カードの効果って細かく書くべきですかね?
今回ほど水平線使うのは何かよくない気がしてしまう……
「……すごい。」
ボクの名前は【
今ボクの前で、凄い勢いでバトルが進行している。
戦っているのはさっきまでボクとバトルしていた捲くん。
そして──ボクの大切なカード、シュヴァリエを取り返すためにアンティバトルに参加してくれた歩美さん。
「白含む2マナで《
「通ります。」
《
『人間/姫/騎士』モンスターカード
コスト(1)(白)/パワー2/タフネス2
あなたがコントロールする他のモンスターはパワーに+1の修正を受ける。
「ではアタックに入り、ロールとアリスでアタック。何かありますか?」
「何も無し、ライフで受ける。」
ボクが渡した《姫騎士アリス》の効果で、歩美さんの他のモンスターは全てアタックに+1の修正が入っているから、パワー2のモンスター2体で、一気に4点のライフが削れた。
【バトル・ウィザーズ】の初期ライフは20。この攻撃で、ライフの8分の1が消滅した。
【寝取 捲】ライフ20→16
「では戦闘ダメージの処理後、ロールの効果で教義カウンターを1つ、あなたに乗せます。ターンエンド。」
【寝取 捲】教義カウンター1(残り9個以上でバトルに敗北する。)
「ターン貰います。ドロー、セット、ゴー。」
捲くんは何も使わずにターンを返した──ボクが負けたのは、そういう時に大きい動きを取ろうとしたからなんだと思う。
ボクが動きたい動きに入ろうとすると、捲くんは一つ一つその動きを妨害してきた。まるで、ボクが次に何を使うのか分かるみたいに。
「ターンを貰うわ、ドロー、セット──《世界を繋ぐ柱、ユグドラシル》。そのままアタックへ。」
ターンが渡って歩美さんの場に出たのは、天まで聳え立つ大きな木──でも、休息状態で場に出てきてる。
これだと1マナ分ロスが生まれるけど、大丈夫なのかな?
「再び2体で攻撃よ。何かあるかしら?」
「……アタックモンスター指定後に、《時渡の魔術師》をキャスト。通りますか?」
「通るわ。」
捲くんの場に出てきたのは一人の魔術師──あれはボクとの対戦でも使っていたカードだ。
たしか効果は──
「《時渡の魔術師》が場に出た時の効果を解決します。
相手のコントロールするモンスター1体を対象とし、その上にスキップカウンターを1つ乗せる。」
《時渡の魔術師》
『人間/魔術師』モンスターカード
コスト(1)(青)/パワー1/タフネス2
時渡(このカードをいつでも唱えてよい。)
これが場に出た時、相手がコントロールするモンスター1体を対象とする。
それにスキップカウンターを1つ置く。(スキップカウンターが乗っているカードは、コントローラーのアップキープまで場に存在しないものとして扱う。)
魔術師の唱えた呪文により、アリスの姿がかき消える──その瞬間に、ロールが受けていたバフが剥がされてしまった。
「ブロック指定に入ります。《時渡の魔術師》で《聖清の守り手、ロール》をブロック。何かありますか?」
「無いわよ。ではそのまま戦闘の解決に入るわ。1/2の魔術師に1/1のロールは討ち取られる。ではターンを終えるわ。」
ロールがやられちゃった……あれ?
「……ロールを攻撃に参加させず、残しておけば魔術師の効果を防げたのでは?」
「そうね。でもあなたの色──青と黒。確かに単体除去は得意で、ロールを残しておくという手もあったけど、その色なら小粒のモンスターを流せる全体除去のカードは間違いなく入っているでしょう。ならば取れる時に出来るだけライフを削っておくというのも、一つの手段ではなくて?」
「そうですね……失礼しました。ではターンを貰います。」
なるほど、歩美さんはライフの処理を優先したんだ。
確かに捲くんはボクとのバトルでも、最初こそボクの攻撃を無防備に受けていたけど、だんだん除去や打ち消しでボクの場を更地にしていってた。
その後何とか頑張ってシュヴァリエを正規コストで召喚出来たんだけど、そのコントロールを奪われて、残ったライフを削られて負けてしまった……
ボクは弱かった。多分捲くんは全力じゃなかったんだと思う。
彼はボクの動きをつまんなさそうに眺めてた……今のバトル中の、真剣な表情とはまったく違う。
ボクにもっと力があれば、彼の本気を引き出せたのかもしれないのに。
「ドロー、セット、ゴー。」
またドローとセットだけで捲くんはターンを終えた……マナを貯めてるんだ。
「待ってちょうだい。そちらのエンド時に白含む3マナ。《聖清の突撃部隊》を唱えます。」
歩美さんが唱えたのはショートキャストスペルカード。
スペルカードには自分のターンでしか唱えられない
「このカードは2つの選択肢があるわ。1つは相手のモンスターを対象とし、私のモンスターの数に等しいダメージを与える効果。もう1つは──侵光1を持つ1/1のジェネレイト・モンスタートークンを2体生成する効果よ。通るかしら?」
この呪文が通れば、次の歩美さんのターン開始時にアリスが戻ってきて、トークンが強化される。
そのまま2体の攻撃が通ればまた4点のダメージと教義カウンターの追加が入るから、捲くんのライフがどんどん少なくなっていくけど……妨害はするのかな?
「……通ります。解決どうぞ。」
「ではトークンを2体生成するわ。そのままターンを貰ってアリスが帰還。ドロー、セット。そしてアタックへ入るわよ。」
《姫騎士アリス》が時飛ばしの魔術から、驚いた表情で帰還する。しかしすぐに自分のやるべきことを理解したようで、トークンに向かって応援に入る。
「アリスはアタック時にスキップされたから、まだ休息中──そのためトークン2体で攻撃よ。アリスのバフが入ってパワーは2になっているわ。」
応援を力に変え、2体のトークンが攻撃をしかける。
「ブロック指定に入ります。トークン1体を魔術師でブロック。もう1体は通します。」
「わかったわ。では処理へ──トークン1体と魔術師が相打ち。その後トークンが2点のダメージを与え、教義カウンターを1つあなたに乗せる。」
【寝取 捲】ライフ16→14 教義カウンター2
「ではこのままターンエンドよ。」
「では終了時に青と黒を含む3マナ。《影潜みのならず者》をキャスト。通りますか?」
「通るわ、解決どうぞ。」
《影潜みのならず者》
『影/ならず者』モンスターカード
コスト(青)(黒)(1)/パワー2/タフネス4
時渡
影送(対戦相手が(黒)を生成出来るカードをコントロールしているのなら、このカードはブロックされない。)
このクリーチャーが対戦相手にダメージを与える度、あなたはメインデッキからカードを1枚引いてもよい。
「……なるほど。ティアマトとのシナジーがあるのね。」
「ええ。ティアマト無しでも、相手次第では影送が適用されますし、壁としても優秀なカードですよ。では着地後、ターンをいただきます。」
──そこからは更にバトルが加速した。
「ドロー、セット、影潜みでアタック。通った後に誘発ドローを処理してゴー。」
「ドロー、セット、全力攻撃。ダメージ処理後侵光の処理。教義カウンターを2個乗せてターンエンド。」
「エンドに(X=2)で《強者の贄》をキャスト。通りますか?」
《強者の贄》
短詠唱呪文カード
コスト(X)(黒)
全てのモンスターは、パワー/タフネスに対し、(X)の値に等しいマイナス修正を受ける。
その後、この効果で死亡したモンスターの数に等しいライフを増やす。
「対応して《致命的なつまずき》。2マナ払えなければ打ち消しよ。」
「通ります。ではつまずきにより打ち消されました。ターン貰います。」
お互いのプレイヤーが、ひたすらにカードを引き、少ない動きで相手の出方を疑い、細かく互いにダメージを与えていく。
だけど、このまま行けば間違いなく先にライフが尽きるのは捲くんだ。
せっかくの全体除去カードも打ち消されちゃったし、何より歩美さんの手札には《聖清の法務官、エリス・ノア》がある。
《魂の金型》で打ち消されないようにすれば、全体にバフとデバフがかかって、捲くんのモンスターじゃ受けきれなくなる……
……このまま行けば、歩美さんが勝ってシュヴァリエがボクの元に返ってくるのかな。
本当なら、ボクが勝って取り返すべきカードだ。
だけどボクにはそんな力がない。
今戦っている二人を見ると分かる。今のフィールドだけを見ているボクと違って、二人は多分その先を見ているんだろう。
ターンを返したらどうなるのか、ライフはどれだけ削れるのか、妨害はどこに使うべきなのか。
……強くならなくちゃ。そのために、二人の動きを見て学ぶんだ。
もっと力を得るために。
──そこから更に数ターンが経過した。
今や二人の場にはモンスターはいない。
お互いが唱えた全体除去に巻き込まれ、墓地には亡骸が積み上がっていた。
手札はもう無い。
ひたすらに妨害の押収が行われ、リソースはとうに底を尽きていた。
ライフは風前の灯火だ。
お互いに一桁まで追い込まれ、次にエースモンスターの攻撃が入れば、たやすく倒れてしまうだろう。
「……やるじゃない。ここまで追い込まれたのは初めてだわ。あなたのこと、バトル前までは調子に乗ってる子どもだと思ってたけど……判断力、構築力、共にトッププレイヤークラスよ。私が保証してあげる。」
「ありがとうございます、【無敗の女王】。……あなたにそう言って貰えるのは、プレイヤー冥利に尽きますね。」
全10話で1回も負けなかったことから、ネット上ではそう呼ばれてたんだよな。
公式曰く、もう少し続けられたら敗北パターンも用意していたらしいけどね。
「何それ。私ってそんな通り名が付いているの?……中々センスあるじゃない。」
クスりと微笑んで、歩美さんは盤面に目を向ける。
「でも、この勝負は私の勝ちよ。《世界を繋ぐ柱、ユグドラシル》の効果を発動!このカードを生贄に捧げ、五色のマナを注ぎ込み、デッキ・手札・墓地の中から、各色一体の『法務官』モンスターを場に出すわ!」
「ついに来たか!」
《5c法務官》の恐るべきパワー!
《世界を繋ぐ柱、ユグドラシル》は休息状態で場に出るかわりに、持ち主の全ての基本ファクトリーが好きな色を出せるようになるカード。
それだけでも充分に強いが、《5c法務官》ではインクの染みのような、この全色の法務官を呼び寄せる効果が一番強い。
ファクトリーカードの効果起動に対する妨害は、このデッキに入っていない。
出てくる法務官次第だけど……次のターンに、あのカードを引くしかねぇ!
世界が割れる。
世界を構成する五色のマナ……その全てがユグドラシルに注ぎ込まれ、とてつもないほどの大きなうねりが、ユグドラシルから巻き起こる。
「来なさい……私を導く者達よ!」
歩美さんの呼び声に答え、異界から法務官が集結する。
「まずは白、《聖清の法務官、エリス・ノア》!」
傷んだ世界に、一人の聖女が降臨する。
傷一つすらない純白の肌は、彼女が人ならざる存在であることを仄めかしていた。
彼女の瞳は、積み上げられた亡骸達を愛おしむように見据え──そして敵に対し、毅然とした態度で立ちはだかった。
《
『ジェネレイト/法務官』レジェンドモンスターカード
コスト(5)(白)(白)/パワー4/タフネス7
不休
あなたがコントロールする他のモンスターは+2/+2の修正を受ける。
対戦相手がコントロールするモンスターは-2/-2の修整を受ける。
「青、《
空が割け、一体の魔神が降臨する。
その肌は宇宙よりも青く、彼が異界から現れた存在であることを示唆していた。
彼がもたらす知識は主を至高の領域へと至らせ、対峙する相手の脳を空にするだろう。
《
『法務官/ジェネレイト』レジェンドモンスターカード
コスト(5)(青)(青)/パワー5/タフネス4
浮遊(このカードの攻撃に対し、対戦相手は浮遊を持つカードか撃墜を持つカードでしかブロック出来ない)
あなたが各ターン初めてモンスター以外のカードを唱えたのなら、それをコピーする。(コピーされた呪文は同じ能力を持ったカードとして扱う)
対戦相手が各ターン初めてモンスター以外のカードを唱えたのなら、それを打ち消す。
「赤、《
墓地から爆発が巻き起こり、その中から一人の美少女が現れた。
胸こそ控えめだが、キラキラとしたハートの虹彩を持つ眼、小ぶりだが形の良い尻、そしてスラリとした体を際立たせるへそ出し
ルック。
彼女の思いは持ち主に果てなき情熱をもたらし、対峙する相手は立ち向かおうとする気力すら失われるだろう。
《
『法務官/ジェネレイト』レジェンドモンスターカード
コスト(4)(赤)(赤)/パワー6/タフネス5
狂宴(あなたがモンスター以外のカードを唱える度、このモンスターは+1/+1の修正を受ける)
あなたがカードを唱えたのなら、メインデッキトップをゲームから取り除いてもよい。
そうしたなら、このターン中、そのカードを時渡を持つように唱えてもよい。(コストは支払う)
対戦相手がメインデッキからカードを引くなら、かわりにそれをゲームから取り除く。
対戦相手はこのターン中、それを唱えてもよい。(コストは支払う)
各ターンの終わりに、このカードの効果でゲームから取り除いていたカードを全て持ち主の墓地に置く。
その後、この効果で墓地に置かれたカードの枚数に等しいダメージを、好きな対象に与えてもよい。
「緑、《
地面が割れ、その下から無数の植物が生え揃い、その中心から彼女は現れた。
かつてユグドラシルが存在していた世界において、ジェネレイトの教えに傾倒し、その身をジェネレイトに捧げるべくユグドラシルと融合することで世界を抽出した、恐るべきエルフ。
今はかつての姿はなく、ユグドラシルを自らの体として扱い、周囲に生命を繁栄させる。
その力は持ち主に終わりなきマナを与え、対峙する相手からマナを奪いつくすだろう。
《
『法務官/ジェネレイト』レジェンドモンスターカード
コスト(5)(緑)(緑)/パワー8/タフネス8
撃墜(このカードは浮遊を持つモンスターをブロック出来る。)
貫通(このカードがブロックされたなら、ブロックモンスターのタフネスに対し、このカードのパワーが超過した分の戦闘ダメージを相手に与える。)
あなたがコントロールするカードがマナを生成する際、その代わりに2倍のマナを生み出す。
対戦相手がコントロールするマナを生成するなら、その後にマナを生成したカードを休息させる。この効果で休息したカードは、コントローラーの次回アップキープに回復しない。
「──そして、これで最後よ。黒、《
──ゆるりと闇から生まれ落ちたそれは、目を見張るほど美しかった。
顔は深くフェイスベールに覆われ、肢体はローブに覆われ、見ることも出来ないというのに、魂がそれを美しい者だと理解をしてしまう。
彼女の瞳は、持ち主の敗北の未来を拒否する。
彼女の言葉は、新たな未来を予知する。
その未来を叶えた者こそ、真の勝者になるだろう。
《
『法務官/ジェネレイト』レジェンドモンスターカード
コスト(8)(黒)(黒)/パワー6/タフネス10
このモンスターが場にいる状態で、あなたが初めて敗北するなら、かわりにお互いの墓地と手札をメインデッキに戻してシャッフルし、ミニゲームを開始する。(ミニゲームは初期ライフは10、手札は2枚で進行する。)
ミニゲームの勝者があなたなら、あなたはゲームに勝利する。
ミニゲームの敗者があなたなら、あなたはゲームに敗北する。
……終わったw
「ターンエンドよ。」
「……ターン貰います、《盛勢の法務官、ウルトラ・ラブ》の効果でドローのかわりにゲームから取り除く……《革命》か。」
ターンを貰ってドローする時に、ウルラブの効果でかわりにゲームから取り除かれる。
トップは俺のキーカード、《革命》。
俺の場にモンスターがおらず、相手がモンスターを5体以上コントロールしている時にだけ唱えられるカードだ。
通れば相手のモンスター全てのコントロールを奪う、シンプルで豪快にして最高なNTRカードな訳だ。
でもこれはスペルカード……つまりは。
「《革命》唱えます。通りますか?」
「それに反応して《星征の法務官、ギアクタル》の効果で打ち消しよ。」
あっさりと墓地に置かれる《革命》。
仮に革命以外の手段で歩美さんのライフを0以下にしても、《誓政の法務官、シュヘラザード》の効果でミニゲームが開始される。
そしてその時リセットされるのは手札と墓地だけ……場のモンスターはそのままだ。そして、《精性の法務官、グラリース》の効果で俺のファクトリーは休息状態のままミニゲームに突入する……どうあがいても俺の負けか。
「……負けました。サレンダーします。」
俺のサレンダーに反応し、バトルディスクが反応する。
【アンティバトル 勝者 宣言 歩美】
そして、アンティで賭けていた《姫騎士の王子、シュヴァリエ》が、かつての持ち主である少年に向かって飛んでいく。
「ボクのシュヴァリエ!ありがとう、歩美お姉ちゃん!」
少年が感謝を明美さんに伝えているところをちらりと見ながら、俺はデッキをホルダーにしまい、帰り支度を始める。
そのまま、そそくさとその場を、後にし──
「どこに行く気かしら?」
──ようとしたところで、歩美さんの胸に抱き寄せられる。
「ちょっ、歩美さん!?何するんですか!」
柔らかくて、暖かくて、デカい!!頭と股間に血が登っていくのを感じてしまう。静まれ俺のファクトリーよ!!
「んー?ただのスキンシップよ。別に気にしないで良いのよ〜何なら揉んでもいいわよ♡」
前世も今世もバキバキ童貞にはムリです!!
「私あなたのこと気に入ったのよ。今回のバトル、中々楽しめたし、あなたのプレイングも悪くなかった。だから時間に余裕があるならもう少しお話したいなと思ったってわけ。それに、あの子も話があるみたいだし。」
歩美さんの視線の先には、シュヴァリエを手に持った少年がいる。
「……何?言っとくけど、俺が負けたのはキミにじゃなくて歩美さんにだからな。本来だったらそのカードはもう俺の物だったんだぞ。せいぜい歩美さんの優しさに感謝するんだな。」
「あなたねぇ……」
グリグリと歩美さんに拳を突き立てられる。地味に痛いけど胸の柔らかさで中和されちゃってますよ。
「……分かってるよ。ボクは、ただ運がよかっただけだ。あの人からシュヴァリエを貰って、学校でもクラスメイトに簡単に勝てるようになって自惚れてただけ。さっきのバトルで、それがわかったんだ。」
そこで少年は言葉を区切り、キッと俺に視線を向けてくる。
「だから……ボクと友達になってください!」
「……はぁ?」
思ってもみない言葉に困惑してしまった。
俺キミの切札寝取ってたんですけど……?
「いきなり何を言うんだ、だいたい俺キミの名前も知らないし、年多分2歳ぐらい離れてるし……」
「ボクは【写庫 翔太】!今年で10歳になりました!これで大丈夫だよね、友達になってください!」
「えぇ……?」
本気で友達になりたいのか?こんな俺と……?
「ボクは弱い。そのせいでシュヴァリエもボクから離れた。だから、もう二度とそうならないように、バトルが上手な人に教わりながらもっと強くなりたいんだ。」
「……そのために俺に教わりたいってことか。」
「それもあるけど、バトル以外にも一緒に遊んだりしたいなって思ったんだ。今度ボクの家に来てよ!ここからすぐ近くにあるんだ、一緒にゲームしようよ!」
駄目だこの子、目ぇキラッキラだぁ。
さっき知り合ったばかりの奴を家に招こうとする純真さ……俺にはねぇ純真さってやつが溢れ出てやがる。
「うんうん、ショタ同士の絡みは尊いわね……」
「……もう勝手にしてくれ……」
この後めちゃくちゃ遊んだ(健全)
溶鉱炉に沈みながらも、ウルトラ・ラブは親指を立てた。
また戻ってくるとでも語るように。
──《ウルトラ・ラブの最期》