これは、幾星霜を超えた「私たち」の物語だ 作:もみじししゃも
ぜひコメントとかください!
「⋯…で、あるからしてーーーー」
謎の女が来たその翌日
爆豪勝己は苛ついていた
退屈な授業に対しても緑谷に対してもそうだが、やはり一番は昨日の謎の女に対してだった
まずもって、道に落ちていた、というところからおかしい
道に落ちていた自覚すらないのもおかしい
結局何者かも言わずに礼だけ言って出ていったのは常識が欠けてる
ヒーローかと思って調べてもヒットしない
かと言って敵だという前提で調べてもヒットしない
すべてが謎、謎に満ちている
はっきり言ってもう二度と関わりそうにないが、なぜだか
「見覚え」がある
なんでかは思い出せない、が、実際にあったのは確かに昨日が初めて
「それで〜、約、、、100年前だな、100年前に___」
引っかかることは多々あるが
とりあえず今は雄英高校の入試のために少しは真面目に話を聞くか、、、
と、爆豪が姿勢を直したその時だった
「当時は「異能」、、、今の「個性」の別の呼び方だが___」
「でー、当時なかなか悪名高いテロ組織があってな、この人物結構重要だぞ覚えとけ〜」
「当時テロ組織のなかで、最もヤバイやつでこいつは国のトップを3回は殺してる」
「名前は、、、正確に言うとコードネームだな」
「ヤヌス、と名乗っていたらしい、ローマ神話に出てるく神様の名前だ」
くっそ興味ねぇ
「こいつは
「女の子」「17歳」「白い羽」
この3つのワードに爆豪が固まっていたら、唐突に後ろの男子が声を上げた
「せんせー!俺白い羽持ってる女の子、昨日俺見ました!!」
「あんなぁ、何年前の話だと思っていやがる?」
「いやでもほら、教科書に乗ってる写真とそっくり同じ子だったんですよ!!」
、、、あ゛?
「先生!私もこの写真の人昨日見ました!!」
「俺も!!めっちゃかわいかった!!」
「えー、私も見てみたかったぁ」
「というかその子、今日のニュースで話題になってましたよ!通りかかったついでに5人の敵をぶっ飛ばしたんだとか!!」
一人の男子生徒を皮切りに、クラスメイトが次々と目撃報告を上げる
流石の歴史教師も目が点になっている
そりゃそうだろう、教科書にのってるだいぶ昔のヤバいテロリストが
現代で目撃されてるなんて
「えー、、、あー、、、後でちょっと詳しく聞かせてくれるかね?とりあえず授業に戻るぞ」
無理やり話題を変え、授業を続ける教師
正直、爆豪にはそんなことどうでも良かった
教科書に載っていたその「テロリスト」が映っている写真をじっと見つめていた
それは確かに、昨日母親が拾った
あの「手羽先女」だった
一方その頃
静岡から150キロほど離れておりまする東京にて
、、、東京上空にて
「ねえ!あの紅い翼、絶対ホークスだよね!?東京来てる!!」
「なんか追っかけてる?というかはっや!!ジェット機かなんかか?」
「あ、こっち降りてくるよ!」
昼時、町中にでている人々が空を見上げている
そこには、とんでもない速度で飛んでる白と紅のなにか
そう、紅のほうはヒーローチャート上位陣に入り込んでいる
最近有名な若手ヒーローホークス
白は、先日爆豪の母親が拾ったあの謎の少女である!
現在彼らは空中で追いかけっこをしている
端から見ても本人たちからしてもとんでもないスピードで飛び回っているのだ!
「ヤヌスさーーん、ちょっと止まって話聞いてくれます?」
「ムリムリ!理由も言わず追っかけてくる人の話は大概ヤバいって経験してるから!!」
「いやいや、、、あなた一応テロリスト扱いされてるからね?」
「、、、、AFOの伸す、絶対伸す、あの野郎マジで伸す」
「裏事情知りませんけどとりあえず今は大人しく捕まってくださっ?!」
あと少しで手が届く、、、というところで
またしても瞬きしてないはずなのに、急に少女が視界から消えて急停止するホークス
「残念でした〜空中戦は私のほうが有利そうだね。私のほうが速いっぽいし、個性的にも私のほうが有利〜」
「、、、今のうちに捕まってくれないとオールマイトとエンデヴァーが飛んできますよ?」
「そんなに大事〜?ていうか、ヒーローが個人で私に話聞いて欲しいとかありえないよね、ほんと、、、なにが目的?こう見えて起きて数時間で今の時代の状況とか、必要なことは頭に入れてるからこそ、君単体が、私のことを知ってて追いかけて話聞けって言うの違和感しかないよ?」
「ヒーロー公安委員会があなたと会いたがってて、んで俺はその使者って感じっす」
「だから、、、大人しくついてきてくださいよ」
「羽衣白亜さん」
「本名まで知ってるとか、なおさら逃げたいんだけど」