キミの切札?俺の隣で寝てるよw   作:ピッツァ煮込み焼き

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しゃあっ
闇・バトル!

サブタイトルは勝手にリスペクトしてる小説ぽく書いてたけど、思いつかなくなったので思うままにつけます

保険でつけてたタグが保険じゃなくなったぜ。


第五話 TS敬語強制メイド化はルールで禁止スよね 闇のバトルはルール無用だろ やっぱし怖いスね闇のバトルは

 

 

……なんだこれは?

 

「えー、《裏切りの捕縛者、鉄狼》の効果、場に出た時相手の場にあるカードを1枚対象として選び、コントロールを奪う。この効果は鉄狼が離れても解除されません。この効果で《処刑場》貰いますね。」

 

オレのファクトリーが、あのガキの手に渡る。

 


 

《裏切りの捕縛者、鉄狼》

『人狼』レジェンドモンスターカード

 

コスト(5)(青)(緑)/パワー4/タフネス4

 

時渡

 

このカードが場に出た時、対戦相手のコントロールカードを1枚対象に取る。

あなたはそれのコントロールを得る。

 


 

 

「で、ターン終了時に《永劫不変の奇術師(トリックスター)、サタン》の効果が誘発します。自分の場のモンスター1体を選び、それを破壊した後墓地から再び場に戻します。今回は鉄狼を破壊します。そうするとまた鉄狼の効果が誘発。そちらの《怨念宿りし柳》を貰いますね。処理終わった後ターン返します。」

 


 

《永劫不変の奇術師(トリックスター)、サタン》

『神/悪魔』レジェンドトレジャーモンスターカード

 

コスト(3)(黒)/パワー7/タフネス7

 

吸血(このカードが戦闘ダメージを与える度、あなたはそれに等しいライフを得る。)

 

不壊(このカードは破壊されない。)

 

このカードはあなたがコストに(黒)を含むカードを5枚以上コントロールしていない限り、モンスターカードとして扱わない。

 

あなたのターンの終わりに、あなたがコントロールしているモンスター1体を対象に取る。あなたはそれを破壊してもよい。

そうしたなら、墓地からそれをあなたのコントロール下で場に戻す。

 


 

 

また1枚、オレの場からファクトリーが奪われていく。

クソっ、マナが払えねぇ……!!

 

「オッ、オレのターン!ドロー、セット……ターンエンドだ……」

 

ファクトリーデッキからのドロー、そしてセットは各ターン必ず行われる。

 

そしてファクトリーデッキにカードが無くなった場合は、以降ファクトリーのドロー、セットは行われなくなる……このまま行けばオレのファクトリーは……0!?

 

「はいターン貰います~。ドロー……おっ良いカード。じゃあファクトリーセットして、手札から《死体の強奪》唱えますね。効果は単純、相手の墓地からモンスターを1体コントロールを奪って出す!じゃあそちらの《冥神の番犬、ヘルべロス》貰いまーすwww」

 

オレのエースモンスターがぁ!?

 


 

《冥神の番犬、ヘルべロス》レジェンドモンスターカード

『狼/悪魔』

 

コスト(3)(赤)(黒)/パワー4/タフネス4

 

先駆

 

このカードが場に出た時、あなたの場にあるコストに(赤)と(黒)を持つカードの枚数に等しいライフを対戦相手は失う。

 


 

「ヘルべロスは場に出た時、自分のコストに(黒)と(赤)を持つカードの数に等しいライフロスを相手に与えるんでしたよねぇ?いやぁ中々強い効果ですなぁwwwじゃあこっちの場にはサタンとヘルべロスが居るんで2点のライフロスですわwww」

 

「グッ、ギャァァ!!??」

 

ヘルべロスの咆哮が、オレの心臓に激痛を走らせる。

このバトルは闇のバトル、ダメージやライフロスは、プレイヤーに激しい痛みを与える。

 

最初はあのガキが苦しんでいたはずなのに、いつの間にかオレの方がダメージを負っていた。

 

 

あの精霊付きのビッチとバトルをしてたっていうクソガキ。

 

うざってぇニュース番組がこぞってあのガキを取り上げてた。

 

『天才バトラー!』

『最年少プロ入りか?』

『少年バトラーの悲しき過去!』

 

見てみれば孤児院育ちのくせに大会に勝ちまくり、大金を稼いでるとかいうじゃねぇか。

 

 

憎たらしかった。

あの俺はまだまだ弱いですよとでも言いたげな表情が。

 

 

妬ましかった。

オ(・)レ(・)と(・)同(・)じ(・)で親に捨てられたはずのガキが、あそこまで強くなれたっていうことが。

 

 

気に入らなかった。

オ(・)レ(・)に(・)も(・)ま(・)だ(・)可(・)能(・)性(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)の(・)か(・)も(・)し(・)れ(・)な(・)い(・)ってことが。

 

 

だからぐちゃぐちゃに潰してやるって決めたんだ。

 

 

頭の硬い上の奴らには、精霊付きを誘き出すエサにするためアンティを仕掛けて絶対服従させ、手駒として扱うとうそぶいて。

 

 

さんざん痛めつけた後で、意識を残した状態で、孤児院に自分の手で火を付けさせるところを見届けてやろうと考えてた。

 

 

なのになんだ!?なんでオレが追い詰められてる!?相手は【邪道(シャドウ)カード】も【精霊カード】も持ってないただのガキなんだぞ!?

 

 

「じゃあアタックに入りますよ〜、ヘルべロスと鉄狼でアタ〜ックwww8点ダメージですわwww」

 

2匹の狼がオレを切り裂く、噛みちぎる、舐り尽くす。

 

「グギャァ!!」

 

「ヒャハハ!!良い声で泣くじゃあないかwwwおっとキミのライフはあと4点かぁ、じゃあもうちょっとでおしまいだね。手札から《九龍複製(クーロン・クローン)》発動!その効果でヘルべロスのコピートークンを生成!でレジェンドルールでトークンは死ぬけど、出た時の効果は使えるよ、再び2点ライフロスだ!」

 

「ヒィィ!」

 

 

ぐにゅぐにゅと滴り落ちるスライム状の写身が、生まれた瞬間に産声をあげて四散する。

 

しかし、その咆哮は再びオレの心臓に激痛を走らせる。

 

 

なんでこうなった?!

 

最初に優位に立っていたのは間違いなくオレだった!!

 

手札も捨てさせた!

 

モンスターも潰した!

 

ライフだってオレの方が多かった!!

 

 

どうしてアイツが、オレより上に立っているんだ!!

 

「これでターンエンド。んー、サタンでヘルべロスを破壊すれば、効果で丁度キミのライフは0になるけど……それはやめとこうか!じゃあ鉄狼を破壊して、キミの最後のファクトリー貰っていくね!」

 

ついにオレの場からファクトリーが消えた。オレに残っているのはファクトリーデッキに残った最後の1枚のみ。

 

クソクソクソッ!オレはこんなところで負けて終わる男じゃねぇ!

 

「オレの、ターンゥ!ドロー!!ッ、このカードは!」

 

 


《血まみれの復讐》長詠唱呪文カード

コスト(赤/黒)

 

1ターン前、あなたが受けたダメージと同じ量のダメージを、対戦相手に与える。

 


 

 

「……ヒャハハ!死ねクソガキ、《血まみれの復讐》を唱え「対応して《絶え間なき否定》。」て……?」

 

オレが唱えた呪文が、あっさりかき消える。

 

 


《絶え間なき否定》短詠唱呪文カード

コスト(2)(青)

 

呪文1つを対象とする。そのコントローラーは(3)を支払ってもよい。

そうしないなら、それを打ち消す。

 

再現(この呪文を、コストを支払うことで墓地から唱えてもよい。そうしたなら、処理後にこのカードをゲームから取り除く。)

 


 

 

「コスト支払えないから打ち消されましたね。何も出来ないならターン貰いますね〜。」

 

ニヤニヤ笑いながら、ガキはターンを奪い──

 

 

「それじゃあアタックに入るよ!鉄狼とヘルべロスで直接攻撃だ!」

 

 

オレの前に、再び2匹の狼が並び立つ。

唸り声をあげながら、主からの合図が出るまで獲物を見定めたまま動かない。

 

 

「い……いやだぁ、やめてくれぇ……」

 

「だーめ♡死ねよ♡」

 

『ヨシ!』のハンドサインと共に、狼達は獲物を貪り食らう。

 

 

『アンティバトル 勝者 【寝取 捲】』

 

 


 

 

「おっ、戻ってきた。別にバトルフィールド自体はその場で生成されてるんだ。」

 

 

俺の足元には、さっきのダサ男が気絶している。

モンスターの攻撃でお互いに血を流していたはずなのに、その体には傷一つない。

 

あくまでそこら辺は演出ってことなのかな?

まぁこの手のやつは精神とか魂に影響を及ぼしがちだからね。

 

「捲くん!大丈夫かい?気分は悪くないかい、オジサンのことは分かる?」

 

「そんなに心配しなくても大丈夫ですって、火座さん。この通り五体満足ピンピンしてますよ。ただちょっと喉乾いたんでコーラ貰ってもいいですか?」

 

「……良かった。なんともないみたいだね。はいコーラ、ちょっと休んでて。オジサンはコイツに聞かないといけないことがあるから。」

 

 

椅子に座らされ、キンキンに冷やされた瓶コーラを受け取る。

こっちの世界でも、前世と同じように中々瓶コーラを見かける機会は少なくなった。

 

この店では店長の火座さんが無類のピザ好きかつコーラ好きということもあり、店内で普通に売っている。

 

 

……かぁ〜っ、炭酸と甘みがバトル終わりの頭痛に効くぅ〜!!

やっぱカードゲームの後はコーラが一番だぜ。

 

火座さんがダサ男を床に叩きつけているのを尻目にコーラを味わう。

 

「ん、火座さん。そいつ意識戻ってますよ。気絶した振りしてますわ。」

 

「本当かい?……あぁ、アンティルールの効果か。おいクズ野郎、テメーも頭が悪いな。絶対服従なんて曖昧な条件を闇のカードに願ったら、それは魂の譲渡に等しいというのに。狸寝入りは無駄だ、さっさと起きろ、カス。」

 

「グッ……」

 

ダサ男が目を開く。

 

「捲くん、悪いけどコイツが反抗してきたら、命令して止めてくれるかな?今のコイツは、キミの指示には絶対に従うようになってるから。」

 

「なるほど、じゃあオマエ、『ワン!』って犬の真似しろ。」

 

「ワン!っ……!このクソガキィ、絶対殺してやる……!!」

 

おーおー睨みつけてきやがる。自分から喧嘩ふっかけといて無様にやられてんのに。

 

 

「じゃあまず名前と所属を教えろ。」

 

「誰が言うか!」

 

「捲くん?」「はい、『火座さんの言うことに正直に答えろ』。」

 

「名前は【心傷(しんい) 魔印(まいん)】、所属は【イリアスティール・アインツディーズ】だ……クソっ!」

 

 

【イリアスティール・アインツディーズ】?

まったく聞いたことないな……なんかDホイールと合体とかしてそう(小並(こなみ)感)

 

 

「ふぅん……まったく知らないな。その組織は何を目的にしてるんだ?」

 

あっ火座さんも知らないのか。

 

 

「詳しくは知らねぇ……ただオレたちは【カードの精霊】を集めてこいとだけ指示されている。今回は精霊付きに近しいそこのガキを服従させて、精霊付きを誘き出させるつもりだった……」

 

 

精霊付き?……歩美さんのことか。

 

歩美さんのことだから、今までも襲いかかってきた奴らに全勝してきたんだろうなぁ。

で自力じゃ勝てないから俺を操って、人質にでもしようとか考えてたわけか。ダサすぎだろ……

 

 

にしてもカードの精霊ねぇ。

俺(・)は(・)そ(・)う(・)い(・)う(・)の(・)持(・)っ(・)て(・)な(・)い(・)んだよな。

こういう世界に転生したならいつの間にか持ってるとかあっていいと思うんだけど、そんなことはなかった。

 

 

いつか持ってる奴から寝取りたいぜ、歩美さんは別として。

 

 

「なるほどね……さて、コイツどうしようかな。捲くん、コイツはどう処分する?警察に突き出してもいいけど、下っ端だから大した情報は持ってないし、数年もすればシャバに出てくるかもしれない。捲くんがいらないって言うなら、コイツを消すことは出来るよ。どうせ放っておいてもコイツの上にいる奴から始末されるだろうけど。」

 

 

「うーん、どうしようかな〜。」

 

 

そう言われると処分に困る。コイツとのバトル中、使うカードを見てたけど大したものは持ってなかった。

 

 

唯一良さげな《冥神の番犬、ヘルべロス》は【邪道カード】だから持っとくわけにはいかないし。

 

 

でもコイツそこそこ強かったんだよなぁ、3(・)色(・)操(・)っ(・)て(・)た(・)し(・)。

 

 

この世界では、一般市民はだいたい単色のデッキしか扱わない。

これは人それぞれにマナを操る才能とやらがあるらしく、自分に最も相性の良い、【友好色(ゆうこうしょく)】を使うのが一番良いと授業で教わるからだ。

 

それ以外の色を使おうとすると引きが悪くなるとかなんとかかんとか。うーん、カードゲームアニメファンタジーを感じる。

 

 

ちなみに俺は全色使えるぜ。だってカードはあくまでカードだし。多少引きが悪くなろうが、そこは構築の見せどころだと思ってるからな。

友好色自体は青だけどね。コントロール奪取も青のカードが多いしな。

 

 

まぁそんなわけで、黒、赤、緑のカードを使えてたコイツを消すというのもなんか勿体無いような気がする。

 

 

プレイングや構築さえ指導すれば、コイツも強くなれる気がするんだよなぁ。

 

 

「……火座さん。コイツにかかった絶対服従って、一生ですか?」

「だねぇ。期間を指定していなかったし、もう一度【邪道カード】とかを使ってアンティバトルに勝たない限りはそのままだよ。」

 

 

なるほど……よし、試してみるか。

 

 

「火座さん。コイツの処分決めました。コイツはウチの孤児院で預かります。」

 

 

「……正気かい?コイツの精神はねじ曲がっているし、そもそも組織の奴らは顔を知っているだろう。そうなれば被害は孤児院に及ぶかもしれないよ。」

 

 

「えぇ。だからこうします──『性転換して俺のメイドになれ。』」

 

 

「「は?」」

 

 

ダサ男と火座さんが驚くのと同時に、ダサ男に対し闇が集まっていく。

 

 

「ガァッ、テメェ何しやがる!?そんなの無理に決まってるだろうが?!」

 

「いやー、なんか闇の力とかあればいけそうじゃん!性転換すれば顔は変わるし、何よりそんなの他のやつが分かるわけないし、丁度良いかなって。あと俺の趣味ね。」

 

 

「若いのに凄い性癖だな……」

 

 

そんなことを言ってる間にも、少しづつダサ男の体は変化していく。

 

 

まず傷だらけだった黒めの肌は、少し傷跡を残しながらも透き通るような白い滑らかな美肌に変わっていく。

 

 

長く痩せていた背丈は少し短くなり、腹の筋肉は残しながらも、胸や尻には小ぶりだが形の分かる膨らみが付いていく。

 

 

フードの中に収まっていた傷んだ短い黒髪は、サラサラでツヤツヤのロングヘアになり。

 

 

顔は釣り上がった目つきは残しつつ、長いまつげに細い眉に。

鼻は高くなり、乾燥した唇には潤いが戻り、所々歯抜けや虫歯でボロボロだった歯は、白く輝く新しい歯が生え、噛み合わせも正しくなった。

 

 

そして最後に喉が細く変わり、耳障りなダミ声だった声は、性格のキツさを感じさせながらも、透き通るような声に変わっていった。

 

 

──なんということでしょう。

闇の匠により、汚らしいダサ男の面影は消え、そこには長身長髪筋肉質の、ちょっと性格キツそうなクラシカルメイドが……あっ黒ずくめだったダサ服がいつの間にかメイド服になってる。

匠ってすげー。

 

 

「このクソガキ!オレに何しやがったぁ!クソっ、アレがなくなっちまった!」

 

「あっごめん、『敬語で喋れ』。言葉づかいも矯正しないとね。」

 

「ウッ……も、申し訳ございませんご主人様。失礼いたしました……」

 

 

うーむ、いい。

まさかイリアスティールとやらも、信じて送り出した下っ端がTS敬語メイド堕ちしているとは思いもしないだろう。

 

 

「……オジサン、捲くんのことが恐ろしくなってきたよ。」

 

「そうですか。そういえば一人称オジサン女子っていいですよね。」

 

「やめてね!?」

 





オマエ何しに来たの?そもそもオマエは──
──《絶え間なき否定》
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