緋弾のアリア 大空の転生者   作:鉄人56号

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一発書きで書いたぞーー! イェーイ! 僕やれば出来る子!

……ま、内容的には薄いんだけどね。


第十話 不吉の予兆 後編

電話が切れた後、さっきから密かに降り続けていた雨が急に強くなり始めてきた。取り敢えず強襲科の体育館に急ごう。

 

 

 

 

 

この恰好……久々だな。

今の俺はかなり物々しい恰好をしている。

 

ツイストナノケブラー繊維……通称T N K製の防弾ベストを羽織り、頭には強化プラで出来たほぼフルフェイスに近いヘルメット。耳元には無線のインカムに武偵高の校章が入っており、手にはフィンガーレスグローブ……を普通は付けるが俺の場合は自前(Ⅹグローブ)のがあるからそれを付ける。そして全身のありとあらゆる場所に痛いほど食い込んだベルト類には拳銃用のホルスターと予備弾倉が4本引っ付いている。

 

普通はこんな恰好SATとかSWATとかの特殊部隊の方々がする物だが、残念。ここは武偵の学校。

 

このC装備は武偵が犯罪組織などに殴り込みを掛ける時に良く使われる前衛用の装備だ。故に、強襲科ではこの装備を指示される事も少なくない。そして、アリアがこの装備を指示して来たって事はだ。

 

「間違えなく、事件なんだな……」

 

いくらアリアでも、冗談でこんな恰好させないだろう。それくらいは理解している。

 

さて……女子寮の屋上だったな。

 

 

 

 

 

レキSIED

 

「おいアリア! いい加減状況の確認くらいさせてくれ! こっちはさっきからロクな情報を聞いて無いんだぞ!?」

 

「まだメンバーが全員揃ってないわっ! 状況説明(ブリーフィング)は全員揃ってからって何度言えば解るの!? 今はあんたの相手してらんないのよ!」

 

キンジさんがアリアさんに向かってさっきから怒鳴っている。でもそれをアリアさんは怒鳴り返して無線機の向こうの相手に怒鳴りつけている。……正直不毛なやり取りだ。

 

今私は女子寮の屋上……の階段の廂の下にいる。先程から雨が降り続けていているのにアリアさんとキンジさんはあそこで雨に打たれながら怒鳴りあっている。これから事件に挑むという時なのだから可能な限り体力の消耗は抑えなければならない。風もそう言っている。

 

ふと何の気無しに屋上への入り口を視認した。

 

ギィ……

 

少々耳障りな音を立てて開く扉。そこから姿を現した人物は

 

「あれ、レキも居たのか?」

 

私を何時も困惑させる人の姿が、そこにはあった。

 

 

 

 

 

キンジSIED

 

アリアと言い争っていたら龍とレキがこちらに近付いているのに気付いた。

 

「時間切れね」

 

やっと通信を終えたらしいアリアがこちらを向く。

 

「龍もやっと来たわね。Sランクが4人居ればまあ、何とかなるかしら」

 

だから俺はSじゃねぇっての。

 

「アリア。メンバーも揃ったんだからそろそろ答えて貰うぞ。何がどうなってるんだ?」

 

「バスジャックをこのメンバーで追跡するわ。少々の火力不足はあたしが何とかする」

 

「バスジャックだって? 本当に『武偵殺し』の仕業だってゆうのか?」

 

龍が驚くべき情報を発した。『武偵殺し』……だと?

 

「どうゆう事だよアリア? そんなの聞いて無いぞ」

 

「今日の午前7時58分にあんた達のマンションの前に着いてたバスあったでしょ? あれが乗っ取られたのよ……間違え無く同一犯による物だわ」

 

もしかしてそれって俺が乗り損ねたヤツか?何だかラッキーだったのかアンラッキーだったのか良く分からん。

 

「犯人は車内に居るのか?」

 

「不確定だけど多分その可能性は0。『武偵殺し』と言えば爆弾魔としての側面も持ち合わせてる」

 

「でもさ、爆弾使ってるからって確実に同一犯だって確証は無いじゃないか? どうしてそこまで言い切れるんだ?」

 

龍の疑問も最もだ。世の中、爆弾を使うバスジャック犯なんていくらでもいるだろう(言い過ぎかもしれんが)。それなのに、何故同一犯だと確証できる? しかも大前提としてヤツは以前捕まっており、今頃牢屋に居るハズなのに。

 

「電波よ」

 

「電波?」

 

「そう電波。『武偵殺し』はジャックの対象になる乗り物に遠隔操作できる爆弾を設置するわ。その爆弾の操作に使う電波に一定のパターンがあるのあんたと龍を助けた時も同じのが確認されたわ」

 

まじかよ……でもだ、

 

「じゃあアリア。既に捕まってる『武偵殺し』はどうなる?」

 

「そっちは真犯人じゃないわよ」

 

「何だと? どうしてそんな事が分かるんだ?……」

 

「今はそんな事説明してられる程余裕は無いわ。ましてあんたは知る必要もない。このパーティーのリーダーはあたしよ」

 

……そんな。そんな事言われて納得出来るとでも?

さっきからのアリアの傍若無人さに怒りを通り越して呆れが出てくる。

 

雨水の音に混じってヘリの羽が激しく振動する音が近付いてくる。

 

「アリア、これだけは言わせてくれ」

 

「何? まだ何か説明が必要? バスは今この瞬間にも爆発するかもしれない。武偵憲章1条『仲間を信じ、仲間を助けよ』。武偵高の仲間を助けるのに説明なんて必要無いわ」

 

「お前がリーダーをやりたきゃ勝手にやれ。だけどな……」

 

赤紫色(カメリア)の瞳の少女に俺は告げる。

 

「俺達だって武偵高の生徒だ。どんな事件にも俺達武偵は命懸けで臨む。例え学生武偵でもな……」

 

アリアは俺が何を言いたいのか分からないような顔をしている。でも、これだけは……これだけは言っておかなければならない事だ。たとえ理解されなくとも。

 

「『仲間』はお前の道具でも無いし、ましてやお前の自己満足に浸るための存在じゃない。そこを履き違えるな」

 

アリアは終始俺の言葉の意味を分かっていないみたいだった。

 

アリアには『仲間』以前に、他人との付き合いの常識が完全にぬけている。人間とゆう生き物は、1人では生きられない。なのに。

 

(アリアは独奏曲(1人)だ)

 

アリアが何故『独奏曲』(アリア)なのか。その理由が垣間……見えた気がした。

 

ヒュンヒュン……

 

ヘリが屋上に到着する。

最初の事件……大事件になっちまったなこれは。でも……

 

(アリア……)

 

この頃から俺は、アリアに妙な感情を抱き始めていたんだ。その感情が何なのか……それはまだ明確には何とも言えない。

 

この感じ……一体何なんだ……




さて、伏線は張り巡らせた事だし……後は回収するだけですね。

え? 伏線っぽいところなんて無かった? HAHAHA。それはきっと気のせいですよ。

良く読んで貰えれば分かる……ハズ?
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