スポ根みたいな異能力バトル世界で即死チートを持ってしまった 作:忘れられた女神
僕は
子供の頃は、確かに苦しんでいたんだ。周囲からは、諦めたような目を向けられて。誰にも勝てない時間を過ごして。
「あの子、可哀想よね……。悪い子じゃないのに……」
「もうひとり産むつもりらしいから、きっと……」
そんな言葉が、ときおり届いてくる始末。僕には意味が分からないと思っていたのか、普通に聞こえるように。聞こえるたびに、歯を食いしばったよ。変な音が聞こえるほどに。
僕は可哀想な存在。嫌いって言われることよりも、よほど苦しかった。ひとり、部屋で何度も泣いていたほどに。
物心ついてすぐだというのに、未来に希望なんかないんじゃないかと考えていたくらい。夜空が僕に似合うなって、なんとなく思っていたんだ。
結局のところ、家に僕の味方なんていなかった。僕はただ、家の隅っこでこっそりと過ごすだけだった。
そんな僕にも、憧れる存在はいた。英雄と呼ばれる存在、カイル・デミス・ベテルギウス。
彼が地元の祭りにやってくるって聞いて、僕はこっそり家を抜け出したんだ。
見つけたカイルさんは、とても威風堂々とした存在だった。髪が全部真っ白なほど老いていたのに、誰よりも生命力を感じるほどに。
遠くから見ただけでも、別格って分かるくらいの存在感があったよ。
人の波に流されそうになりながら、僕は合間をぬってカイルさんの元に向かう。潰れるかと思うくらいだったけど、それでも諦めなかったよ。
たどり着いて、目の前に立つことができた。彼は、すぐに目線を合わせてくれたんだ。
「お嬢ちゃん、わしに会いに来てくれたのか? 親御さんは、どうした?」
目をそらす僕に対しても、ただ頭に手を置いて待ってくれていた。僕が何かを言うまで、ずっと。たぶん、何分かは待たせたと思う。それでも。
だから、僕は素直に自分の気持ちを話すことができたよ。
「僕、
そう語る僕に、カイルさんはハッとしたような顔をしていた。そして、拳にあごを乗せて考え込んでいる様子だったよ。
たぶん、どう答えるのか困っていたんだと思う。普通に考えて、
もっと言えば、カイルさんは英雄になるほどの強大な能力を持っている。才能の残酷さなんて、ある意味誰よりも知っていたはずだから。
しばらくして、僕と同じ高さで目を合わせてくれた。ものすごく真剣な顔で。ほんの少しだけ、苦しそうに。
「今から、とても残酷なことを言う。君が英雄になるのは、人の百倍は難しいじゃろう」
「カイルさんの百倍くらい頑張れば、英雄になれるってこと?」
「分からぬ。本当は千倍なのかもしれない。一万倍なのかもしれない。わしには、明言はできぬ」
少しだけ、言いよどんでいたような気もする。実際に、傷つきはした記憶があるから。もしかしたら、努力したって無駄なのかもしれないって。胸の奥が、少しだけ苦しかったよ。
でも、カイルさんは僕を傷つけようとして言っているわけじゃなかった。それは、当時の僕にも分かっていたんだ。
淡々とした声だったけれど、どこかに暖かさはあったはずだから。
「ものすごく難しいんだ……」
「うむ。じゃから、英雄になれるとは言い切れぬ。わしですら、危うい場面は何度もあった」
「カイルさんでも……?」
「そうじゃ。勝てぬと感じたこともあった。情けなく逃げ出したこともあった」
「逃げちゃったんだ……」
「それこそ、武器を投げ捨てて何度も転んでの。泥まみれになっとったわい」
おどけたような顔で、大げさに言っていたんだ。でも、今となっては真理を伝えてくれていたんだと思う。
英雄だからこそ分かる、現実の厳しさ。それを、子供にも分かりやすいようにって。
「かっこわるい……」
「ほほ、かっこわるいの。じゃが、そのおかげで生き延びることができた。次に勝つことができたのじゃ」
「そうなんだ……」
「じゃから、逃げることは恥ずかしいことではない。君が、戦いから逃げることも」
僕の肩に手を置いて、穏やかな顔で言っていたよ。とても親切な言葉だった。けれど、当時の僕は口をとがらせていた記憶があるかな。
弱いってバカにされてるって感情も、少しはあったんだと思う。
「でも、僕は逃げたくないよ」
「そうか……。君の心は、諦めたくないと叫んでいるのじゃな」
「うん、叫んでるんだ。とっても大きい声で」
「そうか……。なら、ついておいで」
カイルさんは、ガッシリした手で僕の手を握って、人気のない場所まで連れて行った。森のような、木々が生い茂る薄暗い場所まで。僕はただ、引っ張られるがまま。
いま思えば、かなり危ない判断だったよね。カイルさんが本物なんて保証は、どこにもないんだし。
でも、それこそが僕の運命を変えるきっかけになったんだ。
カイルさんは振り向いて、
そして、ゆっくりと両手で構えたんだ。とてもゆっくりなのに、すごく力を感じる姿で。
「よく、見ておきなさい」
「うん!」
「いくぞ……。シッ!」
掛け声とともに、杖は勢いよく突き出される。
といっても、当時の僕には目で追えなかったんだけど。気づいた時には、杖はまっすぐに伸び切っていたんだ。何かを貫くように。
そして、実際にその先で大きな音がした。パンという弾けるような音が、まだ耳に残っているよ。
杖は少しだって当たっていないのに、伸び切った先の木に穴が空いていたんだ。
きっと、僕は目を輝かせていたと思う。今でも忘れない、目に焼き付けられた光景があったから。
「すごーい! どうやったの?」
「空間ごと、押しつぶした。そう言っても難しいかの……」
「うーん?」
「とにかく、ものすごく早く突いたのじゃ」
「それで遠くに穴が開けられるの!?」
「うむ。この技が使えるようになるまでに、わしは100万回は杖を突いた。じゃから、あるいは……」
「僕も、100万回突けばできる?」
「君の心が諦めぬのなら、突き続けるのじゃ。そうすれば、いつかわしをも超えられるかもしれぬ」
もう一度、僕と同じ高さに目を合わせてくれた。だから僕は、すぐに頷けたんだ。
「分かった! 絶対に、頑張るよ!」
「わしは、何度も諦めようと思ったわい。腕が重くて上がりそうになかったり、いつ結果が出るのか分からなかったりしての」
「そうなの?」
「うむ。じゃから、君が一度も諦めないのならば、きっと……」
「大丈夫! 僕、カイルさんみたいになるから!」
「そうじゃな。応援しておるぞ。どんな未来であったとしても」
そう言って、ポンポンと頭をなでてくれた。暖かさが、頭に染み渡っていくようだったよ。とても優しかったことは、一度だって忘れなかった。
カイルさんには、そこから手を引いて送ってもらったんだ。
「わしには、君ぐらいの歳の孫がおっての」
「そうなんだ。カイルさんくらい強いの?」
「わしと同じ頃に生まれておったのなら、わしは英雄と呼ばれておらんかったじゃろうな」
「そんなにすごいんだ……」
「うむ。ユミナと言っての。わしなど、数年もしないうちに超えられるじゃろう」
なんとなく、遠くを見ながら語っていた記憶がある。
正直、カイルさんが孫可愛さで言っているだけって印象だった。英雄にも、そんなところがあるんだなって。
だからこそ、親しみを持てたのかもしれないけれど。今のユミナさんを思えば、本当だったんだと分かるんだけどね。
「僕と同じくらいなのに?」
「じゃから、きっと友達は少なくなるじゃろうな……」
「強いのに、どうして?」
「いや、強いからこそなのじゃ。力を持てば持つほど、友情とは遠ざかるものじゃ」
「カイルさんも、友達が少ないの?」
「情けないが、そうじゃの。きっと、ユミナも同じじゃ」
カイルさんは、寂しそうな顔をしていたはず。当時は実感できなかったけれど、今なら分かる。ソール君だって、ほとんど友達がいなかったから。
ユミナさんも、本当に気を許しているのはソール君だけ。顔を見れば、伝わってきたこと。
カイルさんにも、きっといろいろあった。あの頃には、想像すらできなかったけれど。
「なら、僕がその子の友達になってほしいってこと?」
「それはいかん。友達とは、誰かのために近づくものではない。心が求める相手と、なるべきものなのじゃ」
「うーん?」
「ほほ、分かりづらいか。なら、こう言おう。もしユミナと出会って、好きになれたのなら仲良くしてほしい」
「それじゃあ、嫌いになったら?」
「悲しいが、嫌いなままでいい。友とは、強制されるものではないのじゃから」
カイルさんの優しさで、残酷な部分でもあったんだと思う。その時は、ちょっと孫に冷たいかなって感じたくらいだったけれど。
僕とユミナさんじゃ、そう簡単には対等になれない。分かっていたんだろうね。
「そうなんだ……」
「うむ。それに、ユミナと君が出会うようならば、きっとユミナとて……」
「どうしたの、カイルさん?」
「ほほ。君が英雄になるくらいに強くなれば、きっと誰かの希望になれるはずじゃ」
「今のカイルさんみたいに?」
「わしを希望と思ってくれるか。嬉しいものじゃの。君と出会えて、良かった」
そうして、ずっと楽しく話していたよ。家が見えた頃、カイルさんは足を止めた。振り向く前に、声が届いてきたんだ。
「では、ここまでじゃ。君の未来に、祝福あれ」
その言葉と一緒に、つながれた手が離された。振り向くと、もうカイルさんはいなかったんだ。まるで夢だったみたいに。
でも、僕の手には確かに刻まれていたよ。ちょっとカサカサした感触が。そして、木に穴が空いた光景が目の奥に残り続けていた。
だから、僕は剣を手に取ったんだ。100万回。いや1000万回だって振り抜いてみせるって。
最初の頃は、100回で腕が上がらなくなった。次の日には、剣を持つこともつらくなったくらい。腕は重かったし、手のひらは痛かった。カイルさんの言っていた諦めたくなる気持ちは、本当にすぐ理解することになったよ。
けれど、次の日も100回振った。その次の日も、さらに次の日も。
慣れて来た頃には、10回増やした。それでも余裕が出てきたら、また次は20回増やした。
最終的には、1日1000回を振るようになったんだ。ただの1日だって、休むことなく。
家族も使用人たちも、ずっと弟ばかり見ていた。それでも、迷わなかったよ。僕には、カイルさんにもらった希望があったから。
カイルさんが亡くなってからは、余計に。何かを託されたような気がしていたから。
そのおかげで、4年くらいで100万回だって振ることに成功した。少しだけ、遠くを斬ることにも。
戦いの中では、とても使えるものじゃなかったけどね。構えから何から、すごく準備が必要だったから。
だけど、いつかカイルさんみたいな技が使える。そう信じていられたんだ。
僕はただ、まっすぐに進み続けたよ。
リゲル学園に通うことを決めた時、みんなが反対した。ミンタカ学園がお似合いだとも言われた。所詮は落ちこぼれなんだから、ふさわしい場所があると。その反対を押し切って、僕は試験を受けた。
試験官には、あっけなく勝てたよ。ただ、鋭く剣を振るだけで。それだけで、倒せたんだ。
だから僕は、リゲル学園に合格することができた。嬉しく思うこともなかったけれど。だって、英雄になるまでの道は、まだまだ遠いと分かりきっていたから。
入学してからは、僕は周囲に遠ざけられていたと思う。理由なんて、いまさら語るまでもないこと。
話していた相手なんて、エミリさんくらいのもの。誰とでも仲良くできる人にとっての、大勢の中にいるひとりってくらいの関係でもあったけれど。
授業も免除されていたから、僕は毎日訓練を続けていたんだ。その中で見つけたのが、ソール君。
彼は校庭の隅っこで、毎日剣を振り続けていた。僕と同じくらい努力をしている人を、初めて見つけたように思えたよ。
その時には、目を離せなかった。数分くらい、じっと見ていたはず。
だから、僕の方から近づいていったんだ。隅っこの方に、自分から近寄っていって。
「ねえ、君も剣が得意なのかい? なら、お互いに教え合わないかい?」
そう言った時に、ソール君はキョトンとしていたよ。何度か目をパチクリして、それからゆっくりと自分を指さして首を傾げる。
ちょっと面白い人っていうのが、第1印象だったかな。
それで頷いたら、パッと明るい顔なんてして。僕の噂くらい、知っていただろうに。無邪気な子供みたいって思ったものだよ。
だから僕は、迷わずに仲良くできそうだなって。笑顔で手を差し出せたんだ。
おっかなびっくり握り返してきたソール君の姿は、今でも覚えているかな。大切な宝物だよ。
それから、まずは僕が剣を振って見せて。ソール君は握りから何からいろいろと確認をしていて。
僕も細かいフォームの大事さを教えられて、この人となら高め合えるって思えたんだ。
実際、得るものはとても多かったよ。
ソール君は、実際に放出する姿を見せてくれた。まっすぐに、遠くまで光みたいに飛んでいたよ。夜の明かりみたいに、一直線に貫くように。
「いい技だね! それをできたら、能力がなくても遠くまで攻撃できるよ!」
「そ、そうか……?」
なんて言いながら、鼻のあたりをこすっていたりね。照れくさかったんだろうけど、可愛いものだなって。
「遠くまで攻撃するのなら、まっすぐに放出するだけじゃ困るよね。曲げたりできないかな?」
「ただ放出するだけなら、難しいんじゃないか? なんか、一直線って感じだし」
「じゃあ、一回外に出してから安定させることはできそうかな? それができるのなら、次に別の向きに飛ばせば良さそうだよ」
「あ、できた。珠みたいにしたら、安定するみたいだ」
なんて、お互いにアイデアを出し合って技を開発したりね。
本当に、楽しかった。毎日、ソール君に話したいアイデアばかりだったよ。夜に思いついたことを話したくて、朝が待ち遠しくなったりなんてしてさ。
ソール君も、きっと同じ気持ちでいてくれたと思う。だから、僕の毎日は輝いていたんだ。昼の太陽よりも、ずっと。
それも、ソール君が
僕は本戦に進めはしたけれど、すぐに負けた。それ自体は、納得していたんだ。もちろん悔しくはあったけれど、今の自分がどこにいるのか確認できたから。
問題は、勝ち進んだソール君の応援をしていた時。試合が終わって、僕は宿に向かって。そして、日が落ちてからのこと。ちょっとだけ喉が渇いたから、飲み物を買いにいったんだ。
そこで、風切音が聞こえた。音の方に向かうと、ソール君はずっと剣を振っていたんだ。一回一回、フォームを確かめながら。
僕は、本当にハッとしたよ。その瞬間なんて、息をすることも忘れていたくらいに。しばらくして、むせこんじゃったくらいに。
ソール君がしていることの意味を、ずっと考えていたんだ。
次の日からも、ずっとソール君の様子を確認した。試合が終わってからも、ずっと訓練していたよ。どんな日だって、変わらずに。
本当に、情けなかった。自分を殴り飛ばしてやりたいほどに。
僕はカイルさんに憧れて、諦めないことを選んだ。選んだはずだった。
だけど、どうだ。1日1000回剣を振るだけで、満足してしまっていた。100万回振れば良いんだって、どこかで妥協してしまっていた。
対して、ソール君はどうか。僕が本を読んで楽しんでいる間も、エミリちゃんみたいな人と楽しく話している間も、ずっと訓練をしていた。
本当は、僕こそがやるべきだったこと。ソール君が、誰よりも体現していたんだ。カイルさんに託されたものを。
だから、変わらなくちゃって。もっともっと、自分を追い込まなくちゃって。
これまではつけていなかった重りを付けた。前よりもずっと、苦しくても頑張った。
そんな時に、ソール君は僕を止めてくれた。とても心配そうな顔をしながら、そんなに努力する意味があるのかって。
僕はただ、ギュッと拳を握りしめたよ。ちょっと頑張りを増やした程度で心配なんてされてしまうくらいに、僕は自分を甘やかしていたんだって。
そうしたら、ソール君は泣きそうな顔をしちゃって。僕を傷つけてしまったって、強く後悔するように。とても揺れていた目は、きっと一生忘れない。
だからこそ、もっと情けなくなったんだ。僕はただ、弱いだけだったんだって。
結局、ソール君は僕から遠ざかっちゃった。後悔していたんだろうね。僕を傷つけてしまったって。そんなこと、ないのに。
僕はただ、訓練を続けたよ。日が昇ってすぐから、落ちてもまだ。ソール君から距離を取られても、ずっと。決勝までの、一ヶ月ほど。
本音を言えば、ソール君と話したかった。もっともっと、楽しい時間を過ごしたかった。
何度も何度もソール君のもとに足が向かいそうになって、歯を食いしばって止めて。
とにかく、ひたすらに自分を追い込んだんだ。ソール君を捨ててしまったんだから、強くなるしかないって。たとえソール君から忘れ去られてしまうことになったとしても、必ず。
カイルさんの技を完成させて、ソール君の技も洗練させて。そうするしかないって。
僕はただ、技を磨き続けた。どこまでも強くなることだけを夢見て。 ソール君が優勝したのを、祝福することもできないまま。実力でも物理的な距離でも、遠ざかったままに。
ふと夕暮れを見た時には、くすんだようにしか見えなかったんだ。
僕は、せめてソール君より強くなりたかった。だから、ただ訓練だけを続けていたよ。
本当は、逃げていたんだろうけれど。ソール君と向き合うことから。
そんな時に見たのが、ソール君とスティアさんの戦い。僕は、また後悔したよ。目を閉じそうになっちゃったくらい。
ソール君は、以前よりずっと強くなっていた。僕が見ていないところで、ずっと努力を重ねていたんだ。
それで、気づいたんだ。僕が強くなれたのも、ソール君とお互いに導き合っていたからだって。それを、ただのプライドのために捨ててしまったんだって。
観客席から、ついソール君に手を伸ばしてしまったくらい。
謝りたかった。また、ソール君と一緒に訓練をしたかった。できるのかなんて、分からなかった。足を踏み出す勇気が出なかった。
ソール君の方に足を向けて、踏み込もうとして。だけど立ち止まってばかりだったんだ。
そんな時に、スティア王女の宣言を見た。冷たい目を向けられながらも、まっすぐな姿勢で。
僕も、そうあるべき。カイルさんに託された想いで、ソール君と紡いだ気持ちで。
だから迷わず、スティア王女に挑んだよ。ソール君に、少しでも近づくために。ようやく、一歩を踏み出せたんだ。
誰がどんな目で見てこようとも、立ち止まらなかったよ。
ソール君が僕を覚えていてくれたからこそ、少しだって迷わなかった。僕の全身全霊をかけて戦えたよ。
ユミナさんもいたし、ちょうど良くはあったかな。ソール君に追いつけるのなら、結果的にカイルさんの願いは叶うはずだから。
そして、僕は勝った。ソール君は、僕のことを受け入れてくれたんだ。太陽に照らされた笑顔に、つい見とれそうになったくらい。
だから、もう迷ったりしないよ。
ソール君。僕の人生をかけて、君に追いついてみせるから。