グソクムシャにメガシンカがある?ならやるっきゃねぇ!! 作:シェリーザ
友人E「頑張れ頑張れw」
えぇ…?
マメバッタが俺達の仲間に加わったので彼の覚えてる技などを確認する俺、どうやらマメバッタ君の特性は『いろめがね』らしく効果はと言うと… 自分の技のタイプ相性が効果いまひとつの場合、1/2倍が通常に、1/4倍が1/2倍にと火力の底上げが出来るというかなりの強特性持ちなのだ。因みにマメバッタ君の体色はジュンサーさんから聞くと黄緑ではなく、金色だったっぽくて俺とククイ少年は驚いたね。
それはさておき覚えてる技だが…『たいあたり』、『こうそくいどう』、『とびつく』、『くさわけ』、『きゅうけつ』、『いやなおと』か…アニポケ世界なので幾らでもやりようがあれど高速ヒットアンドアウェイ戦法しか思いつかねえ。とはいえ相手の素早さを下げて、行動を遅くさせ後続に繋ぐことも出来るし『いやなおと』で物理攻撃が多い虫ポケに繋げれるのはかなりでかい。ここら辺は俺の手腕に掛かってるな。
と言った感じで茂みの洞窟の前にあるポケセンに着いた俺達、アローラはそれぞれの島が小さいこともあってオリジナルの街とかが少なく、割とゲーム準拠の街が多かったりすると判明した。…多分下手に土地開発するとカプ神が怒るからだろうね。
「ふう、この先を歩けばもう茂みの洞窟か…」
「あぁ、しかしマメバッタは意外と機敏に動いてたな。しっかりと攻め時と引き時も理解してたし、やはり色違い個体だからポケモンだけでなく人間にも追われてたのかもな」
「まぁ、人間から希少存在だとしてもポケモンから見りゃ普通の体色と異なる異端者だからなぁ。とは言え、お前に進化があるとジュンサーさんから聞いてるから、今でもやれてるが進化後も期待してるぜマメバッタ」
「バタ!」
…ジュンサーさんから聞いたと言ったが、マメバッタに進化がある〜の話は前世からの記憶引用なのでククイ少年には申し訳ないが騙す形にはなる。だがポケモンは俺達人間と同じ感情を持つ生き物なんだ、俺達同様モチベーションを高めたりするのは欠かさないに越したことはないからな。
そんな感じで回復も終わり、そろそろ大試練に挑戦しようとククイ少年と共に臨む…前にもう夕暮れなので、夜の洞窟は危険ということで今回はポケセンに泊まる事にした。茂みの洞窟の入り口付近にキャンプしても良いけど、ポケセンから客が溢れてるわけでもないし泊まる選択肢をしても良いだろう。ククイ少年にその旨を伝えると快諾してくれ、折角なのでマメバッタの経験値稼ぎの為にニャヒートとバトルする…事になったが。
「…なぁ、あの子俺達の事をさっきから見てないか?」
「実は俺も思った、けど向こうに敵意もないし別にこっちからちょっかい出す必要は…」
「おーい、そこの君!俺達に何か用か?」
「人の話聞いてたグズマ?」
ククイ少年から鋭いツッコミが帰ってきたが、許してちょ。だって1人で寂しそう(推定)にしてる女の子を放置しようとは、中々思えないので。触る神に祟りなしと言われればそれまでだが…まあ兎も角こっちを見てたバンダナを巻いてる桃髪の女の子に声をかけた。
すると女の子ははじめ慌てて視線を逸らしたが、俺とククイ少年からの視線に耐えきれなかったのか…諦めた感じで俺達に近づいてくる。これは本当にククイ少年の言う通り、無視した方が良かった可能性大かもしれん…。
「…わ、悪かったよ。…アンタ達をジロジロ見て」
「別にそれは構わないが…旅の仲間とかいないのか?」
「…アタシには仲間なんてポケモン以外いないよ、中々皆に馴染めなかったし…」
「…じゃあ俺達の旅についてくるか?」
俺がそう言った瞬間、女の子とククイ少年が驚く様に俺を見た。ごめんねククイ少年、君の今の気持ちはめっちゃ分かる。分かるけど…放置するわけにはいかなくね?一人旅を好む子がいるのは勿論俺だって重々承知している、だが…この子はどちらかと言うと複数人で旅をするタイプの子だと思うのだ。
まあこれは俺の勝手な意見なので、ちゃんと彼女の話を聞いていくが。先入観や思い込み、ダメ。絶対。
「…はぁ?」
「いや、なんとなくだが…君が俺達を羨ましそうに見てたし、何より…寂しそうにしてたから」
「…グズマ、それ世間でいうナンパって奴じゃね?」
「…仮にそうだとしてなんだという!?「開き直るな馬鹿」はい…」
ククイ少年は俺の暴走を冷静に捌くの偉いね…とはいえ俺ももう良い歳なんだ、ふざけるのは此処までにして目の前の子のは呆然としていたが俺とククイ少年の漫才を見て笑い出した。
「…ふふっ、おかしいねアンタ達。正確には黒髪の奴だけど」
「黒髪ではない、グズマだ。それでこっちは…」
「自己紹介くらい自分でやるよ、俺はククイだ。おかしいのはグズマだけだから俺を巻き込むな」
「はいはい、悪かったねククイ。私はプルメリ、グズマの馬鹿の言う通り仲間との旅に憧れてアンタ達を眺めてたのさ」
馬鹿とは失礼な、俺は馬鹿じゃないぞ。そんな事を考えてるのをバレたかククイ少年とプルメリ少女に疑念の目を向けられたが…やめてよね、数の暴力に勝てるわけないじゃない。それはさて置き彼女はやはり仲間との旅に憧れてたらしく、正直に告げてくれた。ククイ少年は俺の方を見て『今回は良かったものも…』と言う視線を向けられたので、心の中で謝罪しておいた。
一方プルメリ少女はと言うと少し恥ずかしそうにしており、俺達に向かって一言。
「…アンタ達が良かったらで良いけど、私も旅の仲間に加えてくれない?一応洗濯と料理は一通りできるよ」
「ふむ、洗濯要員は何気にいなかったし…良いんじゃないかな、ククイ君」
「まぁ俺達は洗濯あんまりできないしな、旅に来てもらえるなら是非来てもらおうじゃないか」
「…と言うわけだ、よろしく頼むよプルメリ」
「…えぇ、よろしく」
こうして俺達の旅の仲間に新たに、プルメリ少女が加わり旅がより愉快なものになった。…と言った感じで全員で持ってる道具等の確認を終えたあと…バトルをお預けにされてしまったククイ少年が声を上げる。
「そうだ、プルメリはポケモンは何を持ってるんだ?」
「私?私は…ゴルバットとヤトウモリだね」
「もう進化してるポケモンがいるのか!やるなぁ、俺はまだ未進化が2匹だけだからな」
「とは言ってもグズマのポケモンは優秀だけどな!俺は今の所ニャヒートだけだから、2匹目の仲間が欲しいぜ」
「ニャヒートね、ククイも結構やるじゃん。グズマはコソクムシと…見たことないポケモンね、もしかして新種…!?」
違います、別地方のポケモン(しかも色違い)です。そして今の所虫統一なので貴女のゴルバットで全抜きできます。それはさて置きマメバッタ君のことをしっかり説明し、納得してもらった。
「…なんだ、別地方のポケモンね。でも色違いなら大分レアじゃない」
「それのせいで群れを追放されたりしたから、本人的には嬉しいものではないがな」
「…無神経なことを言って悪かったね、マメバッタ」
「バタ!」
人見知りのマメバッタ君だが、珍しくプルメリ少女には人見知りをせずすぐに懐いたのだ。それを見てマメバッタと馴れ合うのにちょいと時間がかかったククイ少年は項垂れてたね…可哀想だがそう言うのは人間も一緒だから仕方ない、諦めなさい。それは兎も角としたのかククイ少年は立ち直って俺達に一言。
「そうだ、プルメリのゴルバットとグズマのマメバッタでバトルしたらどうだ?ゴルバットは進化する為のレベルはちょっと高い、マメバッタから見れば強大な相手だが良い経験を得れるんじゃないか?」
「それは良いが…構わないのかククイ、お前がバトルしたかったんだろ?」
「俺とグズマと初めて旅をする時もバトルから始まったんだ、プルメリもバトルから始めれば良いんじゃないかと思ってな!」
「アタシは良いけど…マメバッタ、バトルしたい?」
「…マメッ!」
ククイ少年はやはり良い子すぎる、これならサトシ君や生徒にも慕われる先生になれるわ。閑話休題、プルメリ少女はバトルすることに賛成らしいがマメバッタはどうなんだと、尋ねたところ…マメバッタ君はOKとのこと。やる気に満ち溢れた目をしておりなんと…なんと素晴らしい…!マメバッタ君がやる気ならそれを無碍にする訳に行かないのでバトルへGo。
時間帯が夜だが、ポケセン近くのバトルコートなので明るさとかは特に問題なし。ククイ少年の時はコソクムシのデビューバトルだったが、今回はマメバッタのデビューバトルになる…しっかり頑張らないとな。
プルメリ少女はバトル初心者(多分)のマメバッタ君に加減をしてくれる様だが、果たして勝てるだろうか…いや勝つ。マメバッタ君に自信を持ってもらう為に、勝たせてもらおうか。
「いくぞ、マメバッタ!」
「ちょっと手加減するよ、ゴルバット!」
「マメッ!」
「ゴルバッ!」
うーん、ゴルバットって確かレベル20ぐらいで進化だっけ?レベルがマメバッタの2倍もあって笑えねぇ、加減してくれるとは言えよ?マメバッタ君大丈夫かな…駄目だ、俺が不安になっちゃいけんよ。トレーナーの不安はポケモンにも伝染する、俺が堂々して闘志を見せれば言う事を聞かない奴じゃない限りは全力で戦ってくれる!
「先手はどうぞ、加減はするけど負けるつもりはないからね」
「ゴル」
「おっけー、ならマメバッタ『こうそくいどう』だ!」
「バタッ!」
先手を譲り受けたのでならば遠慮なく『こうそくいどう』で素早さを上げていく、どっかの呪術師は『力は速さと速度』と申していた。マメバッタ君は重さはからっきしだが速度だけなら一丁前だ、格上のゴルバット相手でも通じる可能性がある。何より虫タイプの技が『いろめがね』のおかげで全く通らないのが、なんとか通る所まで底上げされてるしな。
「ゴルバット『かぜおこし』でマメバッタを吹き飛ばしに行くよ!」
「マメバッタ、上がったスピードで躱して『たいあたり』だ!」
「ゴル!!」
「マメバタッ!」
うーん、『エアスラッシュ』とか『あやしいひかり』じゃないだけマシだと言うことにしておこう。『かぜおこし』で小さいマメバッタ君を吹き飛ばしに来たが、素早さが2段階も上がったマメバッタ君には余裕で躱せる。余裕で躱してもらった所で速度の上がった体当たりをしてもらい、ちょっとずつでも良いからダメージを稼いでいく算段でいこう。
とは言ったってそれじゃあ時間がちょいと掛かりすぎる気がしなくもない、なので此処は…
「マメバッタ!『いやなおと』を鳴らしてやれ!」
「バーッタ〜!」
本当に嫌な音かそれ!?マジでマメバッタってどっから嫌な音を出してるんだ…?
「ゴルバット、一旦降りて翼で耳を塞ぐんだよ!」
「ゴルゥ!」
とはいえゴルバットは蝙蝠ポケモン、音波攻撃はもろに喰らうと割と洒落にならないので耳を塞いで対処してきたか。音を聞いてないので防御ダウンの効果はないが、こう言うのを見ると猫ポケとかの耳がいい奴には『いやなおと』を連打するのありかもしれんね。はい、なので。
「マメバッタ『たいあたり』でぶつかりにいけ!!」
「っ、ゴルバット『かみつく』で応戦しな!」
『いやなおと』連打と見せかけて普通にタックル、これはひどい。だがそれは察してたのか不明だが『かみつく』で応戦され、互いに傷を負ってゴルバットは飛翔してマメバッタは距離を取っての振り出しに戻ってしまった。
「『こうそくいどう』で誰よりも早く加速しろ、マメバッタ!」
「『かぜおこし』でマメバッタの足場を奪って行くよ!」
マメバッタが赤く輝く光景を幻視したところでゴルバットに再び風起こしで様子見されてしまう、身体が小さい奴に風攻撃は無難に強いからなぁ…勘弁してくれよ。だが素早さが3倍になったマメバッタなら、いける…かもしれない!いややるんだよ!!
「風を躱しながら速度を乗せて『たいあたり』するんだ!左右右左ジャンプ・スライディングして突撃だ!」
「???…できるだけ『かぜおこし』をして、懐に潜りこみれたら『かみつく』をしな!」
「…マメェ…!!」
「…バトゥ…!!」
風の向きなどを見て某社長風の回避指示を出してしまったが、マメバッタ君はそれ等をなんとか理解してくれて(本当にごめん)風を躱してゴルバットに激突。ゴルバットの方は俺の社長風コマンドに気を取られて回避が遅れ命中、更に『かみつく』を外すと。割と社長風コマンドは使え…ないな、うん。マメバッタ君も混乱してたし後でちゃんと謝る。
「すまんマメバッタ、ちょっと悪い癖が出た…もう一回『いやなおと』だ!」
「こうなれば…ゴルバット、『かぜおこし』で動けないマメバッタを攻撃しな!」
「バターッ!!」
「ゴルバァ!!」
っ、防御を下げれてたが動けないところを突かれて『かぜおこし』をモロに受けてしまった。加減してるといえどマメバッタの体力は半分を切ったと見ていい、こうなれば…玉砕覚悟も視野に入れないとな。
「此処からは自慢の脚力を見せてやれ!『いやなおと』を鳴らしながら走り回れ!!」
「!ゴルバット、向こうが止まったら仕掛けるよ!」
そんな訳で『いやなおと』で防御を下げつつ走り回らせて狙いを絞らせなくする、プルメリ少女も俺の考えに気づいたか静かにその機会を付け狙っており止まれば一気に持っていかれるだろう。止まってしまれば団長になると言うのなら…止まらずにそのまま攻勢転換だ!
「最高速度でぶち抜いてやれ、『たいあたり』だ!!」
「…ゴルバット!『あやしいひかり』だよ!」
げっ、此処で状態異常技かよ!?…待てよ、『あやしいひかり』はエスパー技だ。確かアニポケでサトシ君は虫技の『れんぞくつき』でエスパー技『サイコフィールド』を破壊してたことがある気がする…一か八か、賭けを恐れて負けか少しの希望を掴みに行くか…そんなの希望に決まってる!
「マメバッタ、『きゅうけつ』で『あやしいひかり』を噛み砕け!!」
「なっ!?」
「マメ!?…バタッ!!」
「ゴルォ!?」
プルメリ庄司もゴルバットもマメバッタ君も驚いていたが、俺の勝利への道筋を手繰り寄せてる事を感じてくれただろう。『きゅうけつ』の牙が出てきて『あやしいひかり』を噛み砕き、速度が落ちないまま『たいあたり』に移行した。よし、これなら…!
「…ゴルバット!『でんこうせっか』で躱すのよ!!」
「ゴルバッ!!」
…しまった、まだプルメリ少女は技を一個残してた…!しかも『でんこうせっか』で距離を取られてしまった為、『たいあたり』が当たらない。そして…マメバッタは今身動きがそれない空中にいる、いや、まだなんとかできるかもしれない…!
「『こうそくいどう』で今すぐ逃げろ!!」
「悪いけど遅いよ、『かぜおこし』よゴルバット!!」
「ゴルゥバッ!!」
「マメバタッ…!?」
着地してから『こうそくいどう』で逃がそうとしたが…着地するよりゴルバットの『かぜおこし』の方が早くタイプ一致の弱点技を受け、マメバッタは目を回して倒れてしまった。…ごめんなマメバッタ、勝たせてやりたかったが俺が上手くやれないせいで負けさせて。
プルメリ少女とククイ少年が俺に寄ってきてくれたが…負けてしまったものは仕方ない、ずっと引き摺っても次挑もうとする大試練の枷になるだけだ。それを糧にして精進すれば良い、そうして立ち上がった様子を見せたらククイ少年とプルメリ少女も安心したのか改めて声をかけてくれた。
「惜しかったなグズマ、でも『きゅうけつ』で『あやしいひかり』を噛み砕いた時は凄かったぜ!あれは俺達のバトルでも参考になるしな!」
「アタシも驚かされたよ。これまでは『あやしいひかり』で攻撃一辺倒の奴等は倒せたけど、以降はアンタ達相手じゃ難しそうだね」
「おうよ、俺のニャビートは将来ガオガエンになるしな!」
「あぁ、俺のコソクムシやマメバッタも進化して絶対強くなってやるよ!」
「…やっぱりアタシ、アンタ達の旅の仲間に入れてもらえて良かったよ。ありがとうね」
「なに辛気臭いこと言ってるんだ、もう仲間なんだから笑い合って行こうぜ」
やっぱりククイ少年いい子すぎん…?こんな子が俺と同年代ってマ?これだけいい子で、ストイックかつ技の研究に励んでるんでしょ?そりゃこの子…将来博士はアローラにポケモンリーグを設営する夢を叶えれるわな。多分それに俺とプルメリが協力役で呼ばれ気がするし、彼の研究の助手役も任される気がする…それはすまないができないが。
兎も角初敗北を味わった俺はマメバッタに勝たせてやれなかった事を謝る事を胸に秘め、ポケセンに戻ってククイ少年と同室で眠りに就くのだった。因みにククイ少年とプルメリ少女はニャヒートとヤトウモリで戦ってたが、ククイ少年が勝ってました。
レベル差バトルってありなの?と思った方へ、SVでドラメシヤやリオル、エレズン等を序盤からゲットしてストーリーを進めた事や、RTAでレベル100カラミンゴを使った事がある人は正直に手を挙げてください(挙手)。
あとアローラにはジムがないのでレベル制限装置的なものもありませんしね。
現在の手持ち
コソクムシ♀ Lv.19
マメバッタ(色違い)♂ Lv.8→11