グソクムシャにメガシンカがある?ならやるっきゃねぇ!! 作:シェリーザ
不良さん達とのバトルから2日後、ククイ少年のニャビーが先日のバトルと野良ポケとのバトルでニャヒートに進化した。唐突ではあったがコソクムシは進化したニャヒートの事を祝っており、ニャヒートも少し恥ずかしがりながらも喜ばしそうにしていた。
まだ俺もククイ少年も手持ちが1匹ではあるが、少しずつ強くなってきてるのでそろそろ少し足を早めて茂みの洞窟に向かっても良いのではないか、となったので2人で洞窟に向かうことにした。
「そういやククイ、あの張り紙のことどう思う?」
「うーむ…業者さんが悪いとは言わないが、ポケモンの為にもこういう事故は減ってほしいな」
その時の道中会話だがポケモンにもやはり現実と同じく、外来種などの概念があった。要点を掻い摘んで説明すると…アローラでしか取れないフルーツを受け取りに来た輸送船に別地方の野生のポケモンが乗り込んでしまっており、そのポケモンがアローラに残ってしまった様だ。
張り紙はハウリオシティの掲示板に張られており、皆血眼…ではないが善性からか探してる。俺達も一応探してはいるが…こういうのって、慣れない環境のせいで引き篭もったりする事が多いと思うのよね。そう考えてた時期が俺にはありました。
「…?グズマ、お前髪型変えたか?」
「何言ってんだククイ、俺は髪型を変え…てないのに確かに違和感あるわ…」
「…いや、グズマ…!お前、見た事ないポケモンが乗ってるぞ!?」
「…なんだって!?」
ククイ少年が俺の髪型に違和感を持ったらしく、俺も頭部の感覚を少し鋭くすると…何か妙にデカくて重めの奴が乗ってる気配アリ。あかん、感覚に気づいたら一気に重さを感じたぞ!?
俺の髪を注視しただろうククイ少年の更なる言葉で、俺は髪の毛を漁ったが…何かに当たった感覚がありそれを掴む。…すると中から出てきたのは…黄緑色のバッタみたいなポケモンだった。
「バ…バタッ…」
「このポケモン…メレメレ島では見かけないポケモンだな」
「いや…それどころかアローラでも見かけないんじゃ…!?」
「どうしたい?…って、逃げたぁ!?」
「急いで追いかけるぞ!」
バッタ君は涙目になった後に、俺の手から脱兎の如く駆け抜けていき叢に姿を隠してしまった。どこ行くねーん!仮にあのバッタ君が本当に外来種のポケモンなら見逃す訳にはいかないので、ククイ少年と共に追いかけることにした。
…のは良いが、小さすぎて見えねーや。手で持った時もあまりにも小さすぎて、悲しき獣みたく潰さないかで手が震えてたもん。あのバッタさんは誰かが護らねば、死んでしまうか弱い生き物だと推定されるのだ。なのでククイ少年やコソクムシ、ニャヒートと共に捜索していた。
「さっきもそうだがあのバッタ君、小さ過ぎてどこにいるか検討がつかないぞ!?」
「ニャヒート、匂いで追えそうか?」
「ニャウァァ…」
「コソッ…」
「バタ〜…」
「無理か………ん?なんか今声が聞こえた気が…」
中々見つからず少し諦めかけた頃に何処からか声が聞こえてきた…なんとか聞こえた俺と猫ポケモンなので耳のいいニャヒートで、周囲を見渡すと…なんとアローラに生息するナッシー…ではなく、ただのヤシの木の上で震えているバッタ君を発見。滅茶苦茶見づらいが葉の上に居るのを見つけたので、俺達は一先ず安心。
だが次の問題が発生、どうやってバッタ君を下ろすか…だ。ヤシの木はまあまあデカく下手を打つと落下死コースが待ち構えてくれてる(待ち構えてほしくない)、最初はニャヒートに任せようとしたが…ニャヒートはほのおタイプ。仮にあのバッタ君がむしタイプとするとニャヒートでは恐怖を与えるのでは…となったので俺が行く事に。
「気をつけろよグズマ!足を絶対踏み外すなよ!?」
「安心しろ、俺は…死なない!」
「こんな所でフラグを建てるな!!」
「ニャー…」
「フシ…」
…ボケてはいるが正直言って死ぬ可能性は全然あるので、慎重にヤシの木を登っていく。そうしてなんとか登り切りバッタ君と目が合う。
「バタッ…?」
「降りれなくなったんだろ?今から降ろしてやるから、俺の髪の毛に乗ってくれ」
「………マメバタッ!」
バッタ君は始め恐怖からか踏みとどまっていたが、俺の絶対に安全に降ろすと言う真剣な意思が伝わったのか俺の髪の毛に飛び込んでくれる。よしよし、良いぞ…後は慎重に降りるだけっ!?タイミング悪すぎるだろ、ツツケラさんや木を突いて揺らすんじゃない!!
「グズマ!?…そうだ、確かこの付近にはキャタピーやトランセルがいるはず…!グズマ、もう少し待っててくれ!今虫ポケモンを連れてきて、糸のトランポリンを作る!!」
「あぁ、頼むぞ…!」
ククイ少年が全力で走って虫ポケモンを連れてきてくれるそうだが…正直言って1分持てるか分からない…!さっきの木の揺れで手が滑ってしまい、俺は今片手で踏ん張ってる。しかも前に言った通り俺はマサラ人みたいな身体能力はない、無事登りは出来たが降りが無事とは一言も言ってない。
はい、残る手も痺れてきました。しかしこの手を離すわけにはいかない、このまま真っ逆様になると髪の毛にいるバッタ君が下敷きになってしまうのだ。この子を護る為にも手に力を掛けてるが…あかん、保たへん!!
「ウワァァァァァ!!!」
「バタッ…!?」
「今だ皆、『いとをはく』だ!!」
自由落下を感じで俺が頭から落ち掛けた瞬間、ククイ少年の声が響き次には俺の身体に糸が当たり、そのままヤシの木の幹に叩きつけ痛ぇ!?…ククイ少年が全力で俺を救おうとしたのはよくわかるが、なんと言うかその…もう少しを手心を加えてもらえればと…
「無事か、グズマ!?」
「背中が痛いけど無事だぜ。それと頭に血が上るから早めに糸をなんとかしてくれ」
「悪い悪い、でも助けてやったから許してくれ。ニャヒート『ひのこ』を糸に当ててやってくれ」
「コソォ…!」
「すまんなコソクムシ、心配かけて。けど俺は無事だぜ、バッタ君も安心してくれ」
「マメ…」
ニャヒートに糸を焼いてもらったところで自由になれた俺は、ククイ少年と共に俺を助けてくれたキャタピーとトランセルに礼を言った後に彼等を元の住処に送り届け、ハウリオシティに改めて駆け抜ける嵐(少尉顔)するのだった。因みにバッタ君にはしっかり配慮してるよ。
という事でハウリオシティに戻ってきた我々、バッタ君は俺の髪の毛にしっかり居ており今はアニポケでは無能と散々に言われているジュンサーさんのとこに来ました。
「すいませーん、張り紙の外来種のポケモンを見つけましたー」
「まあ!ありがとうございます、そのポケモンはどちらに?」
「俺の髪の毛です、怖くないから出ておいで〜」
「…マメェ」
そんなわけでバッタ君を優しく髪の毛から取り出して、ジュンサーさんの前に持っていく…するとジュンサーさんの目の色が変わる。
「!?これは…ごめん君達、この子を預かってもらえないかしら?」
「…Why?イカれてるんじゃねーの(頭おかしいんじゃねえの)???」
「いや分かるけど、そうなるのは分かるし心の声と実際の声が逆…じゃないな、兎も角事情を聞こうぜグズマ」
「本当にごめんなさい、…この子の名前はマメバッタ。本来はパルデア地方に住むポケモンなのよ、その辺りの事情は張り紙を見て「「見てます」」そう、それなら話が早いわね。この子は本来の体色と異なる色違いの子でね…」
…なんか無能って言われる理由がわかってしまったかもしれない、と思ったが流石に冗談で留めておこう。そんなことよりジュンサーさんの話を簡単に纏めると…『君達の拾ったマメバッタは色違い個体で、野生の群れでは生きづらいしポケモンハンターに狙われるしで、元の地方に返せてもその後が無事でない可能性が高いから預かってほしい』とのことだ。…え、マメバッタの色違いってこんな感じなんだ!?
しかし色が理由で群から迫害や追放などはともかく、ポケモンハンターに狙われやすいから俺達に預けさせるってのは
「実はその子、現在確認されてるマメバッタよりもかなり小さい子で…カメラやサーモグラフィーでも中々捉えられないのよ、それに…ポケモンハンターにはこんな辺境な島には来ないだろうし、貴方には懐いているみたいだし」
「…バタッ!」
…懐いている様子はあるにはあるから構わんけど…仮に俺達に懐いてなかったらどうする気だったんだこの人。仮に俺の不手際でバッタ君が連れ去られたらククイ少年に介錯致してもらうか。
兎も角この恐らく最小金冠色違いマメバッタ君を預かることになり、俺は宇宙猫…この世界では宇宙ニャースか。なんとも言えない表情になった俺の肩に、ククイ少年はなんの感情か読み取れない顔で手をかけてくれた。
そんなわけで今日も今日とて野宿をする我々、マメバッタ君は俺の髪の毛から降りており俺の作ったポロックを美味しそうに食べてくれてる。初めは連れても良いのか不安だった俺だが、この様子を見たら大丈夫…だと思いたい。一先ずマメバッタ君に声をかける。
「マメバッタ、俺達は今旅をしてるんだ。君が良ければだが、俺達の旅についてこないか?」
「俺達は大歓迎だぜ!」
「…バタ?」
「コソ、フシィ!」
「…マメバ!」
今の所同じタイプで仲良しのコソクムシが俺達の旅は楽しいものだと伝えてくれたのか、コソクムシの言葉?を聞いたマメバッタ君は力強い目つきで俺達の旅に着いて来ることを決めてくれたので、俺とククイ少年はグータッチ。ニャヒートとコソクムシもポケモン仲間が増えるしで喜んでた。…が最後の問題が発生。
俺とククイ少年…どちらがマメバッタ君をゲットするか、だ。
「あ、先に言っとくが俺はグズマにこのマメバッタを譲るぜ。お前のコソクムシは確かに強い、けど特性のせいで常に緊張してるだろ?だからコソクムシの緊張を解く意味でも、俺はお前に譲るぜ、グズマ」
「ククイ…!次俺達の旅について来たい奴がいたら、其奴を遠慮なくゲットしてくれよ!!」
「勿論そのつもりだ」
「それじゃお言葉に甘えて…これからもよろしくな、マメバッタ」
「バッタ!」
その問題に俺が悩んでるのに気づいただろうククイ少年の、完全なる善意に俺の目と心は焼き尽くされた。…冗談は置いといてね、ククイ少年に次俺達の仲間になりたいポケモンを譲る約束を取り付けてからお言葉に甘えさせてもらう。俺が懐から取り出したモンスターボールにマメバッタ君が勢いよく…コテンと軽い音を鳴らしてボールに入り、ゲットの音が響く。
マメバッタのボールを高く掲げ、俺達は改めて新たな仲間の加入を祝うのだった。マメバッタ君はかなり小さいが、その小ささを武器にしていきたい所だな。
と言うわけでマメバッタ(色違い)が加入、原因はパルデア発の輸送船と判明。アニポケのジュンサーは無能と某ニューサトシなどでよく言われてましたが、初期だけはマジで擁護しようのない無能だとは思いますね。
因みにここのジュンサーさんは無能っぽく見えて、実はウラウラ島の島キングと繋がってるので影から現少年グズマ君達を影から見守ってたりします。
現在の手持ち
コソクムシ♀ Lv.18→19
マメバッタ(色違い)♂ Lv.8