おっすおらコジマ!五条の家を焼いてから1年が経ちました!
あれ以来五条悟が我が禪院家にある俺の工房に突撃してくる様になった。何故だ?
俺の工房は『
そんなとこに突撃して来た五条悟は戸を開けた瞬間に主任砲に吹き飛ばされ、マルチプルパルスを搭載したバルテウスに焼かれ、最後はルビコニアンデスパンジャンドラムに轢き殺されていた。それが初日。
1年経って最近は開幕主任砲、出会い頭のマルチプルパルス、通り抜けざまのパンジャンドラム、上から降ってくるデスボックリ、仕上げに俺がグラインドブレード、それで駄目なら駄目押しのアンサラーのフルコースをなんとか耐えれそうになっているが、なかなか突破できていない。
今回は惜しかった。俺のグラインドブレードを避け切って油断していたからつい空いていた左手にヒュージーブレードを生成して無限ごと両足を焼き切ってしまった。
それでも満面の笑みで俺が半殺しにしすぎた為に覚えた反転術式で足を生やしながら赫を撃って来たのは興奮したね。思わず素で「いいじゃぁん!盛り上がって来たねぇ!!」と叫んでアサルトアーマーで赫を相殺しながらネタで作った銀髪オールバックメガネ顔の音響爆弾の絶叫で気絶させた。
因みに音響爆弾にはタイプがあり、「最後の……プランを……ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアッッッッ!!!!!」と「私こそ企業ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアッッッッ!!!!!」と「死んで平伏しウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアッッッッ!!!!!」の3パターンがある。今回は私こそ企業だった。
これを作るのに何気に1年かかった。何故か知らないが閣下の顔を作ろうとすると反転したVを頭に被ったゆるキャラになるし、どうにか顔を作り、いざ声を作ろうとすると何故か絶叫にならず「V.II、スネイルです。」とか「私の立案した作戦に臨める事、光栄に思いなさい。」とか「身の程を弁えない駄犬には教育が必要です。」とか嘗めた事を言うのでコーラルで焼いたら例の絶叫を上げ漸く完成に至った。この音響爆弾は炳に不評だが灯と躯倶留隊にはニッチな需要があるため細々と生産している。
尚我が工房には銀髪オールバックメガネ顔のダメージ計測サンドバッグ人形があるのだが、何故かコイツは勝手に自我を持ち歩き回り自衛能力が0のくせにAFやらACやらMTやらC兵器やらに喧嘩を売ってその度に「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアッッッッ!!!!!」と断末魔を挙げている。だがコイツが厄介なのは攻撃防御力が皆無かつ、他人に危害を加えない縛りで不壊の特性を持っているのだ。
その為自我を持った当初は人形故に痛覚がない事と不壊の特性を活かして煽りカスになっていたが、俺が痛覚を追加してから、煽る→逃げる→捕まる→ボコられる→絶叫。この流れが出来上がり毎日俺の工房に鶏の如く泣き声を響かせている。
最近はネタで作った八頭身ムキムキアーキ坊やと3メートルある大豊娘娘に喧嘩を売ってはジャーマンスープレックスで地面に埋めらる毎日を過ごしている。あいつの断末魔地中に埋まっても聞こえるの凄いよホント。
「フフフフ。貴様の様な駄肉が私の仕事を代わりに担える事、光栄に思いなさい。」
禪院刹羅の工房、様々な兵装や兵器がハンガーに吊るされ所狭しと並べられている中、銀髪オールバック銀縁メガネの神経質そうな顔の男が対面の身長3メートルあるケツとタッパとムネがでかい中華服の女性に仕事を押し付けようとしていた。
「タダの仕事の押し付けでしょうそれ!大人しく仕事をしなさーい!」
女性の方は仕事を押し付けようとしてくる男に正論を叩きつける。
「私には駄肉と狂犬を有意義に使う義務があるのです。貴方達の時間と私の時間では価値が圧倒的に違います。黙って従いなさい。」
真面目な顔でメガネを押し上げるが、言っていることはサボりたいからお前らが働けである。
「私を駄肉呼ばわりするのはもう諦めましたけど、マスターを狂犬呼びするのは許しません!!お仕置きです!」
「待ちなさい何故貴方は私を持ち上げて投擲の態勢をとっているのです?そしてそこのスマートクリーナー、何故貴方は両腕の粉砕器を合わせて回転させた挙句に正面の炉を開閉させてウオアアアアアアアア!?」
ふざけた事を抜かす男の頭を掴み全力で投擲する女性。投擲した先には先ほどの会話を聞いていたルビコニアンデスルンバこと粉砕器と溶鉱炉が合体した大型兵器ことスマートクリーナーが両腕の粉砕器を上下に噛み合わせてゴミが投げ込まれるのを待っていた。
投擲された男は上下に噛み合わされた超大型グラインダーブレードの間で粉砕され溶鉱炉に吸い込まれていった。
「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアッッッッ!!!!!」
断末魔をあげるゴミ(比喩でなし)を叩き込まれたスマートクリーナーは満足そうな雰囲気で自分の仕事であるスクラップの処理に向かった。
「うーん。今日も良い悲鳴だなぁ。これだから面白いんだ。スネイルって奴は。」
『グッ!』
「あっマスター。おはようございます!アーキ坊やもおはよう!洗濯物干し来てくれてありがとうね。」
寝室から出て来たのはこの工房のマスターである禪院刹羅が楽しそうに現れ、その後ろから洗濯物のついでに刹羅を起こしてきたムキムキの八頭身のアーキ坊やが返事代わりのサイドチェストを決める。
「マスター、今日のご予定ですが、午前は五条悟様との遊戯。午後はカタクラフトの試運転となっています。」
「あー、そうだったそうだった。ありがとねファンちゃん。多分そろそろ来るんじゃないかなぁ?」
『ムキッ!』
大豊娘娘が今日の予定を伝え、刹羅が顎に手を当てながら呟き、アーキムキムキ坊やが同意する様にダブルバイセップスを決める。そんな事をしていると
『死んで平伏しろ!私こそが企業だ!』
チャイム?の後に鳴り響く轟音。物騒な歓迎を受ける来客がこちらに向かって進行してくるのが音で分かる。
「今日の出待ちはバルテウスかぁ、ならオーバードウェポンじゃなくてオーバードレールキャノン使うかぁ。弾は何使おうかなぁ?嗚呼ちょうど良いや、ゴミ使うかぁ。」
ハンガーが忙しなく動き出し部品を組み合わせ超巨大な砲身を形成する。ゴミを回収し終わったスマートクリーナーがその砲身に球を装填する。
「来たぞ刹羅!闘えよ!」
「外しはしない。」
工房の扉を吹き飛ばし現れた五条が見たのは自分の方にその砲身を向け白い雷光を迸らせる家より大きなレールキャノンだった。
パシュン。
炸薬をしない為その大きさに対して小さすぎる発砲音と共に射出される弾丸を無限で受け止める。赤熱した人ほどある弾丸が空中でピタリと静止した。が……
「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアッッッッ!!!!!」
「グホォ!?」
静止した弾丸を引き裂きながら無限を無視して突撃してくる銀髪オールバックメガネ。無限を焼き切るでも力技で突破するでもなく、無効化しながら突っ込んで来た男を避けきれず、光の速さで玄関に叩き返された侵入者。
『さて、続けようか。』
『愉快な遠足の始まりだ!』
『全ては消えゆく余燼に過ぎない……』
出戻って来た来客を温かく迎えるV.IとG1と帥父の各陣営トップトリオ。彼らの擬似人格を搭載したAC型呪骸は侵入者➕
突然だが、刹羅が製作した突然変異呪骸擬き『
刹羅がダメージ計測器として開発製造したスネイルは、当初擬似人格など搭載しておらず、ただ頑丈なスネイルフェイスの人形だった。
だが刹羅の前世に置いてネットミームにまでなった存在であるスネイル。ミーム。即ち世界にこびり着いた一種の呪いである存在は、世界を超えて自身の集団幻覚によって創造された体に取り憑き動き出した。
タダの人形が呪いにより突然変異呪骸になったのは良い。刹羅もスネイルならば仕方ないと納得した。だが前世のミームが悪さをし不壊かつ煽りカスになったのにはハテナマークを浮かべていた。
何故そうなったのか、それは彼の渾名が関係する。ストーリー上の彼は序盤中盤は重二脚のACに乗り、終盤は回収したバルテウスに乗っているの強キャラなのだが、歴戦のレイヴン達からは「ヴェスパーう◯こ」「苦労してるクズ」「断末魔100点」「マジキチ」など玩具扱いされミーム化した為、彼の呪いとしての本質が『何度もいい悲鳴をあげて殴れる玩具』かつ『殴っても心が痛まないカス』になり、その結果壊れないために縛りを結び不壊となった。
そして彼の不壊の能力とは『一撃で壊れない』『一撃で壊されない限り絶対に壊れない』『呪力により発生した事象の影響を受けない』『全ての損傷は1時間で修復される』『スネイルの耐久度は世界一ィィィ!』の五つから構成される。
即ち一撃でしか壊せないのに二撃目でしか壊せず術式を無効化し勝手に直る煽りカス自動人形である。どこの異世界の修羅達の機魔ゴーレムだよと言いたくなる。
この特性を活かして今回は溶鉄に包まれて一種の砲弾になっていたスネイルの外側の鉄を電磁加速。中のスネイルは呪力で生成された砲身から発生する電磁加速の影響は受けないが外側の鉄は影響を受ける為射出され、無限に接触した鉄が急停止し(正確には無限の距離で進んでない様に見えるだけで停止していない)無限の影響を受けないスネイルが慣性の法則で殻を破り敵に命中する対呪術徹甲弾が完成する。
尚スネイルは術式の直接的な影響を受けないだけで、術式で持って来て無限は無効化するが術式で加熱した鉄が発する熱などの間接的な影響は受ける。その為徹甲弾になるまで彼は地獄の熱に蒸し焼きにされていた事をここに明記する。
『はっ!やってみろ!』
『そんな……私は……企業だぞ!?』
未だヤル気満々の五条と悲壮な声で叫ぶスネイル。
「いゃぁ、元気でいいねぇ。今日もイイ1日になるなぁ。」
「そうですねマスター。」
『ガッ。』
清々しい顔の刹羅、微笑む大豊娘娘、モストマスキュラーで笑みを見せるムキムキ坊や。
『ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアッッッッ!!!!!』
銀髪オールバックメガネの断末魔が毎日響き渡る平和な日々が21歳の刹羅の日常である。