ヒーロー名「エターナル」   作:オンドゥル太郎

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「仮面ライダーBLACK SUN」 一気見したんですが、面白かったです。

プライムで見られるので仮面ライダー好きで、グロいのが行けるなら、おすすめです。

感想ありがとうございます。執筆の励みになっています。
現在、感想返しはできていませんが、時間が開けばやろうと思います。


雄英高校編
3話 入学


4月。

 

雄英高校近くのアパート(園咲がまるまる買い取った。)に引っ越した俺は、久しぶりの完全に1人の時間を楽しんでいたが故に、寝坊してしまった。

 

仕方がない。いくら家族が大好きでも、1人の時間が欲しい物なのだ。

 

しかもこの体は思春期真っ只中。精神年齢は30代だが、1人で考え込む時間が欲しいのだ。

 

そして今、俺は雄英高校内を走り回っていた。

 

先に体育館を覗いたのだが、なぜか俺が所属する1年A組の場所だけぽっかり空いていたのだ。

 

これには流石に驚いた俺は、現在意味がわからないくらい巨大な雄英高校内を走り回りながら、メモリを使用するか迷っていた所だった。

 

「あいつの話だと…確か主人公が初日に除籍になりかけたんだったけ?」

ここでの弊害は、やはり原作の知識不足。

それを抜きにして、入学式とガイダンスをせずに、個性把握テストをするなど誰が思うだろうか。

 

案の定、朧げな記憶だけで走り回っている永太の中で、主人公の緑髪のもじゃもじゃは、初日に除籍されかける問題児というイメージができていた。

まあ一部は当たっているのだが。

 

「どうせ通りすがりのライダーみたいな性格してんだろうな…ん?校庭に誰かいるな。」

 

校庭を見ると、青いジャージを着た集団と長髪の男。

そしてトゲトゲした髪の男が掌を爆発させ、ボールを投げ飛ばす光景だった。

 

「なるほど、個性ありの体力測定ってわけか。そんでもって。」

永太は集団の中に緑色の髪を見つける。

 

「あいつが主人公。えっと、緑、緑、緑屋、だったけ?まあ直接聞けばいいか。」

それはポケットからメモリを取り出す。

 

『ゾーン』

次の瞬間、永太の姿が掻き消えると、校庭のど真ん中へと現れた。

 

 

 

緑谷出久達が入学式やガイダンスをほったらかし、担任の相澤消太によって個性把握テストを行おうとした時、誰かが言った一言。

「楽しそう」

この一言で状況は一変した。

 

「最下位は、除籍処分とする。」

相澤の一言で一気に全員の緊張感が高まった瞬間だった。

 

「すみません。遅れました。」

そう言って1人の男が校庭に現れた。

瞬間移動の如く現れた男に生徒全員が驚く。

 

「え、誰?」

「制服、ってことは同級生じゃね?」

「先程、1人遅れているとおっしゃっていたのでその人では?」

それぞれから様々な視線を向けられる中、永太は意にも返さず相澤へと近づく。

 

「すみません。夜遅くまで引っ越しの作業をしていた物で、寝坊してしまいました。あ、それでも入学式には間に合ったんですよ。」

そう言って頭を下げる。

必要とあらば流れるように嘘をつく男、園崎永太!

 

「もういいから、園咲、今は個性把握テストをしてる。最下位は除籍な。」

「わかりました。遅刻のペナルティはありますか?」

「そうだな。15分の遅刻だから、全ての記録から15引け。」

「わかりました。」

 

一連のやり取りを見ていた生徒は驚きの声を上げる。

 

「先生、いくらなんでもやりすぎです!」

最下位が除籍だってのに、成績減らされるって、おかしいじゃないですか!」

「「うるせえよ。」」

その喧騒を相澤と永太の2人は声を揃えて黙らせた。

 

 

「ヒーローが遅れていいわけねえだろ。バカかお前ら。」

「事件現場に1分1秒でも早く着かなきゃならねえヒーローになるための学校で遅刻だぞ。こんぐらいは当たり前だ。本人も了承してんだからつべこべ言うな。」

「「「はい。」」」

そうして黙りきった校庭で、個性把握テストが開かれた。

 

 

 

 

「それじゃあ次、園咲。」

「はい。」

ボール投げの準備を待っていると、俺の番が回ってきた。

 

「個性ありで、この円から出なく何してもいいぞ。」

「わかりました。」

 

周囲ではクラスメイトがヒソヒソと離している。

 

「どんな個性なんだろう?」

「さっき急に現れたから、瞬間移動か超スピードじゃね?」

「あの現れ方は、瞬間移動というよりも、空間操作のように感じますが…」

あのポニーテールの子感が鋭いな。

というか、よく見たら八百万家のお嬢様じゃねえか。

なるほど、彼女がクラス一の秀才お嬢様か。

 

「それじゃあ、行きますか。」

俺はそんな考えを巡らせつつ、ポケットからメモリを、腰のポーチからドライバーを取り出す。

 

『エターナル』

 

ドライバーを腰に装着、同時にメモリを起動する。

一拍置いて、メモリを装着。

 

「変身。」

そう呟くとメモリごとメモリスロットを横へ倒す。

直後、強風と同時に永太の体を白い結晶のような物が多いはじめ、それが白い装甲へと変わっていく。

 

そして再び、雄英高校内で、仮面ライダーエターナルが現れた。

 

 

 

 

 

 

一年A組の反応は、見事に一致した。

「「「へ、変身した!!!」」」

 

謎の多いクラスメイトが、妙な機械を取り出したかと思うと、なんと変身したのだ。

 

「なんだよあれ、かっけ〜!」

「ケロ、真っ白ね。」

「ツノ生えてる!」

「純白、光の使者か。」

 

ただ、相澤消太だけは違う側面を見ていた。

(抹消が発動した中で変身できた。異形系か、個性とは別の物か…)

 

 

 

周りの視線と声がすごい。

騒ぎの中心になるのは好きじゃないんだが。

 

「それじゃあ、行くか。」

『ゾーン』

俺は空間を操作して、一本のメモリを取り出す。

 

ここで疑問に思っただろう?

俺は今、メモリを起動しただけで空間操作を扱えた事が。

 

ここで一つ教えてやろう。

俺が適合したのは、エターナルだけではない。

()()()()()()()()()()()()()()()()

その中でも特に適合率が高かったのが、エターナルとこのゾーンだ。

さらに、エターナルとして戦っている間、ほぼ皆勤賞でゾーンを使っていたため、俺は特殊能力を手に入れた。

 

【ハイドープ】

メモリとの適合率が高すぎたり、長期間メモリを使用し続けることで、超能力を得た者をこう呼ぶ。

能力は、メモリに関係するものも有れば全く関係ないものまで、千差万別。

詳しくは「風都探偵」のアニメか漫画を見てくれ。

ようは、俺はエターナルとゾーンのハイドープと化した。

 

結果、俺はベルトなどを使用せずに、メモリを起動するだけで、空間操作が行えるのだ。

 

先ほども使ったが、このゾーンメモリの能力は、空間操作だ。

説明が面倒なので簡単に言えば、空間をマス目に見立て、自在に組み替える事ができる。

だがこれはゾーンドーパントの力だ。

 

だが、俺の力は、もっとクリエイティブに運用できる。

 

例えば、目視できる範囲への転移や、決められた場所に置いておいたものを取り出したり。

 

そして、今俺が取り出したメモリは

 

『サイクロン』

俺はそれを腰の横にあるマキシマムスロットへと差し込む。

 

『サイクロン マキシマムドライブ!』

その瞬間、校庭に強風が吹き始める。

強風はエターナルを中心に吹き荒れ、次第にまとまり、竜巻へと変化する。

そして俺はその風を拳へ纏い、空中へ投げたボールへと打ち出した。

ボールは彼方へと飛んでいき、そのうち見えなくなる。

 

少し経って、機械は飛距離を出した。

 

『1261メートル。』

「「「1261メートル⁉︎」」」

「なんだよあれ⁉︎」

「風を纏っていたのかしら?」

「属性は風。か」

「あんなのぜってーモテるじゃねえか!!」

「かっけ〜」

 

周囲が騒いでいるが、俺は気にせず相澤先生の元へ行く。

 

「やりすぎですか?」

「いや、他のやつをやる気に差あるにはちょうどいい。さすが入試2位だな。」

その一言に周囲の生徒は騒然となる。

 

「入試2位ってマジかよ!」

「やっぱりすっげえな!」

「いや、あれで入試2位ってマジで?」

 

なるほど、周囲のやる気をつけるためか。

ボール投げでこれだ。結果は分からんが、俺が上位に入っていることは間違いない。

少なくともこれで上位人枠は埋まるわけだ。

全員の危機感を煽るためにあえて言ったのか。

 

「なかなかの策士ですね。あ、それと」

俺は相澤先生に近づくと小声で囁いた。

「これは個性じゃないので、いくら()()()意味はないですよ。」

「そうか。面倒が省けた。ドライアイなんだよ俺。」

「個性強いのにもったいないですね。」

俺はその場を離れた。

 

さて、こっからはサクサク行こう。

 

握力

 

『バイオレンス』

 

俺が握力計を握ると、

 

バキッ

 

「あ、」

「…計測不能。」

「握力計ってあんな普通に握って壊せるんだな。」

「すいません。」

「別にいいよ。」

 

結果:計測不能

 

 

50メートル走

 

「さあ、振り切るぜ。」

『アクセル』

 

 

「はっや⁉︎」

「なにあれ?」

「風の個性じゃないのか⁉︎」

 

結果:0.5秒

 

 

立ち幅跳び

 

「次はこいつだな。」

『バード』

 

「園咲、それどんぐらい飛べる?」

「攻撃されたり体力が切れたりしなければ。」

「もう良い。無限にしといてやる。」

 

結果:無限

 

 

反復横跳び

 

「こいつもアクセル…同じメモリじゃ物足りないよな。」

『ルナ』

 

「なにあれ?」

「さあ?」

「なんか金色に光ったと思ったら、なんか、ゴムの様に跳ねたり分身したり…なんなんだあれは?」

 

「計測不能でいいか。」

 

結果:計測不能

 

 

 

 

 

そんなこんなで終わり、結果発表の時間だ。

 

 

1位:園咲永太

 

2位:八百万百

 

3位:爆豪勝己

 

 

なるほど、八百万百。

構造や原理を詳細に理解する必要があるが、それさえなんとかすれば機械類ですら創造可能。

 

地球の本棚と繋がったらえぐい事になりそうだな。

 

なんなら、ガイアメモリ一本ですらすごい事になるだろう。

 

うまくいけば、この世界にないライダーシステムすら生み出せるかもしれない。

 

それにしても握力計を万力で締め付けるのには流石に驚いたな。

 

そんでもって、3位。

 

あれか〜。

 

永太の視線の先には、明らかに不機嫌な表情で結果表を睨みつけているトゲトゲ爆発男。

 

もとい爆豪勝己。

 

主人公の幼馴染で、ライバル。

俺はこいつのことが好きではない。

話に聞くと、序盤以降はちゃんと改心?成長?したらいが。

はっきり言って、「来世に期待してワンチャンダイブ」なんて事を言う人間を好きになるわけがないだろう。

 

とはいえ、今は何もしない。

 

ここはヒーロー科。

こっちの世界で調べたことだが、生徒どうしで戦うような授業もあるらしい。

もしその時がくれば…

 

 

 

その後、相澤先生の「除籍はウソな」というか衝撃の発言により、入学初日は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

「なあ!おまえの個性すっげえな!園咲だったけ?」

「ん?ああ、ありがとう。」

放課後、カバンに書類を詰めて、教室を出ると、扉の前で固まっていたクラスメイトに捕まった。

 

「俺は園咲永太。お前らは?」

「俺は上鳴。こっちは芦戸と峰田だ。」

「よろしく!」

「よろしくな!」

「上鳴、芦戸、峰田か。よろしくな。」

目の前のチャラ男、ピンクガール、ブドウの3人の名前を覚える。

 

にしてもキャラ濃いな。

 

「そんで、園咲の個性ってなんなんだ?」

「俺?俺は…」

ワクワクした顔でこちらをみてくる3人を通り過ぎ、永太は言った。

 

「俺は、()()()だよ。」

 

「え?」

「はあ?」

「?」

?を浮かべる3人を背中に俺は歩き出した。

クラスメイトと交流したいとは思うが、今日は別に用事があるんだ。

 

 

 

しばらく歩くと、俺はB組の前へと行く。

 

「よっ、元気?」

B組の教師に残った1人の男子生徒がこちらへよってくる。

 

「永太。そっちこそ、A組はどう?」

「なかなかに個性的な面々が揃ってるよ。」

「そっか。よかったよ」

ソイツは手元の何かを見る。

「…とりあえず、帰ろうぜ。」

「うん。行こうか!」

 

俺とソイツは、雄英からの帰路を急いだ。

 

こうして、俺の雄英高校での日々が始まった。




緑谷出久。
除籍されかけてた男。
永太はずっと緑屋と間違えてたが、最後の結果発表で緑谷だと知った。
ついでに、色々誤解していた事を心の中で誤った。

爆豪勝己。
ずっとキレてた入試3位の男。
前世で色々あった永太に目をつけられた模様。
次回、さっそくそのプライドをぶち壊せる機会が来る模様。
本人は、永太が2位と聞いて、自分こそが一位だ!とかろうじてプライドを保ってる模様。

B組のソイツ。
入試一位の男。
Wとくっついてる世界なら、あれやこれの世界も繋がってるよね?という理論でつれてきたキャラ。
本格的に出すのは、体育祭編で。
ちなみに転生者とかではない。

次回は遅くなるかもしれません。
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