おひさまのばんそうこ ショートストーリー   作:arausa05

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第1話

                  プロローグ

 

暗いーーーーーーー

 

ここはどこなのかーーーーー

 

わからないーーーーー

 

なんとなく耳を澄ましてみるーーー

 

・・・・・サーーーッ、ササーーーッ

 

・・・波の音がする・・・ここは海の近くだろうか・・・

 

ふと、まぶたが軽くなった気がした。

 

うっすらと目を開けてみる。

 

ーーー次の瞬間、目に光が差し込んできた!それも強烈な!!

 

春、秋、冬にはない真夏の日差しである。

 

「うわっ!」

 

慌てて目を閉じる。

 

目がくらくらする。

 

目眩が収まるまでしばらく目を閉じていた。

 

ーーーーー数分後。

 

「ふぅ。ようやく目が慣れてきた」

 

またうっすらと目を開けてみる。

 

やはり日差しが強い。

 

ーーーーーゆっくりと体を起こして、周りを見渡す。

 

・・・やはりここは海岸で、砂浜である。

 

遠目に、見慣れない建物群と、花畑が見える。

 

あそこは天国だろうか?

 

それにしては全身がだるい。

 

 

遠くから鳥のようなものが近づいてくる。

 

いや、違う。金属でできた小型の乗り物という表現が近い。

 

あんな小さな飛行物体は見たことがなかった。

 

乗り物には年端もいかない娘が乗っていた。

 

何故か胸がざわめいた。

 

因縁めいた大きな予感がする。

 

飛行物体は近くまで飛んできて、静かに垂直降下した。

 

娘は物体から降りると、こちらにかけてきて

 

こう尋ねてきた。

 

 

「ドザえもんが動いてるのよ」

 

 

ーーーーーそして、この娘との出会いが、島国を、大国を巻き込んだ

 

世界史に残る物語へと繋がるのであったーーーーー

 

 

 

 

「勝手に人を殺すな」

「だいたいあの距離からわかるわけねぇじゃねぇか」

 

「ううん、わかるの。なんか倒れ方も死人ぽかったし」

 

「わかると言いつつ外れてるじゃねぇか」

 

「それはそれとして」

「おじさんは、なんでこんな所で倒れてるの?」

 

「なんでって・・・そりゃあ船が難破して・・・」

 

!!!

 

「そうだ!!カバン!!!」

 

急いで辺りを見回すと、少し外れたところに

旅行トランクがあった。

 

「よかった・・・これがねぇと商売できねぇんだ」

 

「ところでおじさん」

 

「ん?何だ」

 

「服、砂まみれなのよ」

 

「ああ、ホントだな・・・どこか宿があればいいんだが」

 

「私の家が宿屋なのよ」

 

「ホントか?」

 

「安くてお手軽、リーズナブルなのよ」

 

「よっし、さっそく案内してくれ」

 

「案内は必要ないのよ。これに乗るの」

 

と、玩具のような小型飛行機を指差す。

 

「これは一人乗りだろ」

 

「これに乗るのよ」

 

折りたたんであったロープを取り出すと

一つのブランコになった。

 

「なるほど」

 

「さ、早く乗っていくのよ」

 

「二人も乗ってホントに飛ぶのか」

 

「出発!」

 

 

 

 

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