ヒーロー名「エターナル」 作:オンドゥル太郎
『エターナル』
『ファング』
「変身」
「斬殺」
俺はメモリをドライバーへと装填し、仮面ライダーエターナルへと姿を変える。
男はファングメモリを自分の右目に現れた生体コネクタへと差し込み、ファングドーパントへと姿を変える。
さらにのそりと黒い巨漢、脳無が混ざり三角形の形で向かい合う。
三者は示し合わせたわけでもなく、一斉に動いた。
エターナルの蹴りとファングドーパントに蹴りがぶつかる。
二人がぐらついた瞬間に脳無がエターナルに向かって拳を振るう。
それを見切ったエターナルは回転しながら回避、同時に脳無の足を蹴り抜、けなかった。
「⁉︎」
声に出すより早く、脳無の拳がエターナルを捉える。
踏ん張ろうとしたものの、その圧倒的なパワーにより、足の裏が火花を散らす。
「よそ見してんじゃねえ!」
横から襲い来るファングドーパントの蹴りを上体を大きく逸らして回避。
『ルナ』
メモリをベルトのマキシマムスロットへと装填。
自分の身体を布のようにして、ファングの猛攻を掻い潜る。
「避けてんなよ!」
ファングが手や足に刃を生み出し、襲いかかって来るが、エターナルエッジでそれを受け止める。
こいつの格闘戦の際の違和感はこれだ。
こいつは攻撃に合わせて刃を生み出して攻撃する。
故に、先ほどの、変な動きや妙に弱いパンチでできたってわけだ。
『メタル』
俺はルナメモリをメタルメモリへと変え、ファングの一撃を受け止める。
「そんなもんか?」
「まだまだ!」
ファングの拳を受け止め、エッジで胸を切り裂く。
火花が散るが、明らかにダメージになっていない。
ファングの刃をエッジで受け止め、至近距離でやつの腹に向かってエターナルショットを連射する。
現在のエターナルショットには事前に入れていた「アクセルメモリ」が入っている。
連射性能はアサルトライフルと変わらないだろう。
思わず後退したファングを飛び越え、脳無が現れ、飛び蹴りを放ってくる。
「メタル」を起動している今、俺は基本的な攻撃は受け止められる。
だが、第六感とでも言おうか、本能的な何かが俺を動かした。
横へ転がりながら、メモリを「アクセル」から「ヒート」へと変える。
『ヒート マキシマムドライブ!』
スライドを引き、マキシマムドライブを発動。
放たれた一撃は、仮面ライダーですらダメージを負う強力な一撃。
脳無の巨体に着弾と同時に、凄まじい爆発を巻き起こす。
「なに?」
その一撃を食らった脳無は、そこにいた。
皮膚の表面は焼けているものの、爆発の威力を考えれば、上半身が吹き飛んでいてもおかしくないはずだが、
「必殺技を受け止められてるじゃねえか!無駄だぜ!その脳無には、複数の個性を入れていてな!ショック吸収に再生、おまえなんかじゃ倒せないんだよ!なんせあのオールマイト用の兵器だからな!」
………なんか全部喋ってくれたんだが。
なんか、黒幕っぽいやつが洗脳でもされたかの如く情報垂れ流してんですけど。
うん。たぶんアイツが黒幕じゃないんだろうな。
ショッカーの方がまだ口硬い気がする。
おっといけない。
なかなかの衝撃に固まっていたら、脳無が再生してやがる。
「どこ見てんだよ!」
デジャブを感じるが、再生中の脳無を飛び越え、ファングが襲いかかる。
冷静にショットで撃ち落としたが、普通にバク宙で起き上がり、突っ込んでくる。
ギルスかよ。(褒め言葉)
ファングの刃を逸らしつつ、的確にやつを切り付けていると、復帰した脳無がタックルを仕掛けてくる。
「読めてるよ。」
俺はファングを足場にそれを避け、ファングはそのタックルへ巻き込まれる。
二人?して壁に突っ込むが、ファングはギリギリで抜け出し、こちらへ突っ込んでくる。
力自慢の脳無とは違い、こいつは厄介だ。確かな技術を使って責めてくる分、かなりやりずらい。
「とはいえだ。」
俺はファングの拳を受け止める。
「おまえ如きに負けるのなら、あの日、アイツらは勝っていない。」
『エターナル マキシマムドライブ!』
俺はファングの顔面を掴む。
「がっ!なにを、俺になにをした!」
「簡単だ。ただ、地獄への片道切符を持たせただけだ。」
『ゾーン』
ゾーンメモリを起動し、自分の周囲へ26本のメモリを浮かばせる。
『アクセル バード サイクロン ダミー エターナル ファング ジーン ヒート アイスエイジ ジョーカー キー ルナ メタル ナスカ オーシャン パペティアー クイーン ロケット スカル トリガー ユニコーン バイオレンス ウェザー エクストリーム イエスタデイ ゾーン』
それらが順番にエターナルの体に付けられた、大量のマキシマムスロットへと装填されていく。
全てのメモリを読み込むと、俺は身体に緑のエネルギーを纏う。
フラフラと近づいて来たファングを立ち上がりこちらはへ向かってくる脳無へと投げつける。
『エターナル マキシマムドライブ!』
ファングと脳無がぶつかったのを確認すると、俺は高く跳躍する。
「エターナルレクイエム」
ファングドーパントと脳無、重なり合った2体の怪物へと強力な飛び蹴りが放たれた。
巨大な爆発が起こり、爆炎の中からエターナルがゆっくりと歩いてくる。
爆炎と煙が晴れた先には、メモリが排出され、気絶したファングドーパントの男と、頭以外が消滅した脳無だった。
「なんなんだよ。なんなんだよ!あのチート野郎!黒霧!脳無が再生するまで待ってアイツを潰せ!」
「死柄木弔、ここは引きましょう。」
「子供の癇癪だな。どっかの爆発頭を思い出すぜ。ま、もう遅いがな。」
俺が見上げた先には、飯田が連れて来たオールマイトを含めた大勢のプロヒーローがいる。
「大人しく捕まれば30秒くらいは減刑できるように口添えしてやるが、どうする?」
「死ねよ。チート野郎が!はあ。ゲームオーバーか。最後に…あ?」
死柄木が先程まで先生と生徒が倒れていた場所へと目をやるが、そこには誰もいない。
「人質を残しておくわけないだろ。とっくに助けてるよ。」
そう言って俺はゾーンメモリを掲げる。
5分ほど前、
死柄木がこちらへの説明をしてる最中に、俺は植え込みの方へと全員を移動させていた。
「ペラペラと情報を垂れ流してくれた上に、油断してくれてありがとう。そっちの黒霧くんも俺を拘束しようと狙う前に、自分の周りを見ようね。」
この戦いの中、黒霧はずっと足元にワープホールを作ろうとしていた。
全てゾーンメモリでゲートごとどかしてたんだけど。
黒霧は死柄木の肩に手を置き。、自分の身体にゲートを作る。
「帰りましょう。」
「逃すと思うか?」
俺はゾーンを起動し、脳無の頭部を隠す。
だが、ファングの男は隠せず、先に黒霧に回収されてしまう。
「ちっ。」
「脳無は回収できません出したが、まあいいでしょう。」
ゾーンメモリでワープホールに干渉してみるが…ダメだな。
あいつにくっついてるから移動させても無駄。
向こう側すら確認できない。
「逃げられたか。」
俺は変身を解き、噴水横から移動させた先生たちの元へ行く。
「先生、大丈夫ですか?」
俺は空間から、一本のメモリを取り出す。
『リカバー』
リカバーメモリ。
修復の記憶を内包したメモリであり、W本編には登場しないメモリだ。
触れた物を修復する事が可能であり、数少ない治療に活かせるメモリだ。
俺はそれをベルトへと装填する。
今のように、ドライバーへとメモリを入れれば変身はしないが、そのメモリの力を引き出せる。
俺が相澤先生へと触れると、体の傷が、時間が巻き戻るように治っていく。
同じように全員の傷を治し、他の先生へと引き渡した。
このメモリはあくまで修復の力を内包したメモリだ。
傷は治せても、体力や血液までは完全に戻らない。
後は、ちゃんとした治療を頼むしかない。
こうして、波乱の1日、USJ襲撃事件は幕を閉じた。
少し後、風都のどこか。
「仮面ライダーには勝てませんでしたか。」
「すみませんでした。」
「まあいいでしょう。データは取れた。エターナルの固有能力、メモリの機能停止から、26本の同時マキシマムドライブまで。何より、」
男は振り返り、頭を下げるファングの男を一瞥すると、窓の外、風のない、風都の街並みを見る。
「園咲永太のロストドライバーにメモリブレイク機能が備わっていたとは。」
あの血も涙もない男に心が戻ったとでも言うのか。
男は笑う。
かつての裏社会の魔王も今はあのザマだ。
彼らの因縁もじきに終わるだろう。
「新しいファングメモリはいつもの場所にあります。今回のは少し危険なのでお気をつけて。」
ファングの男が去ったのちに、男は笑う。
あの異物が作った平和など、ぶち壊してやろうと。
この悪意に気づく物は、まだいない。
園咲永太
同時に音ゲーと格ゲーとシューティングゲームをこなすみたいなことしてたやつ。
まあほぼゾーンメモリのおかげなんだけど。
ファングの男。
名前どうしよう…
これからもたまに出てくる。
脳無
首チョンパ。
雄英コソコソ裏話!
今回、オールマイトが遅れた理由は、通勤路でヴィランやら、泣いてる子供やらパパラッチやらに絡まれていたからです。