グソクムシャにメガ進化がある?ならやるっきゃねぇ!! 作:シェリーザ
偉大なる先人達を参考にしたりして書いていきたいと思います。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。この星に存在する不思議な生き物で俺達人間と同じく感情や心、意思を持つ…とまあ色々語りたいがそれはさておき。
唐突にポケモンの話を切り出したのにも理由がある、今話している俺自身がそのポケモンの世界に転生したからである。前世はただの社会人でポケモンも嗜む程度だったので種族値?や努力値?性格補正?などは詳しく知らないが、ポケモンや一部キャラぐらいの名前とかは知っていた。
俺が転生したと言う自覚を得た際、まず俺は鏡を見た。見た目の確認もあるにはあるが、俺が恐れていたのはよくネット小説で見かける憑依転生とやらをしてたのではないか…と言う事だ。元々その人物が歩む筈だった道を俺が奪った…そんな罪悪感を背負える筈がない俺は鏡を見て…絶句した。
俺の転生後の顔…いや、人物がグズマだったからだ。グズマと言うキャラだがポケットモンスターの第七世代?と呼ばれる作品『サン•ムーン』に出てくる悪の組織『スカル団』のリーダーで、根っからの悪人…と思いきやそんな事はなく、部下から信頼は厚く実際は必勝の強迫観念に苛まれ自責の念に押し潰されてる…そんなキャラに見えた。あくまで俺の主観だし、詳しい設定を知らないからこう言ってるだけだけど。
それで何故そこまで有名じゃない(と思う)グズマをポケモンにわかの俺が知ってるか、だが…俺には好きなポケモンがおりそれが関係している。
それがグズマと同じくサン•ムーンで登場したグソクムシャだ。ます何よりも見た目、ダイオウグソクムシがモチーフだと思われるが、それを武者の様に落とし込まれ洗練されたデザインが大好きなのだ。他にもあんな見た目で実は進化前のコソクムシ時代の臆病さが抜けきっていない、と言うギャップ萌え…と言って良いか怪しいがそんなものがあって実にいい。
そしてこのグソクムシャ…実はだが最新作でメガ進化する事が判明し、俺は歓喜に震えていた。そして…そんな中運悪く車に轢かれて事故死し、グズマに転生した訳である。なのでグズマとなった俺の第一目標だが…それはグソクムシャをメガ進化して、その姿を拝む事である。
「ヨシ…それじゃあ島キングさん、ちょっと行ってくる!」
「ポケモンを探すのは構いませんが、暗くなる前に帰ってきなさいグズマ!」
…話は逸れたが兎も角グソクムシャのパートナー、って事があって俺はグズマの事を知っていた。知ってたことはいいんだ、だが問題がある。…グズマの本来歩む筈だった道、人生を俺が奪ってしまったことだ。グズマは悪役として扱われているが彼は完全な悪人ではない、それに…グズマがああなったのにも理由がある筈だ。なら…人生を奪った償いとして彼を悪人ではなく善人…にはなれずともそれでも恥じない人間になる。
そう決めた俺は幼少期…周囲の話等からアニポケの世界(アーカラ島のリーダー?がクイーンじゃなくてキングになってるし)だと分かり、色々と準備が必要だと思った俺は物資の準備と同時に
と言う事で10歳になるまで俺が旅行がてらに来てたアーカラ島の島キングであるお爺さんさんに、何処にコソクムシが現れるか聞いたがコソクムシは臆病さ故に滅多に人前に姿を現さないらしい。因みに俺は別の島の島キングに師事してもらっており、その島キングの紹介で来させてもらったわけである。
まあそれはさておきお爺さんには許可を得た上で海岸へ到着、早速コソクムシを探そう…と思ったがコソクムシは臆病な性格だ。此方が探し回った所で逃げ回られるのは確定だし、ならばかの徳川公の『鳴くまで待とうホトトギス』を実行しよう。…実行したのは良いんだがなぁ。
「フシュー…!!」
「…突然変異個体、って奴か」
何故か俺の目の前にはやけに好戦的なコソクムシがいる、俺がさっき砂浜で突っ立ってたら突進を受けたので振り返った(因みに痛かった)…そしたらこのコソクムシがいた訳でござる。あっれれ〜?おっかしいぞぉ〜コソクムシはゲーム設定でもとんでもない臆病さがある筈なのになぁ?
俺は一先ずコソクムシの戦意を収められる手段がないので、コソクムシの突進に対して回避しかできない。流石に動き回れば疲れて話し合いが出来る…と思っていたのだが全然疲れる気配が見えない。もしやレジェンズに登場するって言うヌシ個体?って奴か?見直してみれば普通のコソクムシよりやけに大きい気が…
「…!フシャー!!」
「お、落ち着けコソクムシ!俺はお前と争う気は…!!」
言葉で鎮めたいが…そんなの出来たら苦労はしないよね、と思いつつ。コソクムシの突進を躱してたら…突然コソクムシが身体を丸めて、俺に向かって一直線に転がってきたのだ。多分ころがるだろうがあんなの受けたら俺なんてお陀仏だ、慌てて避けたが…コソクムシは向きを変えて再び俺に突っ込んで来た。
俺はアニポケの主人公サトシ君みたいに高い身体能力や耐久力を保持してない、だから生身でドンと受ける…なんて馬鹿な真似はしたくても出来ない。なので俺もそれに合わせてなんとか躱した…その時、俺の背後にいつのまにかいたアローラなら基本どこでも見かけるポケモン、ヤングースにコソクムシが激突してしまった。
「ヤンッ!?ヤングー!!」
「フシッ!?」
転がりが止まり周囲を見渡していたコソクムシだが、ぶつかられて激怒してる野生のヤングースを見て俺に立ち向かってきた勇敢(野蛮?)さはどこへやら、本来の臆病さが表に出てきて体が震えていた。
「馬鹿っ、今すぐ逃げろ!!」
「ヤン、ヤンヤンッ!!」
「コソ…!」
ヤングースは正当防衛と言わんばかりに口を大きく開き、鋭利な牙が生え揃ったエネルギー?みたいなのが出てくる。アニポケ知識から考えるにあれは噛みつくなどの攻撃だろう。俺はコソクムシに逃走を促したが震えていて足が止まってるのか、逃げ出す気配はなく…仕方なく俺はコソクムシを拾ってヤングースの噛みつきをギリギリで躱してなんとか走り抜けようと試みる。
「ヤン!?ヤングース!!」
「お前、俺には堂々と立ち向かってポケモン相手には震えるのかよ…まぁ、人もポケモンも性格とか境遇はそれぞれ違うからな、あんまり追求してやらねえけどよ」
「………ムシ」
危機一髪だったコソクムシにばっか目を向けていたが、振り返ったらいつの間にかヤングースが3匹に増えており、それぞれ凄え怖い顔してる…ってヤベッ、それに少し怯んで足が…!?
「ヤンッ!!ヤングー!!」
「ヤンッ!!」「ヤンヤン!!」
「ぐわぁっ!?くそっ、痛え…!!」
「!?ムシ、ムシッ!!」
「はは、気にするな…!」
ヤングース3匹にそれぞれ突進(多分)、噛みつき、体当たり(多分)を喰らわされて倒れ込んでしまった、背中が痛え…だがコソクムシは無事な様で俺を心配してくれた…そして何を思ったのか、ヤングース3匹を相手になんと立ち向かってたのである。流石に俺は焦った、ポケモン相手に震えてた彼奴がヤングース3匹なんか相手にしたら…!!
「…!!」
「…ヤン!!」
やっぱり震え上がっており俺の思ったとおりヤングースに袋叩きにされている、俺はまだ痛む背中の痛みを食いしばって耐えて、ヤングースとコソクムシの間に割って入りヤングースの攻撃を代わりに受けるが…やっぱり痛い、下手したら腕が千切れるか噛み砕かれるんじゃってレベルで思うぐらい激痛がする。ポケモンは怖い生き物です、って言うネタをかつて見かけた事があるが…それを実感するとは思ってなかった。
だが俺が身を削って耐えた甲斐はあったらしく、駆けつけてきた島キングになんとか追い払ってもらった。実はヤングースに絡まれ始めたのが夕暮れ頃だったのだ、それを利用して島キングに来てもらいこうした訳だが…はい。
「この大馬鹿者!!ポケモンを身を挺して護った事は立派だ、だがな!それで自分が死にかけてどうする!?」
それはそれは島キングに激怒され叱咤を受けた…今回は俺に非しかないし、甘んじて説教を受けた。校長先生の朝礼並に長い説教を真面目に聞いて、そんな俺の様子を見て反省してる(実際してる)のを見た島キングさんは溜息を吐きやれやれと言った様子で。
「…まあ、お前がポケモンの事になれば無鉄砲になるのはハラさんから聞いてたが…それにも限度があるからな、よーく覚えておけ」
「わ、分かりました…」
「…それじゃあこんな辛気臭い説教は終わりにして…まずはお前の治療とそのコソクムシの治療だな」
「!ありがとうございます!」
「…コソ」
俺の容態とコソクムシの容態を見て柔和な顔になり、俺とコソクムシをポケモンセンターに送ってくれた。因みに俺の地元はメレメレ島なので、そこにいる両親にアニポケにあったビデオ電話機でこっぴどく叱られてしまった。本当に申し訳ない…
ただ島キングが突然姿を消してしまい俺はどうすれば良いか迷ってしまったが…一先ず治療を受けた。俺の傷は俺が思ってたより割と軽かったらしく、まあまあ早くに治療が終わったのでコソクムシを待ってるとワゴンに乗った無傷のコソクムシがジョーイさんに押されて帰ってきた。
「御預かりになっていたコソクムシは元気になりましたよ!」
「ありがとうございます、ジョーイさん。…それじゃあお前の住処に帰ろうな、コソクムシ」
「…」
コソクムシは黙っていて何を考えてるか分からないが、ひとまず俺はジョーイさんに礼を言ってポケセンを出る。そしてそのままコソクムシと会った海岸へ行くのだが…コソクムシから反応や返事がなくて本当に怖い。何か言葉を掛けようにも掛けれず、時間だけが過ぎて…海岸に着いてしまった。
海岸の空には月が浮かんでおり、現在9歳の俺がこの時間帯での外出は危険では?と思うだろうけど…周辺にポケモンがいない所を歩いてきたので大丈夫だ、問題ない。そんな訳で抱えていたコソクムシを下ろし、俺は離れる。
「今日はごめんな、俺のせいで迷惑かけて」
「…」
「あー…本当はお前を仲間にして、一緒に強くなったり旅をしたり…って考えてたけどそれは俺の勝手に意見だ。だから…君に俺に着いてくるか、このまま此処で暮らすか選んでほしい。勿論嫌ならすぐに逃げ帰っても構わない、選ぶのは君だからな」
我ながらこの場面でそんな事を言うのは阿保の選択では?と思ったが…兎に角。このコソクムシは多分将来大物になれるかもしれない、けど俺に着いていく事を望んでないと言うなら他のコソクムシを粘り強く探し当てるだけだ。コソクムシが目を瞑ってるので何を考えてるか分からないが…
動く様子を見せてないので、おそらくこのまま帰るのかもしれない。それなら引き止める理由もない、と思い…俺は去ろうとした。
「!…コソ、フシィー!!」
「…どうしぐふぉ!?…おま、振り返りを狙って腹に突進するのは反則…」
「コソ、コソコソ!」
「…俺に着いてきたいのか?」
「フシ、フシィ!!」
…!どうやらこのコソクムシは俺の旅、引いては相棒になってくれるらしい。残念ながらモンスターボールの所持は9歳なので所持していない、だが…コイツが着いてきてくれると言うなら連れて帰らない理由はない。けどその前に…アニポケに出てきてたがポケモンの中には進化を拒む個体もいる、それについて確認しておこう。
「実はなコソクムシ、お前の進化先…グソクムシャにはまた先の進化、メガ進化があるらしいんだ。俺はお前のその姿を見たい…進化が嫌なら別のコソクムシかグソクムシャを捕まえるが…構わないか?」
「…!フシッ!!」
ははっ、どうやらメガ進化に食いついたらしく目が輝いている。出会いこそあれだったが…俺にとって最高のパートナーとは、此処で出会い仲間になったのだった。
「…グズマ、お前がそのコソクムシをどう説得するか見てたのはすまないが…グソクムシャにメガ進化があるのは本当か!?」
…あ、俺やべー事言ったかもしれん。因みに島キングには他地方の文献を読んだなどで誤魔化し(勿論後々バレる)、コソクムシ用のボールをお恵み頂いた。そしてこれも後々分かるのだが、どうやらこのコソクムシは人間に不当な扱いをされた野生個体らしく、俺に突っかかってきたのも俺が弱そうに見えたからだそう。野生の掟って怖え…
見切り発車なポケモン小説ですので、更新については期待なさらずでいてくれればありがたいです…(いつも見切り発車してるとかは言わない約束)。
グズマ君(10)の旅路に着いて何も思いついてないので、そこだけは本当ご理解お願いします…。
現在の手持ち
コソクムシ♀ Lv.17