活動報告の変わりもかねている為ツイッターのURLもついでに貼っておきました。
では、どうぞごゆっくりしていって下さい。
ミルヒオーレside
ユウトがエクレールにシンクが落ち込んでいる原因を聞いている時お城では…。
「はぅ~…本当にどうしましょう。勇者様とユウト様、元の世界に帰れないなんて…」
召還の儀にそんな制約があったなんて…私全然知りませんでした…。
そんな事を考えながら私はメイドさん達に着替えを手伝ってもらっていた。
「確かに勇者様達、お困りでしょうね」
そうです…お2人とも困ってションボリしている筈です…。
「ふぇ~…。どうしましょう…?」
「とは言え、姫様には姫様のお仕事があらせられます」
「あぅ…で、でもアメリタ…」
「この後は両国選手への労いのお言葉。レオ閣下への終戦のご挨拶と戦勝国代表インタビュー。工業に協賛を頂いた団体へのお礼。その後のコンサートもリハ抜きでやるわけにはいきませんし、少なくとも本日は勇者様達の問題は学院組に任せて頂きませんと」
「…………はい…」
「それにこの手の事は姫のご学友、エルマール主席が頑張ってくれるでしょう」
シンクside
僕達3人と1匹は城下町に着いたのでとりあえずベンチに座って休憩していた、ただユウトだけはベンチの隣でここに来る途中で合流したタツマキと戯れていた。
「クゥ~ン♪」
「お、ここがいいのか?うりうり♪タツマキ、お前触り心地良いなぁ~♪」
ペロペロ
「おいおい♪くすぐったいだろ♪タツマキ」
ユウトは相変わらず動物大好きだね~僕は微笑ましい状態の1人と1匹を見ながら自分のポケットを探っているとある物が手に当たる…そうだ!これがあった!と僕はポケットから携帯電話を取り出す。
「まぁ、そうだよな~…異世界だもんな~…」
僕は携帯の表示が圏外になってるのを見てガッカリする…。
「異世界まで電波が届いてるわけないだろうが…」
ユウトが僕を見て呆れている…少し位期待したっていいじゃん…。
「全く…覚悟もないのに召喚に応じたりするからだ」
「覚悟!?覚悟も何も!このワンコが!!踊り場から降りようとしたら落とし穴を仕掛けて!」
「おいシンク!あれは落とし穴じゃなくて魔方陣だろ?それとタツマキのせいにするな!こいつは悪くない!」
そう言いながらユウトはタツマキを抱きかかえながら僕を睨んでくる…ってここに来たのはそのワンコのせいなんだよ!?
「落とし穴?タツマキが?」
すると、ユウトの膝の上でお座りしていたタツマキが首を横に振りながら目を瞑ると小さな魔法陣が地面に現れた。
「お?って読めねぇ…エクレール読んでくれない?」
「何々?ようこそフロニャルド。おいでませビスコッティ…」
「ワゥ、ワゥ」
とエクレールが読むと同時にここ読んで?とばかりに前足で示す。
それは魔方陣の端っこにありとても小さい文字だった…こっちの世界の文字で書かれていて僕もユウト同様まったく読めない…。
「注意、これは勇者召喚です。召喚されると帰れません」
「え……!!」
「へぇ~そう書いてあるのか……なら、あの単語があーなって…いや違うか…こっちの意味が近いか…これだけじゃ分からんな…」
「ワフ」
ユウトが何かブツブツと呟いてる隣で僕が確認でタツマキの方を見ると「ね、書いてあるでしょ?」とでも言いそうな顔で頷いていた。
「拒否する場合はこの紋章を踏まないで下さい…」
「ハッハハハハ♪そんなのこっちの文字読めないのに無理だ~♪クックククク♪」
「そんなん分かるかぁいー!」
「知るか!私に言うな!」
ユウトは何がツボったのか爆笑し、僕はついエクレに八つ当たりしていた。
「まぁ、貴様達を返す方法は学院組が調査中だ。じきに判明するさ」
「だと良いけど……」
早く見つかればいいな…。
「まぁ、その…何だ…アホと言えど、貴様とユウトは賓客扱いだ。ここでの暮らしに不自由はさせん。一先ずはこれを受け取っておけ」
エクレはかなりの量のお金らしき物が入った袋を僕とユウトに渡してくる。
「これ、お金?いや、流石にお金は…」
「お金って…何の金なんだエクレール?」
「戦場での活躍報奨金だ。受け取りを拒否などすれば、財務の担当者が青褪める」
戦で活躍した報酬と言われたらさすがに受け取らないと担当者の人にも悪いし…。
「なんだ、戦の報酬だったのか…なら、ありがたく貰っとくよ♪」
「ああ、2人とも受け取ってくれ」
ユウトもさすがに受け取るようだ。
「兵士たちも楽しいから戦に参加している者も多いだろうが…報奨金の支給は自分がどれだけ戦に貢献出来たかの大切な目安だ。少なくとも、参加費分を取り戻したいというのも本音だろうしな」
「え!参加費!?」
「へぇ~参加費がいるのか戦って」
「やれやれ…これはかなり初歩的な所から教えてやらんとな。ハァ……」
エクレがため息をつく…って僕達は異世界から来たんだから…こっちの事知らなくて当然だよ…。
「なぁエクレール?そろそろお城に行ってもいいか?」
「ん?ああ、一先ず報奨金も渡したしな構わない」
「ならここから別行動な…タツマキどうする?ん?ついて来るって?」
「ワフッ!」
タツマキが元気よく吠えつつ尻尾をパタパタと嬉しそうに振っている。
「よし♪じゃあタツマキ一緒に行こうか♪…シンクまた後でな~」
と言いつつユウトが離れていき、タツマキもそれについていく。
「え?ユウト何処行くの?別行動?また後でね~」
「行くぞアホ勇者。一先ず軽く昼食をとりながら質問に答えてやる」
「アホ勇者って…エクレ酷い…」
「お前はアホ勇者で十分だ、行くぞ」
そして、ユウトとは別行動となり僕とエクレールは商店街のような場所に向かって歩き出した。
レベッカside
街でシンクとユウトが二手に別れた時、紀乃川市ではちょうど学校が終わりレベッカは友人2人と共に帰宅途中だった。
「…ユウト…結局学校に来なかったな~…」
「そうだね~黒葉君、どうしたんだろ?」
「やっぱり、和泉君についてったんじゃない?」
「う~ん…そうかも…2人とも携帯繋がらないし…」
どうしたんだろ?シンク同様携帯もまだ繋がらないし…こんな時間まで寝坊かな?
「ねぇねぇ、みんなで黒葉君の家に行ってみない?」
「え?ユウトの家に?」
「それいいわね!行こうよレベッカ~!」
「そうそう!もしかしたら風邪で動けないのかもしれないし!行ってみようよ!」
もしそうなら心配だけど…。
「でも~…ユウトの家ってここからちょっと遠いよ?」
「大丈夫大丈夫!さぁ、レッツゴーー!」
「そうそう!そんなの問題なし!レッツゴーー!」
と言いながら2人は私を置いて意気揚々と走りだしてしまった…という事で私達は家に帰る前にユウトの家に寄る事なった。
「2人とも~~!ユウトの家、何処か知らないでしょ~!それにそっちじゃな~い!!」
場所は変わってユウト家の前
「来てはみたけど…家に居るかな?」
「私は庭の方を見てくるよ~」
そう言いながら友人の1人が庭の方に向かった。
「行っちゃった…。まぁいいや、レベッカインターホン押してみたら?」
「うん…」
ピンポーン…ピンポーン…
「……」
「反応…無いね…どうする?レベッカ」
「どうする?って…2人がユウトの家に行こうって言ったんじゃない…ハァ…」
私がため息をついていると、庭の方を見に行っていたもう1人の友人が戻ってきた。
「う~ん…庭からちょっと覗いてみたけど見えた限りではどの部屋にも明かり付いてなかったよ?」
どの部屋にも明かりが付いてない…そう言えばユウトのおじいちゃん達は今旅行でロンドンに行ってるんだっけ…ユウトの部屋にも明かりが付いてないみたいだし…家にはいないかも…いや、もしかしたら居るかもしれないけどISOにログインしてて気が付かないだけかもしれない…その方がありえそうだな~…前にもあったし…。
「仕方ない、黒葉君家に居ないのかもしれないし…一先ず帰ります?」
「そうだね~あ、確かこの近くって新しいケーキ屋さん出来たらしいよ?寄って行こうよ!」
「私は止めとく」
「「え?レベッカは行かないの?」」
2人の友人が何故かハモる…。
「うん、帰ってISOにログインしてみようかなって、ユウトがログインしているかもしれないから」
「あれ黒葉君もISOやってたんだ。アバター名は?」
しまった…2人は知らないんだった…どうしようかな?
「う~ん、それは言えないかな~」
「え~何で~教えてよレベッカ~」
「ユウトってある事がきっかけであんまり周りの人にISOやってるのを知られるの嫌ってるんだよね」
「それでも~アバター名だけ!アバター名だけでいいから~」
2人が何故か息の合ったタイミングで泣いたフリをしながら抱きついてきた…2人とも私より…大きい…何処がとは言わないけど…。
「う~…分かったわよ。その代わり周りの子には内緒よ?…ユウトのアバター名はRouでロウよ。これでいいでしょ?さぁ帰ろ」
「Rouでロウ?あれ?何かその名前聞いた事があるような…?」
ああ、言わないほうが良かったかも…ごめんねユウト…私は心の中でユウトに黙祷する。
「もうちょっとで出てきそうなんだけど…」
「い、いいから!早く帰ろ!」
「あ!そうだ!ISOで行われた第7回PVPバトルロワイヤルの部で優勝したのも確かRouだったはず!」
「そうそうそれそれ!優勝者のアバター名もRouだった!あ~スッキリした~…ってえええぇぇ!?って事は黒葉君があの優勝者!?」
「あ~…やっぱり知ってたんだね…でもその事はここだけの話にしといてね2人とも騒ぎになっちゃうから…」
「うん、分かったけど…本当に黒葉君があの唯一地雷武器の銃系だけで戦うって噂のガンマスターRouだったの?」
「そうだよ、ガンマスターって言うのはユウトが付けたんじゃないけどね…それユウトの前で言っちゃ駄目だよ。そう呼ばれるの嫌ってるから、後地雷武器ってのもね」
「嫌ってるなら言わないけど…どうして隠すの?」
「優勝した時にはアバター名隠して出場してたんだけど…ユウトってその時はギルドに入ってなかったから会場を出た途端…勧誘の嵐にのまれちゃって…」
「なるほど…あれ?それでも名前隠してたなら私が知る筈ないんじゃ?」
そう、問題はその後なんだよね…。
「話には続きがあってね…その後、ユウトの出場する部の試合を観戦してた私とシンクがユウトと合流するために会いに行ったんだけど…その際にシンクがいつもの様に「ロウ優勝おめでとー!」って言っちゃったんだ…勧誘に囲まれている最中のユウトに向かって大声で…」
「あちゃ~…それでアバター名がばれちゃったのか…って事は周りにばれるのを嫌うのはもしかして…」
「うん、それが原因で勧誘のメールが毎日毎日送られてくるようになったらしいからね、ネットでも一時期面倒くさい事になったりもしたし…今でもまだ届く時あるらしいし…」
「うっわ~…それは確かに周りに教えたくなくなるわ…絶対黒葉君の勧誘会が学校で勃発するわ…」
「そ、だから2人には内緒にしておいてほしいんだけど?」
「もちろん内緒にするよ!その代わり今度素材集めに行くときに私も一緒に行っちゃ駄目?腕がたつ人を探してたんだよね~」
「あ、ずるーい私も行きたーい!レベッカ~」
また、2人が抱きついてくる…。
「え、えっと…分かったから!今度素材集めに行く時は連絡するから…離れて!」
「「やった~!!レベッカ大好き!」」
やっと開放された…ユウトは嫌がりそうだけど仕方ない説得してみるか。
「もう…調子いいんだから…そろそろ帰ろ?」
「あ~そうだね、帰ろっか…黒葉君もいなかったし」
そして私は2人の友人と共にユウトの家を後にした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次話の更新も不明です。
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