おっす!オラコジマ!今年で20歳になりました!
ん?時間飛びすぎじゃないって?しゃあねえんだよ。だって五条悟生まれるまで呪霊も滅多に強いの湧かないし、物語的にも語ることがないんだよ。
せいぜい俺が反転術式できる様になったおかげで術式反転『
ちなソルディオス・オービットは禪院家で普及しており、必ず一人一機は持ってまする。せっかく作るなら殺戮専用じゃなく、汎用性も欲しかった為変形機能及びサイズ可変機能を搭載したので、家事手伝いから呪詛師の虐殺までなんでもこなせる万能機に仕上がりました。
俺の作った作品群で傑作二台巨頭と呼ばれるレベルで評価されて俺も鼻が高いよ。ちな相方はブースターセットです。
そして俺が作った作品群で厄災二台巨頭と呼ばれるのが『
ん?俺が死ぬとどうなるって?そりゃ俺を殺した奴を地の果てまで追いかけて殺しに行くので、そいつが地球の裏にいた場合、世界の半分は燃えるだろうな。なんせアンサラーは1/10で作ったけどカーチャンは原寸大で作ったからな!
カーチャンの発表会をした時は楽しかったよ。皆あっけに取られた顔してたからな。親父は何故か胃に穴が空いて倒れたけど。まあ俺がその場で反転術式で治したが。
アレ以降、AFを作る時は300m×300m内の大きさに収まる様にしてくれと懇願された。「大きい方が良くない?」と言ったらデカすぎて呪術規定の8条:非術師に呪術の存在を明かしてはならないに抵触する可能性があるとか言われたけど、「迷彩機能、又は透過機能つければ良くない?」と言ったら置くとこに困るから許してくださいなんでもしますからと土下座されたので渋々納得した。
まぁ、最近は術式反転の練習がてらルビコニアンデスボックリとルビコニアンデスパンジャンドラムを製作中。コジマ粒子もいいけどコーラルも楽しいんだよな。なんせ一粒の粒子に着火したら山一つ吹っ飛んだからねぇ。
そんな事をしてたら10年が経ち、現在五条家で五条悟のお披露目会が開かれた為俺も出席中。面子は当主の影久叔父貴と直毘人叔父、五条家に圧をかけるために特級術師である扇叔父と俺+俺の我儘で連れてきた甚爾。
えっ、俺がいつ特級になったかって?そらアンサラーを作った時よ。それまではとんでも呪具を量産する準特級術師扱いだったけど、アンサラーみたいな兵器をその気になれば量産できると知った総監部が俺を特級術師に認定。後術式が危険すぎるコジマ粒子の為秘匿死刑が検討されたが、禪院家総出で総監部を
っぱ持つべき物は圧倒的な暴力よ。
「ウチの悟は齢4歳にしてもう無下限術式を完璧に制御し、この調子なら特級術師になるのも時間の問題〜」
「ほうほう、それはそれは、我が家以外の御三家に特級が新たに誕生する事は誠めでたいことで〜」
五条家にて、五条家当主の息子自慢に皮肉で返す禪院家当主の笑顔で繰り広げられる舌戦。目だけは笑っていない双方のマウント合戦は終わる事なくそろそろ2時間が経とうとしていた。
「なぁ、扇叔父よぉ〜。この茶番いつまで続くんだぁ?」
「いつも通りなら後3時間程度だ。」
「俺ちゃん帰っていいかぁ?」
禪院家が誇る2人の特級術師。その片割れである禪院刹羅は当主同士のデスコミュニケーションをつまらなそうに聞きながら、叔父である扇に愚痴をこぼす。
「落ち着け刹羅。ここでお前が帰れば当主の名誉に泥を塗ることになる。何より、私とお前の二人がいる限り五条の当主は強く出れん。ここでの話し合いに明確に負ければ後々我が禪院家に不利益が生じる。そうなれば割を食うのは私やお前、そして甚爾だぞ?」
お披露目会と言いながら、その実御三家のマウント合戦+縄張り争いの為、五条悟を見にきただけの刹羅はあまりの退屈さに生成したコーラルを操作して球状に成形した物を複数作り、それを甚爾と指で弾き合うコーラルを使用したエアホッケーを行っていた。
このエアホッケー擬きは刹羅が考えた甚爾用の暇つぶし兼訓練。反射神経を鍛えると共に、力加減の訓練にもなるのだ。刹羅の生成したコーラルは、100℃を超えると自然発火する為、刹羅と甚爾が本気を出すと音速を超えるエアホッケーでは空気との摩擦で時折発火し訓練場を複数個消し飛ばした過去がある。
その為、お互いに打ち出す速度は考えているが、退屈のせいで徐々に速度が上がっていることに気がついた扇は内心かなり焦っていた。
注意しようにも、威圧目的で連れてこられ機嫌が悪い刹羅の気をこれ以上悪化させる訳にもいかず、かと言って甚爾を叱れば過保護な刹羅が神速で殺しにくる。
ストッパー役の直毘人はエアホッケーに気づいているが横目で一度こちらを見たきりこちらを見ない。恐らくこの前特注のパイルバンカーを無理を言って作ってもらったから何も言えんのだろう。扇自身も刹羅に特注の呪具を作ってもらった恩義がある為そしらぬ顔で会話を続ける。
「ん〜、ならよぉ、肝心の五条の坊主を見に行ってもいいかぁ?場所はわかるしぃ、何よりあのガキ俺を呼んでやがる。」
「どういう事だ?」
「さっきから俺にだけ殺気送ってきてるぅ。なかなかやるじゃない?まぁ4歳にしてはだけどさぁ。」
「どうする兄貴?殺すか?」
この10年で甚爾はすくすく成長して全盛期甚爾の8割ぐらいの肉体に仕上がったと同時に何故か究極のブラコンになっていた。刹羅もブラコンだが、甚爾はそれ以上のブラコンに仕上がり、兄に不快な思いをさせるならなんであろうと破壊又は殺害するデンジャラスブラコンだ。
「いいよいいよ、甚爾。せっかくのお誘いだ。乗ってやろうじゃないの、てなわけで、見せてみなお前の力をさぁ!」
刹羅と甚爾が弾きあっていた赤い球が刹羅の右腕に集結。形成される武器は原作ではウォルター砲の愛称で呼ばれるそれは、先端に赤い光を灯しその暴威の解放を今か今かと待っている。
「っ!?扇!!」
「分かっている!」
それを見た直毘人は即座に当主を回収し射線から抜け、扇は五条家当主を掴み直毘人の方に投擲、自分は術式で地面を溶かし穴を開けその中に逃げ込む。
「火種・星焼・緋色の烏」
「術式反転・
イイイイイイイィィィィン!
放たれるビルすら飲み込む赤光。有識者からゲロビと呼ばれるそれは、射線上の全てを焼き尽くしながら突き進み、目標を違う事なく飲み込み継続して焼き続ける。
「ん〜、なかなか頑張るじゃない?無下限で耐えてるんだろうけど、それじゃ駄目だよぉ〜?」
刹羅の術式『緑粒呪法』。コジマ粒子を生成し操作する術式だと本人は言っているが、それは正しくあるが本質ではない。
『緑粒呪法』。その本質は創造ではない。森羅万象一切合切を焼き尽くす世界を焼く暴力の体現こそが術式の本質。日頃の刹羅は術式を曲解、拡張し創造の力を引き出しているがそれは術式の本質と対極に位置する。
順転が刹羅の意思により創造に偏った事で、反転術式で生成されたコーラルは破壊の面が強い。コーラルで生じた炎は世界を焼き尽くす。
例え無限であろうと星の内で生まれた概念。星を焼き尽くす事ができるならその内で生まれたモノ全て焼き払えなければおかしいと考える刹羅の解釈により、術式反転での攻撃を防ぐ事は不可能。
「ようやく見つけたぞ!!」
ゲロビから飛び出して来た小さな人影。無限を焼かれ、体から黒煙をあげながらも、目の前に存在する自らを害する草花でも、害虫でもない唯一の
「いいじゃん!!元気いっぱいだねぇ!!」
蒼の引力で高速移動した五条悟を待ち構えていた刹羅は左腕に装着したまるでひしゃげた灰掻き棒の様な呪具を2振り。
放たれる緋色の三日月は音よりも早く翔び、五条悟に命中する寸前で減速。それを咄嗟に避けるが、その隙を狙っていた狩人は既に背後に回り込んでいた。
キュイン。
左腕の呪具が変わっており、そこから響く動作音。
ドゴォォン!!
本来なら火薬が炸裂する所をコーラルで代用したパイルバンカーは本来の数倍の威力で杭を押し出し、五条悟の胴体の大半を吹き飛ばした。
その衝撃で意識が飛ぶ事を確信していた刹羅は吹き飛ばす瞬間に反転術式で胴体を吹き飛ばした1秒後には治療を終わらせた。
「まぁ、こんなもんかな?」
「刹羅アアァァぁぁ!!何をやっとるかァァァ!?」
満足げに呟いた刹羅の背後から、直毘人に抱えられた状態で、顔を真っ赤にした影久が叫ぶ。
「まあまあ、叔父貴。そうカッカしてたら寿命が減るぜぇ?そんな怒らなくてもいいじゃない?五条悟は無傷、怪我人は0。精々五条の家が吹き飛んだだけ。ほら、何も問題ないじゃない?」
「何を言っとるか!?家を吹き飛ばし、此度の行事の主である五条悟の胴を吹き飛ばしておいて何が問題なしだぁぁ!?」
「ん〜?家が吹き飛んだのが問題なのか?なら直そう。」
「愚行・緑相・闘争・舞い踊る死相・顕在化した思想」
「拡張術式・白光」
辺り一帯が白く輝き、一瞬の明滅。すると吹き飛んだ家は元通りに。
「よぉし、元通り。これで問題ないだろ叔父貴ぃ?」
「大有りだアアアアアア!!」
直毘人の脇に抱えられたままで頭を抱えて叫ぶ影久。直毘人は刹羅が生きている間に当主になるのは絶対に御免と思い、兄である影久が長生きする事を願い、その光景を穴の中から目だけを覗かせてみていた扇は……
「兄者、強く生きてくれ。」