ヒーロー名「エターナル」   作:オンドゥル太郎

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  学 う あ
  編 や や
  。 く っ
    終 と
    わ 
    る 


オンドゥル太郎。ある日の昼頃の俳句。


6話 戦闘訓練(下)

『エターナル』

「変身!」

迫り来る氷塊に向かい、変身しながら拳を振り抜く。

 

「チッ。」

地面を這うように現れた氷を蹴り砕き、さらに飛来した氷塊を拳で砕く。

 

『ヒート マキシマムドライブ』

爆ぜるように現れる氷のトゲをマキシマムドライブの回し蹴りで粉砕。

同時に轟が放とうとしていた氷塊を溶かす。

 

「くっ!」

「氷の一芸だけか?効かねえぞ!」

氷のトゲを避け、メモリを取り出す。

 

『オーシャン マキシマムドライブ』

『アイスエイジ マキシマムドライブ』

 

「凍結ってのはこうやるんだよ。」

「チッ!」

 

エターナルショットに刺したオーシャンメモリで波を召喚。

ベルトのマキシマムスロットに刺したアイスのマキシマムドライブで氷を薄く地面へ走らせると同時に、轟を上から襲う波を丸ごと凍らせる。

なるほど、瞬時に氷で相殺したか。

 

まあ、意味はないが。

 

『ヒート マキシマムドライブ』

 

「一回綺麗にしとこうぜ!」

戦いで生まれた大量の氷を一気に溶かす。

 

『オーシャン マキシマムドライブ』

 

「ウォータースライダーだ!」

氷が溶けて生まれた水を操り、轟へとぶつける。

なるほど、触れた水も凍らせられるのか。

 

さらに飛んできた氷塊を砕いていく。

そろそろいいかな?

 

「フッ!ハッ!どうした轟!なぜ左を使わない!」

「⁉︎なんでおまえが知ってんだよ。」

氷の連撃が止まる。

こちらを見る轟の目は、怒りと疑問、焦りが混ざり合った複雑な表情をしていた。

 

「おまえの父親、あのエンデヴァーだろ、万年2位の。」

そう言って永太はかつて戦った相手を思い出す。

正直、うるさかった事とオールマイトが印象深すぎて、他のヒーローに関してはうっすらとしか覚えていないが、確かにあの日いた男だ。

 

「炎を扱うヒーローの息子が氷だけを扱う。これはいいだろう。だが、明らかに片側からしか出さないのは不自然だ。後は、そうだな、個性の内容は身体的特徴に現れる事がある。例えば、今のおまえのような髪色が半分ずつ違う、とかな。」

俺が友人から聞いた話では、轟は片方から氷をだし、片方から炎を出す個性のはずだ。

初めて聞いた時ダブルみたいだなって思ったから間違いない。

 

そこに加えて、先程言った点と、彼の家、轟家にまつわる一つの噂。

 

「個性婚だろ?」

自身の子が受け継ぐ個性をより良いものにするために、自身の個性の弱点を補えるような個性の持ち主と結婚する事。

昔の名家がよくやった手口だ。

調べれば園咲の家系にもあるだろう。

まあ、うちはガイアメモリの影響もあり、今ではほとんど無個性だが。

 

「お前に何がわかる…」

「わかるわけねえだろ。」

轟の言葉を遮るって言った俺の言葉に、轟目が見開かれる。

 

「人は他人にはなれない。他人の状況を理解できても、その心境を、感情を、完全に解ることは出来ない。どこまで行っても他人は他人だからだ。」

「なら「だがな。」」

轟の目を見て俺は言う。

暗い、どんよりとした目。

何かに取り憑かれた、何かに固執し、自身を縛り付けた人間の目だ。

俺は静かにメモリをマキシマムスロットに入れた。

 

『エターナル マキシマムドライブ』

「人は人を思いやることができるんだよ。」

俺は右足を振り上げ…

 

「そこまでです!」

轟の眼前で止めた。

 

「ナイスだ、八百万。」

「いいえ、園咲さんが貸してくれたメモリガジェットのおかげですわ。」

そう言う八百万の手には、俺の私物であるスタッグフォンとスパイダーショックが乗っていた。

 

そして轟の肩には、捕縛テープがかけられていた。

 

 

 

 

話は訓練開始の直前に移る。

 

 

 

「相手側が核を守る時に1番手っ取り早く強力な作戦ってなんだと思う?」

「おそらく、核ごと周囲を凍らせ、物理的に触れられなくなること。」

「そう。これが当たってれば、爆豪は遊撃に出る。俺一人を押さえれば、分厚い氷を破壊する手段が限られる八百万をおいて、俺を優先的に抑えれば勝ちだからな。」

「私も手段はありますが、轟さんの動き次第ではすぐに捕縛されるでしょう。」

「ということで、今回の作戦の要は八百万だ。はいこれ。」

「これは、なんですか?」

俺は八百万にメモリガジェットを渡す。

「それはメモリガジェット。そのままでも色々な機能が使えるほか、このギジメモリを差し込めば、戦闘だってこなせる。かなり役立つアイテムだ。使い方は教えるから一回で覚えろよ。」

「わかりましたわ。」

 

 

 

現在、

作戦は単純。爆豪と轟の注意を引きつつ、八百万とメモリガジェットで核を創作、核に触れられるなら、それを目的に、無理なら捕縛テープで確保する。という作戦だ。

 

ちなみに、別行動をとった理由としては、八百万の格好で気が散るというのもある。

 

個性の都合とはいえ、もうちょっとちゃんとした服着ようよ。

 

そんなくだらない事を考えつつ、俺は轟に向き直る。

 

「これはお節介だがな、この先、氷だけでやってけるほど、雄英(ここ)は甘くないぞ。」

 

俺は八百万に上着を着せる。

見てて寒そうだからな。

 

「進む方向がわかんねえなら、誰かに聞くのも一手だぞ。少なくともここには、そう言うお節介が大好きな奴らが集まってるからな。」

そう言って俺と八百万はビルを後にした。

 

 

 

 

 

その後の評価は、MVPが八百万となった。

俺と爆豪はやりすぎと怒られ、轟はなんも言われなかった。

 

夕方。

バイクから降りて、アパートの部屋に戻ると、小包が届いていた。

 

中には黒い小箱と一枚の手紙。

 

手紙の内容は母さんからだ。

 

 

永太へ。

あなたが考案したアイテムの開発は順調です。

いくつかは完成間近まで迫っています。

先週お願いされた物は同封しておきました。

健康な生活を送って、学校生活を楽しんで下さい。

追伸

先月から、一部のヴィランが集まり何かを企てているそうです。

捕まった下っ端の証言では、雄英高校と、オールマイトに関係する計画を企てているとの事です。

この件は雄英高校にも知らせていますが、不確かなことも多いです。

気をつけてね。

 

園咲文香。

 

 

俺は小箱を開けて、中身を確認する。

 

須々木田が言っていた雄英高校襲撃っていうのもすぐだったはずだ。

 

詳細な日程はわからんが。

 

まあでも、被害は原作より抑えられるんではないだろうか。

 

今の雄英には仮面ライダー達が集まっているんだから。




轟くん。
がんばったで賞の男。
四階に核を置き、部屋を氷で埋め尽くすように凍らせて、自分は2階で待機。
爆豪は…なんか勝手に飛んでった。
この先どうなるかは未定

八百万百
本作のヒロイン候補
とはいえ、永太への好感度が一定以上かつ精神年齢がちょうど2倍近い永太が決意して手を出すというルートのみのため、望みは薄い。
ちなみにこのルートの場合、現在作者が考えている結末とは変わるだろう。

園咲永太
原作を知らないので、USJ編がいつかを知らない。
余談だが、この話の後、晩御飯を外食にしようと立ち上がった際に足を机に引っ掛けて転び、腕を痛めた。

エターナルショット。

ちゃんと描写していないが、
メモリを装填し、スライドを引いて離すとマキシマムドライブを発動できる。

次回、USJ編。

たぶん遅くなってしまうので、その時はすみません。
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