オリ主がやらかしまくる為、当主四兄弟は胃を痛める者同士でシンパシーを感じて普通の兄弟くらいの仲になっております。
おっす!おらコジマ!今年で10歳になりました。
甚爾を引き取ってから4年。あの小さかった甚爾が立派な子供になりました!まあその身体能力は大人に並ぶ上に第六感はもはや未来予知レベルなのですが、いつも俺の後ろをついてくるのがかわええんじゃ〜。
それとやっぱり甚爾は俺のコジマ粒子の悪影響を受けないようだった。俺の粒子は無機物有機物問わず侵すが、文字通り呪力から脱却した甚爾には効かないようです。
正確に言うと俺の粒子が甚爾を認識できない為、侵す以前の問題なのだ。そんな甚爾だが、やはり禪院家の中では猿扱いされているが、俺が過保護なレベルで育児している為、堂々と言う奴はいない。言った奴は血縁がなければ消した。
それでも気にいらないのか、呪力のない甚爾が祓えない呪霊をけしかけて来た奴がいたが、俺が渡していた甚爾専用にカスタマイズしたヒュージーブレードとブースターセットで下手人ごと蒸発させてました。やはり甚爾は天才だ。
最近コジマシリーズとオーバードウェポンも作り飽きたのでAF、すなわちアームズ・フォートを作っています。まあ、原作基準で作ると置く場所に困るし、使い所に困るので大体1/10スケールで作ってます。
初作品はランドクラブを作ろうと思っていたのだが、なんの間違いか、気づいたらアンサラーができていた……何故だ?
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!陸戦機の陸蟹を作っていたら空戦機の解答ができていた。何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった………
コジマの時点で頭どうにかしてたわ……まぁいいや!せっかくだからアンサラーは俺専用機にした。身内の事を考えるとソルディオス・オービットあたりを作った方が家の為になるかなと思い、今は変態企業産の目玉を量産してます。ついでにみんな大好きカーチャンも同時並行で作りながら。
「刹那……その……なんだ。お前の息子刹羅はよくやっている。本当によくやってくれている。なんなら当主の私よりよくやっている。だけど……その……あれを作るならせめて一言ほしかったぞ。」
禪院家当主影久が珍しく言葉を濁しながら末弟たる刹那に苦言を零す。
「カッカッカッ!あんなモノを作り出すとは、あいも変わらず面白い奴よ!」
直毘人は酒を片手に笑う。
「兄よ、流石にあれは笑い事ではすまんだろう。私も刹羅に恩がある故強く言えぬが此度は私からも叱っておこう。」
刹羅のおかげで特級になれた扇は日頃刹羅にダダ甘だが今回ばかりは説教をする事を決意し。
「すまない兄さん……私もあんなモノを作っているとは思わなかったんだ……目玉型の呪具を作っていたのは知っていたんだが……あんなモノは知らなかったんだ……」
父である刹那は胃を抑えながら、心から長男に謝罪した。
「しかしまぁ、よくアンナ物を作ったものよ。例え特級であろうともアレの前では塵芥も同然だろうな。」
直毘人の言葉に四兄弟は空を見上げる。
オオォォォォォォンンン。
「どうだぁ、甚爾?空を飛んでみるのは楽しいかぁ?」
「楽しいよ兄貴!」
上空には旅客機を超える巨大な構造物が浮いている。鯨の様な鐵の声をあげる鋼でできた傘、又は外套を羽織った僧侶に見える超巨大自立呪骸。
銘を『
刹羅の今までの作品たるコジマシリーズを組み合わせて作られた呪骸らしい。どう見ても呪骸というより呪機なのだが、「あぁん?アンサラーはただの道具じゃねぇぞぉ。俺が見出した闘争の形だぁ。即ち闘争の原型、人の形、屍の山の結晶だぁ。機なんて相応しくねぇ、骸が相応しいのさぁ。」らしい。
「刹羅曰く一機で全てに対応する事をテーマに作ったらしい。高さ180m横幅230mの自律する呪骸らしい。あんなナリだが中身は女らしいぞ?」
キィィアアアアアァァ!!
死んだ目はしながらアンサラーを見ていた四人は、鳴き声を上げながらアンサラーに突っ込んでくる烏型の巨大呪霊を視界に納めた。
「むっ、呪霊か?この周辺は結界があるから寄りつかぬ筈だが、アレにつられて出てきたか?」
「大きさと呪力を見るに2級以上は硬いな。」
「まあ、刹羅の作品の前では些細な問題だがな。」
アンサラーに突っ込んでいく呪霊。
「おや、ちょうど良いところに来たなぁ。」
ニヤリと笑う刹羅。
「本当に君には感謝してるんだよ?なんせこの子の試運転ができるんだからぁ。」
アンサラーの傘状の部分が光る。
「ほんと、君達呪霊の愚かしさは愛おしいょ。」
目が眩む緑光を放ちながら滅世の火を放つ。
「愛してるんだぁ!!君達を!!ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
放たれる6発の凶弾。音を切り裂き雷に迫る速さで呪霊に着弾した主任砲は烏型呪霊を粉微塵に粉砕し美しい緑のキノコ雲が空に咲き誇る。
「………直毘人。」
「……なんだ当主様?」
「もし刹羅が暴走した時の抑え訳はお前に任せる。」
「俺に死ねと?」
「……扇」
「私も命は惜しい。」
「……刹那」
「………………………」
「刹那?」
返事がない刹那の方を振り返る影久。そこには胃を抑えた状態で白目を剥き仰向けに倒れる刹那の姿があった。
「刹那……そこまで……胃を痛めていたか……」
こうして一部の身内に尊い犠牲をだしながら、禪院家の力はましていくのだった。