ヒーロー名「エターナル」 作:オンドゥル太郎
俺は夢の中で鳩に襲われたんだがな、
眼前に迫る鳩をなんとか両手で押し留めてる所で目が覚めたんだが、
なぜか、生物を抱えたような感触が手に残ってたんだ!
あれは悪夢や超スピードなんてもんじゃねえ!
もっと恐ろしいものの片鱗を見たぜ。
そんなふうに深夜3時に飛び起きた俺を、扉の隙間から妹が見てたんだとよ。
ナズェミテルンデス!
バス内で揺られながら、俺はさまざまな事を考えていた。
昨夜の内に、
・黒を白にする弁護士
・暴力事件を起こした男(顔写真あり)
・事件の被害者の男性と掲示板で有名な占い師
・事件の被害者の女性(姉妹)
・大企業の社長
を見つけた。
他にも
・世界を回る冒険家
・レストランのオーナー
・警察官
・引きこもりのバイオリン職人
あたりはネットだけで見つけられた。
正直、ネットでここまで見つけられるとは思っていなかった。
とはいえ、今すぐに行動を起こすわけではない。
彼らは今、それぞれの人生を歩んでいるのだ。
本来の歴史、ライダーに歴史においt悲惨な末路を辿ったものも多くはない。
下手に感触した結果、どこぞの魔王がやってくる可能性だってあるのだから。
「派手って言ったら、爆豪、轟、園咲だよな!」
「特に園咲は変身するんだもんな!かっけえぜ!」
「というか、結局園咲の個性はなんなんだ?」
どうやらクラスメイトの注目がこっちに向いたらしい。
「まあいいか。こいつだよ。ミドリ〜ヌ。説明してやれ。」
「ミドリ〜ヌ!?緑谷だよ!まあいいけど。」
そう呟くと緑谷は俺は投げたメモリをキャッチして話し始める。
大丈夫だ。あいつに投げたのは「アクセルメモリ」だ。
変身はできないから大丈夫なはz『アクセル』おいこらちょっと待て!
「何してんだお前!!!」
「すまない!気になって押してしまったんだ!!!」
俺は急いで飯田の額に入ろうとするアクセルメモリを掴む。
「抜けろ!こんの!」
しょうがない。一か八かだ!
『エターナル』
俺はメモリを起動し、飯田に手をかざす。
俺のエターナルメモリのはいドープの能力はエターナルメモリと同じ、「視界に入ったメモリの機能を一時的に機能停止させる」だ。
この時、対象を一人に絞り、集中すれば!
「体からメモリが、抜けていく!?」
本来のエターナルにある、一定確率でのメモリ排出不全を限りなくゼロに抑えられるのだ。
「はあ、はあ、勝手に、メモリを起動させるな。いいな?」
その場にいた十数人が同時に首を縦に振った。
その後、しっかり相澤先生に怒られた。
「「「USJみたいや!!!」」」
「でっけ〜」
着いた場所は
通称、「USJ」だ。
これ色々と大丈夫だよな?
そうして全員が入り口に並び立つと、スペースヒーロー『13号』が話し始める。
内容は、自分達が持つ力、個性が簡単に命を奪える代物だと言う事。
ありがたい話しだが、俺個人としては、非常にキツイ話しだ。
はっきり言おう。
俺は過去に複数人の命を奪っている。
特に印象に残るのは、あの男。
伊坂深紅郎だろう。
本来の歴史。
「仮面ライダーW」におけるこの男は、俺の母、園咲文香(シュラウド)によって、園咲琉兵衛を倒すためのプランとして用意された人物だ。
表向きは開業医だが、裏ではドーパントの専門医として、暗躍した男。
生きる目的を見失っていた所を、園咲琉兵衛(テラードーパント)と出会い、その力に魅了される。
その後、シュラウドから『ウェザーメモリ』を手に入れる。
その後、複数のメモリで自身を強化。
照井竜の家族を殺し、彼が仮面ライダーアクセルになるきっかけを作った人物でもある。
最終的には、俺の姉。
園咲冴子と両思いになるが、
最後は仮面ライダーアクセルトライヤルフォームの前に破れ去った。
ガイアメモリに取り憑かれた悪魔と呼べるだろう。
この世界では、俺はまず、母さんにメモリを誰かに渡す際は自分を使うように言っていたため、伊坂にはメモリを渡さなかったが…
歴史は変えられなかった。
伊坂はどこかのルートからメモリを入手。
照井竜の家族を殺した。
俺は彼らを助けられなかった。
俺は伊坂と園咲を可能な限り接触しないようにし、冴子姉さんとやつの運命はちぎれた。
その果てに、
やつは照井に敗れ、なんとか逃げ延びた所を、俺が殺した。
最後は呆気なかった。
メモリはすでに破壊されていたが、彼自身は別のメモリで傷を癒していた。
俺はエターナルの力でメモリを止め、排出不全で苦しむ伊坂にとどめを刺した。
それまでも、ドーパントを倒し、相手が死ぬのを見た事はあった。
だが、生身の人間を殺したのは、明確な殺意を持って攻撃したのは、伊坂が初めてだった。
仮面ライダーは、命を奪える力を、誰かを護ために使っている。
その理念は、今13号が話している内容、ヒーローの心構えと同じだろう。
だが、俺はそうはなれなかった。
初めて人を殺したあの日から、俺の心はずっと、どこにあるんだろうか?
家族を取り戻した。
風都の守護者は、俺を許さないと言ったが、俺が前に進むのを手助けしてくれた。
それでも、俺は今、どこから自分を見ているんだろう?
テレビの向こうなのか、もっと前なのか。
答えはわからない。
「全員一塊になって動くな!!」
相澤先生の叫びによって、俺の意識が雨の中伊坂が倒れ伏す過去から現実へと引き戻される。
相澤先生が睨みつける先、目の前の階段を降りてすぐの場所に、それはいた。
黒いモヤのような物の中から、人影が現れる。
「ん?オールマイトいないじゃん。なんで?」
「イレイザーヘッドと13号だけ。おかしいですね。いただいたカリキュラムには確かにいるはずなんですが。」
「まあいっか。」
全身に手の形をした物をつけた男がこちらを見て笑った。
なるほど、あの目は。
即座にメモリを取り出し、相澤先生の隣に立つ。
「先生、戦闘許可を。」
「ダメだ。園咲、下がれ。」
「あの数に二人で対応できると?」
先生とのやりとりを見て、他の生徒が口を開く。
「なんだあれ!?入試みたいなもう始まってるぞパターンか?」
「この状況でそれが言えるとは、流石上鳴。頭が上鳴してんな。」
「どういう事だよ!!」
「ふざけてる場合じゃないぞ!あれは
即座に一部の生徒は戦闘体制をとる。
『園咲くん。ここは私が。』
「ヒーローとはいえ、女性を危険に晒すのは園咲家の恥ですので。」
前に出ようとする13号を止める。
相澤先生がどの口で言ってんだ?みたいな顔でこっちを見ているが、状況が状況のため無視する。
「何をごたついているのかは知りませんが、好都合です。」
「見逃すと思うか?」
『ゾーン』
いつのまにか後ろへ回っていた黒いモヤのようなヤツをゾーンでどかし、同時に飯田を見る限り遠くへ飛ばす。
「走れ!走って応援読んでこい!!」
それを聞いて飯田が走っていく。
位置関係上、全員を出せなかったのは痛いが、今はよしとしよう。
「チッ!ですが!」
直後に発生したモヤが、生徒たちを包み込む。
視界が途切れるまでに、なんとか、数名と先生二人をモヤの外に出し、俺はモヤに飲まれた。
「ここは?」
目を開ければ、そこは雪山だった。
いやどこやねん。
とりあえず状況を整理しよう。
おそらく、モヤ男?の個性はワープゲートとかその辺だろう。
スタッグフォンを確認すると、一応USJの中にいるらしい。
状況はまずい。
過去の戦闘では、相澤先生は相手の個性を封じつつ、捕縛や格闘戦で戦うはず。
異形系がいたとはいえ、あの程度の有象無象では、相手にならんだろう。
手の男も、おそらく触れたものを壊す個性。
話に聞いていた。崩壊の男だろう。
死柄木だったか。
体付きから見て、純粋な戦闘力では、先生に劣るはず。
モヤ男も先生の個性でどうにでもなるだろう。
問題は崩壊男の横にいた、異形の巨漢。
あの目は、明らかに死人の目だ。
何よりその見た目、かつて一度だけ風都で戦った奴に酷似している。
怪力を持っていたが、ライダーのスペックには敵わなかった。
調べた所、改造された人間だった。
当時はショッカーやゴルゴム、財団Xを疑った。
少なくとも、並の人間が相手にできる敵ではない。
俺は雪の中を、デンデンセンサーを頼りに歩き始めた。
八百万百、上鳴電気、耳郎京香の3人はピンチに陥っていた。
ワープの個性を持つヴィランに飛ばされた先で、多数のヴィランに囲まれてしまっていたのだ。
八百万百は考える。
この中で最高火力の上鳴の電撃はさっき使い切ってしまった。
彼らの個性を役立てるためのアイテムをつくろうにも、時間がない。
「死ね!!」
横から飛びかかってきたヴィランを肘から出した鉄棒で打ち据え、肩と胸元から、最近構造を知ったアイテム、スタッグフォンを生み出す。
事前に園咲さんから頂いた、クワガタのギジメモリを差し込み、ヴィランを襲わせる。
今できるのはこれが限界だ。
八百万の個性『創造』は構造を理解さえすれば一部例外を除き、基本なんでも生み出せる。
だが、創造にはリソースとして、自分の体内の脂質を消費する。
個性を使い続ければ、限界が訪れ、八百万は意識を失ってしまう。
園咲さんからもらった設計図とシステムをなんとか覚えたものの、ギジメモリの異常なほど緻密なシステムを再現する事は、まだできない。
園咲さんからもらったギジメモリはクワガタの3本ののみ。
そのため、これ以上のスタッグフォンによる攻撃はできない。
上鳴さんはまともに動けず、耳朗さんは彼を守りながら戦う都合上、ここをすぐに突破はできない。
八百万が考えを巡らせていた時だった。
「隙あり!」
「!!」
一瞬の隙をつき、地面からヴィランが飛び出した。
スタッグフォンとの距離は遠い。
創造で、
再び八百万が武器を生み出そうとした時だった。
唐突な眩暈が彼女を襲う。
彼女の個性のデメリットだ。
体制を崩した彼女に防御の手段はない。
その時だった。
パン!という乾いた音と同時に八百万に襲いかかろうとしていたヴィランが大きくのけぞり倒れる。
周囲のヴィランが状況を理解するより早く。
何者かがヴィランの包囲網をぶち壊して乱入する。
一人のヴィランを殴り飛ばし、蹴り飛ばし、足を掛けて転ばすと同時に銃撃で意識を飛ばす。
八百万が地面へ崩れ落ちるより早く、ヴィランが状況を把握するよりも早く、凄まじい速度で現れた男は倒れる八百万を抱き抱える。
「大丈夫か、八百万。」
「え?園咲さん?」
八百万の視界には、自身を抱き抱える園咲の姿が映っていた。
話はほんの3分前に戻る。
デンデンセンサーのゴーグルモードで周囲を確認しながら進んでいた永太は、ヴィランに囲まれる3人発見。
アクセルメモリによって加速された弾丸と肉体で、ヴィランを蹴散らしながら乱入したのだ。
「耳朗だよな?八百万を頼む。」
「ああ、わかったよ。」
すぐ近くにいた耳朗に八百万を渡す。
「大丈夫だ。すぐに終わらせてくる。」
不安そうな顔をする八百万へ言葉をかけ、ヴィランの方へと振り返る。
視界の端にウェイウェイ言ってる上鳴を見たが、無視する。
やっぱ頭上鳴じゃねえか。
「な、なんなんだよ!おまえ!」
ヴィランが武器を構える。
さっきまでの相手を弄ぶような形ではなく、目の前の脅威を警戒している様だ。
まあ、ザコがなにをしようが変わらんが。
13号先生の言葉が頭に響く。
自分の手は誰かを傷つける手なのかもしれない。
自分の心が、今どこにあるのかはわからない。
だが、
そんなことは関係ない。
俺は目の前のヴィラン共を冷めた目で睨む。
「俺か?俺はな、」
ポケットからメモリを取り出す。
それは俺の決意を表した永遠のメモリ。
あの日、家族を取り戻すと決めた日から。
ただ見ている側から、行動する側へと変わったあの日から。
俺は、
「仮面ライダーだ。」
『エターナル!』
メモリを起動。
ロストドライバーへと装填する。
重く、それでいて軽いテンポの待機音が鳴り響く
「変身!」
ドライバーを倒すと、ドライバーがメモリの名を読み上げた後に俺を中心に風が巻き起こる。
どこからともなく現れた白い粒子が自身へと纏わりつく。
足から腰へ
腰から胸へ
胸から首へ
首から頭へ
粒子が結晶へと変わり、結晶が鎧へと、仮面へと変わる。
最後にマントが現れ、変身が完了する。
白い仮面の戦士、仮面ライダーはゆっくりと動き、ヴィラン共へと親指を下へ向ける。
そして、仮面ライダーエターナルは、目の前の光景へ狼狽えるヴィランへと言い放った。
「さあ、地獄を楽しみな!!」
ほんの一瞬、
赤い炎を模したグローブに、青い光が走った事を知る者はいない。
途中からは深夜テンションで書き上げました。
八百万百
スタッグフォンに関しては設計図等を一晩で頭に叩き込んだ。
ギジメモリはもうちょっとかかりそう。
というか、ガイアメモリを元にあんなもん開発できるシュラウドことお母様がおかしい。
もしかしたら、永太に対してなんらかのフィルターがかかってるかもしれない。
耳朗京香
今回の話でほとんど活躍しなかった子。
本当にごめんね。
上鳴電気
こいつだけいっつも変換で出てこないから毎回
上→上鳴り→上鳴
って書いてる。
ウェイウェイ。
園咲永太
作者のせいでキャラクターがぶれっぶれの男。
一応、最後の方で撃ったヴィランは死んでない。
そうだ。伊坂は私が殺した。だが私は謝らない!
な訳なく。
伊坂ファンの方々、誠に申し訳ございませんでした。
とは言っても、あの人割と存在するだけで問題撒き散らすんで。
え?彼がどうやって死んだって?
ライダーのパンチ力ってすごいんですよ。
どこぞのニーサンの如く弟に気軽に打ち込んでいいもんじゃないんです。
それにしても、伊坂先生は、一体何処からウェザーメモリを手に入れたんでしょうか?(すっとぼけ)