席で聞いて頂くとしよう!」

「ありがとうございます。あ、でもあの~ちょっと一旦家に戻るか…向こうに連絡したいんですが…」

 

家にもベッキーにも何も言わずに来ちゃったし…。

 

「「え?」」

「召喚された勇者は…帰る事も…元の世界と連絡を取る事も出来ない」

「それが召喚のルールだ」

 

え…何それ…僕は段々冷や汗が出始めた。

 

「ハハハハ…そんな…またまた…」

「いや…冗談とかではなく」

「……とはいっても何だかんだで方法が…」

「無いに決まってるだろ、そんなもの」

「えぇーーーーーーーー!!!」

 

僕はただ…叫ぶしか出来なかった…そんな…まさか帰れないなんて…。

 

 

ユウトside

 

「それでは!戦!再開!!」

 

やっと再開か…さぁ行こう!

戦いながら10分程走っていると前方からガレットの団体さんご一行がやってきた…さすがにあの数の相手は無理かな…いや、紋章砲があったな…試しに使ってみるか?

俺はその場に止まり左半身を引き右手の銃を団体さんに向ける。

確か…自分の紋章を発動させる…リコは「慣れるまでは声に出した方がやりやすいであります!」って言ってたな。

 

「紋章発動…レベル1!♪」

 

すると右手の平に紋章が浮かび上がる。

次は…全身の力と気合を込めて紋章を強化する…。

 

「レベル2……レベル3!!♪」

 

すると背後にかなり大きい紋章が現れる。

これで後は…フロニャ力を気力に変えて、自分の武器から撃ち放つ…「放つ際にはどういうふうに発射するかをイメージしながら発動させるといいであります!」だっけ?

俺は気力が銃の中で圧縮されビームが出るような発射をイメージをしながら紋章砲を発動させる。

 

「はあぁぁーーーーー!!♪」

 

すると、紋章砲が発動し銃から想定以上の凄まじい火力のビームが飛び…ガレットの選手達に直撃した…お~これはスゲェ~♪……でも……かなり疲れるな、フラフラする…おそらく輝力に変える際にフロニャ力と自分の命の力との配分で後者が多すぎたんだろうな~…配分が意外に難しい…でも、かなり敵さんを倒せたようだ。

だけど、命の力を使い過ぎてフラフラするし…残念だが今回はここまでで戦を終了しよう…。

俺はそう考えるとともに後方のロランさんのいる場所まで戻る事にした。

 

 

場所は変わってロラン達のいる後方の防衛ライン

 

シンク達は何処だ?戦場には戻ってないみたいだが…。

 

「戦、終了~~!!!」

 

盛大に花火が上がり戦が終了をむかえる。

あ、戦が終わった…あそこで紋章砲の力配分を間違えなければもうちょっと戦えたんだが…無念…。

 

「攻防敵陣制圧はならず、スコアでの決着になりましたが…実に久しぶりとなるビスコッティの防衛勝利です。さて、この後…ビスコッティ軍のロラン騎士団長をお呼びして、今回の戦について伺いたいと思いますが……』

「ロラン殿、いかがな?」

「はい!」

 

あ、ロランさんいた…記者みたいな人達に囲まれてるな。

 

「あ、それから団長。出来れば今回、華々しいデビューを果たされました勇者さんとそのご友人にも話を伺いたいのですが……」

 

え?俺も?そんなの嫌なんだが…ってシンクは何処にいるんだよ。

 

「え、えっと…勇者殿とユウト殿についてはおいおい明かしていくという事で…今回はその~…」

「まだ謎だと?あぁ~分かりました!ではその分、団長からたっぷりとお話しを伺いましょう!」

「お願いします」

 

ナイス!ロランさん、でもシンクなら派手な事好きだしインタビュー位受けると思ったが…。

あ、シンクいたいた…って何で体育座りで落ち込んでんの!?何があったし…なるほど、確かにあんな状態じゃ~インタビューさせれねぇわな。

 

「帰れない…僕はここから帰れない…」

 

はぁ?こいつは何をぶつぶつ言ってんだ?…ん?木の所にいるのはエクレールさんか…原因を聞いてみるか。

 

「あの、エクレールさん」

「ん?誰だ?…あ~勇者の友人か…さっきはマントを貸してくれて助かった、ありがとう」

「いえいえ。そだ、俺の事はユウトって呼んでくれていいよ?」

「そうか?ならユウト、私もさんはいらない」

「分かった。なぁエクレール、シンクどうしてああなったんだ?」

「あぁ…お前にも言っておかねばならんな…」

 

どうしてそんなにエクレールも深刻そうな顔するんだ?

 

「実はだな…」

 

俺はシンクが聞いた内容を教えてもらった。

 

「召喚された勇者は…帰る事も…元の世界と連絡を取る事も出来ない」

「そうだ…」

 

うぁ~テンプレな状況だな~俺も自分から飛び込んだとはいえ、召還されたのには変わりないから俺も帰れないし連絡も出来ない…ねぇ~…俺は特に問題ないけど…。

レベッカは心配するから連絡位しないとダメだけど…唯一の身内の爺ちゃんと婆ちゃんには…「自分が楽しいと思う事をおやり、そして自分が楽しそうと思う事があれば迷わずにおやりなさい。連絡?連絡なんてかまわん!その代わり帰ってきたらその楽しいと思った出来事を土産話として聞かせておくれ。後、私達も旅行する際に楽しい事があれば連絡がつかなくなるかもしれんが心配は無用じゃ…帰ってた時にでも土産話をしてやろう」って言うほど2人は快楽主義者である為、一先ず大丈夫だろう。

それに…おそらく今頃2人はロンドンを観光中だろう。

だから、問題があるのは自分の意思で来たわけじゃないシンクの方だろう。

 

「なぁユウト、今から街に行こうと思うんだが?」

「ん?…街?」

「あぁ、すぐにはどうこう出来る問題じゃないからな…一先ず街を案内しようかと思うんだが…」

 

街を案内ねぇ~それも興味を引かれるけど…それよりももっとこの世界の事を知りたいんだよね~どうしようか…。

 

「ねぇエクレール?街には図書館とかある?」

「図書館?…いや…街には無いな、だがお城に行けばある」

「う~ん、俺そっちに行きたいんだけど?ダメかな?」

「すまない。一先ず一緒について来てもらえるか?どうせお城に戻るには街を通る必要もある。それに街に着いたらお前達に渡しておく物がある。だが、その後でいいなら構わん」

「分かった、そうするよ。…おいシンク!何時までも落ち込んでないで街に行くぞ!」

「帰れな…えっ?……ユウト?」

 

俺はシンクの方に振り返りながら言うと、やっと自分の世界から帰ってきたようだって俺に気がついてなかったのか…。

 

「エクレールが街を案内してくれるってさ、行くぞ?」

「え?うん…分かった」

 

という事で俺達3人は街へと向かった。

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。
次話の更新も不明です。

次回 勇者と銃戦士、別行動をする


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