おひさまのばんそうこ ショートストーリー   作:arausa05

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おひさまのばんそうこ ショートストーリー(6)

 

ーーーーー博士の工房ーーーーー

 

 

「うーん、・・・そうだ!

  野菜の中心に鉄串刺してそれを回転させて

  刃物で外側を上から下に切ったら出来そうなのよ」

 

「むっ、ナイスアイデーア!

  それでいこう!」

 

なのよがカリカリと設計図をひく。

 

「お、さすが優秀な助手。やるじゃねーか」

 

「うむ、特許をとったら何割かボーナスを出そう

  助手Bもなにか思いついたらどんどん言っていいぞ」

 

「勝手に助手にすんな」

 

「よし、設計図が出来上がったら今日は

  この辺で終わりにしよう」

 

「はーい」

 

なのよはセカイノに向いて

 

「きょうの夕食は腕によりをかけるのよ

  セカイノも食べていくでしょ?」

 

「ああ、そうさせてもらおうか」

 

 

ーーーーー宿ーーーーー

 

 

シャワーを浴び、夕食の準備をする。

 

まず煮えにくい野菜の下ごしらえをする。

 

なのよと一緒に野菜の皮むきをする。

 

「お、なかなか手つきがいいじゃねーか」

 

「毎日やってるから慣れてるのよ」

 

「料理のできる有無は将来必要になってくるからな、

 できれば出来てたほうがいい」

 

「そのとおりなのよ」

 

「じゃ、次は魚介類の下ごしらえだ」

 

野菜を鍋に入れ、魚介類を準備する。

 

エビの背わたを取りながら

 

「セカイノこそ器用なのよ」

 

「俺は基本独り身だからな、自然と身につく」

 

言いながら魚介類を鍋に入れる。

 

「さて、あとは調味料をいれて、と」

 

しばらくぐつぐつ煮込む。

 

「さ、特製魚介シチューの出来上がりだ」

 

「わお!美味しそうなのよ」

 

「いっただきま~す」

 

スプーンでシチューをすくい、ほおばる。

 

「美味しいのよ」

 

「だろ?」

 

セカイノとなのよはシチューをパクパクと食べ終えた。

 

 

「よし、情報集めといくか」

 

「どこにいくの?」

 

「酒場。お前さんにゃちと早いところだ」

 

「む~」

 

なのよがふくれる。

 

「じゃ留守番よろしく」

 

「11時までには帰ってくるのよ」

 

「へーい」

 

ーーーーー酒場ーーーーー

 

 

時刻は20:30、仕事も食事も終わった後、

 

店は活気につつまれていた。

 

その中にセカイノの姿もあった。

 

「ねーちゃん、酒もう一杯!」

 

「はーい」

 

「しっかしあれだねぇ、他国の情報では大国とかなり

  緊張関係にあるってことだけど、ここは

  かなり緩んでるな」

 

「そりゃそうさ。この国にゃ大国から逃げてきた

  科学者で成り立ってるようなもんだ。

  簡単にゃいかねえ」

 

「科学者数名にどうにかできるもんじゃないと思うが」

 

「それが出来るんだよ。逃げてきたのは科学者百余名。

  さらにその中には最高軍事顧問もいるって話だ」

 

「もしかしてその科学者はペンギンみてえな眉をした

  目つきの悪いおっさんじゃあねえだろうな?」

 

「なんでわかったんだ?その人だよ」

 

「・・・・・・」

 

ため息と同時に肩が落ちる。

 セカイノは無言でジョッキを見つめる。

 

「ま、いいや。もうひとつの情報についても何か知ってるか?」

 

「あ、そうそう。約1週間前、北の都にお前さんが言った風貌の男が

  港に着いたらしいぜ」

 

「ほんとか?」

 

「ああ。お前さんが言った条件に合うやつだ。

  背高で黒ずくめの服で十字架をこれでもかってくらい背負っていたやつだ」

 

「そいつだ」

 

「関わるのはよしといたほうがいいぜ。

  あいつは何人も殺してる面をしてるって話だ」

 

「そいつは無理だな。俺はあいつから取り返さなければ

  ならないものがあるからな」

 

「ま、どうするのもお前さんの勝手だ。死なない程度に

  せいぜい頑張りな」

 

「ありがとよ」

 

 

 

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