と言うわけで投稿です。
龍SIED
第二グラウンドの手前に着地、死ぬ気化解除。よし。
「二人共……どこだ………?」
如何せん武偵校のグラウンドは無駄に広いので二人がどこに居るのか全く分からない。何か
「何か手掛かりでもあれば……うん?」
ふと体育倉庫が見えた。遠目だが…良く見ると防弾製であるはずの扉がぶち抜かれてる?
もしかして……あの木にぶら下がってる布、あのパラグライダーのなれの果てか?
そしてさっきから体育倉庫の周りをちょこまか走ってるあの黒い二輪…ってまだいたのかアレ?
キンジ達…もしかしてあそこか……?
思案しているといきなり
バンバン! バンバン! バンバン!
体育倉庫から銃声が! やっぱりあそこか!
「キンジッ!」
援護に回るため倉庫目掛けて全力疾走。するとカカシ野郎が俺に気付いたようだ。十数台位の3分の1位……数えたら8機位が俺に向かってくる。
「邪魔だっ!」
懐から
「魔神剣・双牙!」
魔神剣を二つ、異なる方向へ飛ばしカカシ野郎を撹乱。この隙に!ベレッタで一番近い奴に三発打ち込む。それぞれ頭の部分、10センチ位の太さの胴、車輪近くにヒット。動かなくなった。
俺が一機撃墜したのを確認すると他の二機がUZIの銃口から9ミリパラベラム弾を吐き出してくる…だが。
「無駄だ!」
超直感ですぐに気取り危なげなく避ける。超直感と訓練のお陰でハンドガンどころかサブマシンガンの連射も避わせるようになった事に若干人間離れを感じるが今はそんな事関係ない。
そのまま素早く懐に潜り込んで
「月閃光!」
もう一機撃墜。このままやっててもいいがそろそろ時間的に厳しいので…手っ取り早くやるか。
やりやすいように牽制しつつできる限りカカシ共を周囲に近づけて…今だ!
「崩龍斬光剣!」
常人には見切れない程の身のこなしで残りのカカシ野郎を切り刻む。戦闘が終わり虹を納刀し、ベレッタを構えたまま体育倉庫に再び走り出す。
「あ・た・し・は・高・2・だ!」
いきなりの叫び声だった。びっくりして思わず扉辺りで立ち止まってしまい…結果的にもっとビックリするはめになった。何故なら
「うわっっっ!?」
バダン! 何かキンジが吹っ飛んできた。
「おいキンジ大丈夫か!? まだ敵がいるのか!?」
「イテテテ…おおう、龍じゃないか。何、ちょっと女性に対する礼儀がなってなかったみたいでね。いや、ホント女性というのは奥が深いねぇ。」
…キンジの喋り方がおかしい。考えとしてはさっき吹っ飛んだ時に頭を打ったか、或いは…
「もしかしてお前…あの子で?」
「さあ? 何のことか俺にはさっぱりだなぁ。」
やっぱりか。今のキンジはキンジじゃない。否、「何時もの」のキンジでは無いのだ。
『ヒステリア・サヴァン・シンドローム』。通称HSS。キンジの…いや厳密には遠山一族の体質らしい。その実態はある条件を満たすと30倍の能力を得ると言う転生者の俺が言うのもおこがましいがチートじみた奥の手だ。
しかしキンジはこの体質を極端に嫌っている。何故ならば発動させるトリガーと言うのが『性的に興奮すること』だからだ。
……いや別に変態的な話という訳ではない。と言うのもキンジが異性…『女』を極端に嫌う傾向にあるからだ。中学時代、あいつは女子の言いなり…もっと言えば奴隷だった。HSS、キンジはヒステリアモードというがそれが露見してからというものキンジは何かと女子に利用されていた。興奮させれば言いなりになる男子がいる、そんな噂が瞬く間に学校中に広まり、イジメの復習、嫌な奴をやり込む、もうとにかく何でもござれだった。そしてキンジは何時しか女性不信になっていった。「女っていうのはホントにおっかない生き物だ」それが彼の口癖になるくらいにだ。
そんなキンジがヒスってる(ヒステリアモードになること)というのは素直に驚いた。去年以来みてなかったし。
でもこの状態になるには近くに女子がいないとなりたくてもなれないハズなんだが…
「こらっ! 逃げるなヘンタイ! 強制猥褻罪で逮捕するわよ!!」
「アリア…何度も言っているがそれは不幸な事故だよ…俺は君に何もしていない。」
出て来た女の子(アリアとキンジが呼んだ)がキンジに怒鳴りつけ、キンジは何やら弁明している。………つまり、こういうことか?
1.女の子(失礼覚悟でアリアと呼ばせて貰おう)アリアちゃんはキンジに向かって猥褻罪と叫んだ。つまりキンジがヒスった理由は九割九分九厘この子にあるだろう。
2.アリアちゃん。身長145センチ位から察するに恐らく小学生…精一杯高く見積もっても中等部位にしか見えない。インターン制度の子だろうか?
3.
………よし。答えは見えた!
「キンジ…やっちまったんだな…」
「…ふう。これはこれは。誤解を解くのが更に困難になってしまったようだ。」
多分キンジはあのカカシ軍勢から身を守る為に苦渋の決断でヒステリアモードになったのだろう。だが、いくら助かるためとはいえ小学生に手を出すとは…くそっ。俺がもっと早く此処にたどり着いていれば未然に防げたのに!
「えっと、アリアちゃん、だよね? ごめんねこのお兄ちゃんが。何か変なことされなかったかい?」
「おい龍。その子は高n「どいつもこいつもバカにして! あたしは高校二年生の神崎・H・アリアだっ!」何だけど…」
どうやら俺は勘違いしていたらしい。よく見ると彼女は武偵高校指定のセーラー服を着ていた。
「ご、ごめん! えっと、神崎さん! てっきり年下な物かと…」
名前で呼ぶのは失礼だと思い彼女の胸部の名札に目をやり謝罪する。
「ハア、もうアリアで良いわよ。でもそっちは別っ! アンタの方はあたしを子供扱いしただけじゃ飽きたらず気絶してる間に……ふ、服! 服を脱がそうとしてたんだからっ!」
「キンジ。素直に謝った方が良いぞ。あの剣幕だともう遅いかもしれんが。」
「いや、だから俺は何もやってn「ババンッッッ!」いのに…」
「風穴…風穴開けてやるっ!」
がきんがきんがきんっ! …弾切れのようだ。
アリアは反射的に
「あれ!? 弾倉が…!?」
「お探しの物はこれかな?」
キンジが弾倉を4つ指で挟みアリアに向ける。
「なっ!? …まさかさっきの乱闘中に!?」
そのまま床にバラまくキンジ。あーそんな事したら…
「もう許さない! 跪いて! 泣いて! 土下座して! 謝ってももう遅いんだから!」
怖過ぎる台詞を叫びながら、背中から何かを抜くアリア。あれは!?
「小太刀の二刀流!?」
「強隈男は神妙に…わきゃあっ!?」
さっきキンジがバラまいた弾に思いっ切りコケて、体制を整え…ようとしてまた転ぶと、マンガみたいに転び地獄から出れない。
「龍。今の内に行くぞ。」
「え? でもアリアが…」
「申し訳無いけどあっちが話を聞いてくれないんだ。ならばまた後で…ね?」
確かにキンジの言うとおりかもしれない。なかなか抜け出せなくて涙目で躍起になってる彼女はあそこを抜け出したらこちらの言葉になんて一切耳を貸さないだろう。
「ごめんアリア。又後で!」
「あっ! ちょっと待ちなさい! ……風穴、絶対にでっかい風穴開けてやるんだからぁぁぁ!!!」
そんなアリアの叫び声を背に俺とキンジは走り出す。
これが。
キンジと俺と、後に『緋弾のアリア』として世界中の犯罪者を震え上がらせる事になる神崎・H・アリアの硝煙の匂いにまみれた奇妙な邂逅であった事を、まだ誰も知らない。
私のアリア…どうですかね?
ちゃんと書けているでしょうか?自分の作ったキャラ以外は扱いが難しいです。